2009年11月21日
■NHKドラマ『外事警察』と渡部篤郎
NHKドラマ「外事警察」が11月14日土曜日21時から始まった。
本日、11月21日21時からの放送は第二回だ。
http://www.nhk.or.jp/dodra/gaiji/
このドラマは、警視庁公安部の外事課を描いている。
設定は、警視庁公安部外事4課となっているが、実際は外事3課までしかない。
外事課は、いわゆる「オモテ」「ウラ」と呼ばれる班に分かれている。
ドラマでは「ウラ」の活動を描いている。
ドラマのため、かなり情緒的に描かれているが、外事警察の基本動作を垣間見ることができて面白い。
スパイファン必見のドラマである。
主人公は、渡部篤郎が出ている。
警察モノを演じさせたら、彼の右に出る者はいない。
以前ドラマ「ケイゾク」ではいい演技をいている。
彼のニヒルな部分が外事警察にマッチしている。
今後の展開を期待したい。
以前、外事警察の記事を書いたので、参考までに採録いたします。
↓
http://archive.mag2.com/0000258752/20090320164440000.html
●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント
(パート1)
・スパイであろうとスパイハンターであろうと、実に魅力的で愛するべき人物が多いのは皮肉なものである
・警視庁公安部外事第一課第四係は、ロシアのスパイを追っている
・日本の情報機関のひとつに内閣情報調査室がある
・「財団法人・世界政経調査会」は「内外の政治、経済、社会事情等の調査研究、資料収集」が主たる事業で、対外的には民間団体で内閣府の外郭団体
→実質的には内閣情報調査室と一体組織
・「ホシ」とは、内閣情報調査室傘下の「内閣衛星情報センター」のことを指す
→防衛省のみならず、外務省、警察庁が要員を派遣して衛星画像分析官の育成に力を入れているので、その分析能力は極めて高いという
・衛星情報センターは、防衛省のミリタリーインテイジェンス中心の組織だ
・ヒューミント(人的諜報)の世界では、古典的なフェイス・トゥ・フェイスによる人間関係構築は鉄則である
・内閣情報調査室のトップの内閣情報官は、警備公安警察、とりわけ外事部門の実力者である
・「外79○○」・・・上2桁の「79」は「在日ロシア連邦大使館」所有の外交官車両を示している
→麻布警察署に配属される警察官は、嫌というほど頭に叩き込まれる数字だ
・在日ロシア連邦大使館は、通称「狸穴」と呼ばれる
・首都を守る警視庁は全国の警察本部の中で唯一、独立した「公安部」をもっている
・警視庁公安部は、現在8つの課と機動捜査隊で構成されている
・筆頭課の「公安総務課」は日本共産党やカルト宗教など幅広い調査を担当するかである
→警察庁キャリアが課長席に座り、法令解釈や部内の人員調整なども担当する
→第一担当に「IS班」というチームがある
→IS班は、政界や官界、任侠の世界からマスコミまで幅広く情報源を開拓して遊軍的に情報収集活動するのが任務
・公安第一課は中核派や革労協といった極左暴力集団を担当、オウム逃亡犯の追跡も担当
・公安第二課は革マルや労働団体、公安第三課は右翼団体を担当
・公安第四課は資料収集やデータを管理する公安部の頭脳となる
・「公安機動捜査隊」はテロ事件の初動捜査を担当する
・カウンターインテリジェンス(防諜、防テロ)を担当するのが外事部門である
・対ロシアのカウンターエスピオナージ(防諜)を担当するのが「外事第一課」
・対北朝鮮、対中国を担当するのが「外事第二課」
・カウンターテロリズム(防テロ)を担当するのが「外事第三課」
以上
●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント(パート2)
http://archive.mag2.com/0000258752/20090425170000000.html
・警視庁公安部外事一課第四係は、対ロシアの防諜を担当
→公然部隊である「オモテ作業班」と非公然部隊の「ウラ作業班」に分かれる
・オモテに所属する捜査員の任務は、ロシア大使館の情報機関員の公然視察だ
→姿を隠すことなく、対象の行動確認(通称:行確)、「インタビュー(直接尋問)」、「強制追尾」もこなす
・第四係長には、経験豊富な警部の中でもカウンターエスピオナージ(防諜)のスペシャリストが歴代就任しており、スパイハンターたちの究極の目標になっている
・GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)とは、旧KGBとライバル関係にあった諜報機関だ
・GRUはソ連時代から一貫して組織実態が明らかにされず、ロシアでも最も謎めいた組織の一つだ
・GRU内部はアメリカ、アジア、ヨーロッパなどエリア担当局にわかれ工作局、電波諜報局、技術管理局など目的別の局が存在する
・GRUの局数は12、職員数は12,000人といわれる巨大情報機関だ
・GRUのターゲットは、対象国の軍事政策や軍備、戦術に加え、軍事転用可能な科学技術である
・GRU東京駐在部では、自衛隊の組織や人事資料、艦船・戦闘機の導入や開発計画、通信や戦闘指揮システム、ハイテクミサイルのスペックをターゲットにしている
・GRUの最大の狙いは日本の同盟国アメリカの軍事機密であることはいうまでもない
・旧KGBの対外諜報部門の流れをくむのが、SVR(対外諜報庁)である
・「センター」「リェース(森)」と呼ばれるSVR本部は、KGB第一総局と同じく、モスクワ市南西部ヤセネボの森の中に潜んでいる
・SVRは職員1万人から1万2000人からなる
・SVR長官は、国家戦略決定機関であるロシア連邦安全保障会議のメンバーとして、FSB(連邦保安庁)長官とともに国策決定に大きな影響を持つ
・SVR、FSBともに世界中の大使館に機関員を派遣している
→SVR機関員は「書記官」のカバーで、GRU要員は「駐在武官」「書記官」のカバーで駐在している
・SVRは「ノーボスチ」「イタル・タス」といったロシアの報道機関の特派員をカバーにしている
・GRUも国営航空会社「アエロフロート」の駐在員のカバーで国外に派遣するのが常套手段だという
以上
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2009年11月20日
■熊谷徹『顔のない男』からマルクス・ヴォルフを読み解く
熊谷徹氏の著書『顔のない男〜東ドイツ最強スパイの栄光と挫折〜』は、旧東ドイツの諜報機関を分析する上で第一級の文献である。
ドイツの情報機関といえば、西ドイツのゲーレン機関から続くBNDが有名である。
ただ、東ドイツの情報機関について書かれた日本語の本は少ない。
熊谷氏は、NHKの記者を経て、現在ドイツに在住されジャーナリストをされている。
http://www.tkumagai.de/
ドイツ取材・研究の第一人者である。
2009年11月の今月、ベルリンの壁20周年を迎えた。
東ドイツのスパイマスターに焦点をあて、ドイツについて考えたい。
■『顔のない男〜東ドイツ最強スパイの栄光と挫折〜』の注目すべきポイント(要旨)
・東ドイツのスパイ機関を率いたマルクス・ヴォルフを取り上げた一冊
・東ドイツで対外情報機関HVAを34年間にわたって率いた男である
・成功した代表的なスパイ作戦が「ギョーム事件」
→西ドイツに送り込んだスパイ、ギョームが連邦首相府に採用され出世し、ブラント首相の補佐官に選ばれた
→ギョームを指揮したスパイマスターがヴォルフであった
→「ギョームがもたらした情報の中で最も重要だったのは、機密文書の写しや断片的な情報ではない。
・ブランド西ドイツ首相による東方政策の真の狙いがどこにあるかという、評価や分析がもっとも大事だった。
こうした評価は、機密文書よりもはるかに貴重だった。」(ヴォルフ)
・静かに時間をたっぷりかけて、スパイを成長させる手法は、ヴォルフの真骨頂
・ギョーム事件は10年以上歳月をかけて熟成させた諜報プロジェクト
→これは指揮官を驚かせるほどの果実を結んだ教科書的な例
・ブランド首相は東ドイツとの緊張緩和を目指した東方政策をとっていた
→そのため、ギョーム事件発覚によるブランド失脚は、東ドイツにとって政治的失敗であった
・他国で情報収集するために異なる文化を自分の一部として取り込みながら、祖国のアイディンティを維持することはスパイにとって重要な資質
・マルクス・ヴォルフは人間からの情報を重視して成功した
・ヴォルフのモットーは「本当に信頼できるスパイは自国の人間だ」という点
・ヴォルフは徹底的な研修とドイツ人らしい精緻なマニュアルを作った
・ヴォルフは、敵の政府から機密文書そのものを盗み出すよりも文書には直接表れない首相や分析官の真の意図、本音、政府の本当の狙いや政策決定の背景をスパイから聞くことを重視した
→これらはヒューミント以外には入手できない付加価値のある情報
・スパイ活動の基本であるヒューミントに徹し、10年以上かけてスリーパー・エージェントを敵国内に育成するのがヴォルフ流の職人技
・人間から直接情報をとるヒューマンインテリジェンスが諜報活動の基本
・国家にとって優秀な諜報機関が不可欠である
・政府首脳が無能である場合には優れた諜報機関も国家存亡の危機を救うことはできない
・諜報機関の長にとって政府首脳との間に信頼関係を築き上げて、集めてきた情報が真剣に読まれ、政策に反映されるような環境を整えることが極めて重要である
・21世紀の諜報機関は、社会の深層で起きているソフトな面の変化についても的確にキャッチする総合的な分析力を身に付けることが重要
※分析メモ
昨日、瀬島龍三をモデルとしたドラマ「不毛地帯」を見た。
的確な情報収集と国際情勢の分析により、中堅商社・伊藤忠商事を成長させていく様子が描かれている。
国内の企業同士が競争している場面があったが、世界規模でビジネスが展開されるなか、いい意味で、官民一体となりオールジャパン体制で国際経済を戦えればとふと思った次第である。
高い視野で物事を見なければ、ヴォルフのような偉大なスパイマスターにはなれないだろう。
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2009年11月03日
■有料メルマガ『国際コンフィデンシャル・レポート』創刊決定!
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元・商社マンの編集長が独自の情報ネットワークを駆使して分析、レポートいたします。
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【目次】
1.ブラジルで核兵器開発疑惑が急浮上
2.エフライム・ハレヴィ著『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』紹介
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「謀略とは誠なり」(陸軍中野学校のモットー)
■ブラジルで核兵器開発疑惑が急浮上、物理学者が「核兵器の作り方」本出版!?
BRICsの一角として目覚ましい経済成長を遂げ、2016年オリンピック開催が決定したブラジルに核兵器開発疑惑が浮上している。
疑惑を抱かせることになったきっかけは最近ブラジルで出版された1冊の本だった。
FAS(米国科学者連盟)が運営する政府関連の公開・非公開資料についてのブログ「Secrecy News(シークレシー・ニュース)」によると、
物理学者のDalton E.G. Barroso氏が著した『The Physics of Nuclear Explosives” (“A Fisica dos Explosivos Nucleares”) −核爆弾の物理学−』という本に、
核兵器に関する機密情報が記載されいた。
IAEA(国際原子力機関)はブラジルが核兵器開発に関心を抱いている証拠だとして警戒を高めているという。
IAEAは本の回収まで要求しているほか、Barroso氏の著作に関してさらなる情報を求めていると報じられている。
もっとも、シークレシー・ニュースによると、書籍の中で書かれていることは、「既によく知られた物理・数学モデルに基づいたもの」であり、
機密情報ではないとBarroso氏は反論している。
また、ブラジルのネルソン・ジョビン国防相は、「こうした著作物が自由に出版されること自体が、
我が国で非公式な核開発プログラムが進行していないことの表れだ」との見解を示したという。
それでもブラジルに対してIAEAが核兵器開発の疑いをかけているのは、最近の同国の核関連活動の活発化と関連があるのかもしれない。
ブラジルのルラ大統領は2007年7月に、約20年ぶりに核プログラムを再開すると発表した。
原子力潜水艦と原子力発電所の建設を目的とするものだ。
2009年8月には、ジョビン国防相が議会で、ブラジル初となる原子力潜水艦が2021年にも完成する見通しだと報告した。
コアとなる核技術はフランスから提供されるという。
9月には、フランスと共同で行う原子力潜水艦とヘリコプター50機の開発について、
政府が87億ドル(約8000億円)の資金調達をすることがブラジル議会上院で承認された。
また、ルラ大統領は9月に、ベネズエラがロシアから地対空ミサイルなどの兵器を購入する契約を交わしたことに対して米政府が懸念を示している点について、
ベネズエラを擁護する姿勢を示した。
ベネズエラが自国の豊富な資源を保護するために軍事強化をするのは当然だとの理屈だが、ブラジルも同様の理由から軍事拡張が許されるとの含みがあったようだ。
英経済誌『ザ・エコノミスト』によると、ブラジルはNPT(核拡散防止条約)に加盟しているものの、
IAEAによる抜き打ち検査などを可能にした「追加議定書」にはサインしておらず、また国際機関による国内の民間核関連施設への立ち入り検査を拒否しているという。
これが“非公式なチャネル”で核関連物質を入手しているとの思惑につながっているようだ。
<参考サイト>
※シークレシー・ニュース(原文リンク)
http://www.fas.org/blog/secrecy/2009/09/brazil_nuclear.html
※The Physics of Nuclear Explosivesの詳細(ブラジルのオンライン書店ではまだ購入可能?)
http://www.livrariadafisica.com.br/detalhe_produto.aspx?id=31458
※米政府のインテリジェンス機関である国家情報局がまとめたブラジルの核開発関連の資料。
非常に詳細な内容で、シークレシー・ニュースが公式リリース前に入手したものとさている。
http://www.fas.org/nuke/guide/brazil/survey.pdf
http://www.fas.org/nuke/guide/brazil/websites.pdf
※シークレシー・ニュースを運営する「米国科学者連盟」について(大辞泉より)
FAS(Federation of American Scientists)米国科学者連盟。
第二次大戦後の1945年、マンハッタン計画に参加した原子力科学者を中心に米国の核科学者たちが結集して結成された非政府組織(NGO)。
科学者の立場から軍備競争の中止、核兵器の使用禁止などを訴える。事務局はワシントン。
■エフライム・ハレヴィ著『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』のポイント
・諜報機関の責任者は、自国の政治指導者の側近や相談役としてのみならず、
他国の国家元首や国民運動の指導者にも頼られる、優れた密使としても活動しなければならない
・同盟国同士が情報交換するのは、運命共同体であることを示す重要な要素となる
・諜報関係者はつねに、目の前の現在を超えた未来を見すえ、遠いはるかな道の要所に見える中長期的なプロセスに焦点を合わせる
・イスラエルにおいて、人的・物的資源の大半は国防、諜報、保安分野に投入せざるをえなかった
・いかなる決断も、つねに不確実な状況で下されるということである
・諜報の世界では、正しい決断を下す確実な方法などあったためしがない
・諜報の分野では、モサド長官の機動力と権力は見た目よりもはるかに強大である
・「諜報の世界では人的資源こそもっとも貴重な財産である」(モサドの決まり文句)
・あらゆる諜報機関の基本要件、基本信条は、どんなことがあっても「情報源と手段」を保護しなければならないということ
・自分の役割を果たさざるをえない諜報員にとって、組織のトップは岩山のように揺るぎない頼れる存在でなくてはならない
・政府上層部の職務怠慢が、隊員の士気および諜報活動の有効性にあたえるダメージの大きさは計り知れない
・「世の中に実行不可能な任務はなく、目の前の脅威をどうしても制圧できないなどと政府に報告することはけっして許されない」(モサドの基本信条)
・戦略的情報の評価は多数決で決めるようなものではない
・諜報機関に集団責任などというものは存在しないのである
・調査のための調査、分析のための分析はインテリジェンスの世界に存在しない
・調査も分析も国益を保全し増進する工作のために用いなければ意味がない
・インテリジェンス・オフィサーは常に目的のために教養を用いる
・インテリジェンスは時間的制約の中で判断を求められる
・インテリジェンス機関の真価は、同僚と情報提供者をいかに守るかにかかっている
・人間を大切にしないインテリジェンス機関は、本当の成果をあげることができない
※分析メモ
『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』はつい最近までモサド長官を務めていたハレヴィ氏の著書である。
国家の存亡かけて、日々激しい情報戦を繰り広げているモサドの様子がよく分かる。
そう考えるとイスラエルの情報部員や分析官たちの一人一人の責任感は並大抵のものではない。
そのような中で、ハレヴィ氏の「人間の大切さ」を述べていることには納得がいく。
数々の修羅場で経験したハレヴィ氏の言葉には重みがある。
諜報の世界でも、政治やビジネスの世界でも、最後には、人間力がものをいうのであろう。
2009年10月1日
国際インテリジェンス研究所
代表
S
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2009年11月01日
■石井貴士『1分間勉強法』に学ぶ究極の情報処理法
インテリジェンス・オフィサーには、できる限り、情報処理能力を高めることが求められる。
元アナウンサー・石井貴士氏の開発した『1分間勉強法』は画期的な方法で、やりやすいので紹介したい。
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6万人中1位を取った勉強法。
1、1冊1分で読める「スピード学習法」
2、60冊分を1分で復習「右脳学習法」
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■『本当に頭のよくなる1分間勉強法』の注目すべきポイント
・「私はできる!」と思いこむことで、潜在能力が引き出される
・根拠がないからこそ、自分を信じることが大切
・勉強の極意は「短い時間で何度でも繰り返す」
・「やる!」と決めることで人生が動き出す
・自分の頭への最大の投資は「読書」である
・「ソロモンがなんと言おうとも、競争では速さがかならず勝つ」(ベンジャミン・ディズレーリ)
・200冊読めば、その分野の専門家になれる
・「視覚」を利用した勉強が、一番効率がいい
・「朝」こそ勉強しよう
・サマセット・モームは13時以降ペンを取らなかった
・じっくり1回ではなく、短く何度も繰り返す
・「本当に価値ある情報は、直感である」(アルバート・アインシュタイン)
・知識量を増やせば、リーディングの精度も上がる
・「努力だ、勉強だ、それが天才だ。誰よりも、3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ」(野口英世)
・「メモこそ命の恩人だ」(エジソン)
・人間の記憶は「短い時間の繰り返し」によって太くなる
・「1分間勉強法」のポイントは、「タイム・マジック」と「カラー・マジック」
・「1分間勉強法」究極のノウハウは、「ワンミニッツ・リーディング」
・人生は「今やるか、それとも一生やらないか」の2択しかない
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※分析メモ
「1分間勉強法」を読むと爽快な気分になれる。
そしてすぐに実践できるからストレスがない。
近年、安易なノウハウ本が批判されているが、この本はそのような議論を一蹴させる究極の本である。
肌身はださず、持ち運びしたいバイブル本である。
2009年10月28日
■孫崎享『情報と外交』を読み解く
元・外務省国際情報局長、元・駐イラン大使の孫崎享氏が書いた最新刊『情報と外交』に注目したい。
外務省の中でも情報畑を歩いてきた彼の情報論は、なかなか鋭い。
各国情報機関との交流話や国際関係学の学者たちの話が多く紹介されており、興味をそそる。
■孫崎享『情報と外交』の注目すべきポイント
・今日の分析は今日のもの、明日は豹変する
・貴重な情報はカクテルパーティーや食事の席上で出る
・サロンは集まる人間の身元が知れているので重要な話がポロリとでる
・元・駐ドイツ大使・渋谷治彦氏は、書記官時代にドイツの経済閣僚へ日本経済のレクチャーをした
→代わりに欧州通貨の極秘情報を引き出していた
→当時「渋谷情報」は外務省で猛威を振るっていた
・現場に行け、現場に聞け
・MI6は徹底して「現場に行け、現場に聞け」の原則を重視
・任国の中枢に食い込むことが英国情報組織の鉄則
・情報マフィアに入れ
・外部の者がアメリカ国務省政策企画部レベルの人と接触する一番確実な道は「フォーリンアフェアーズ」誌を読むこと
・大国の優先順位を知れ
→地域がこれにどう当てはまるか
・「SWOOP」という元CIA分析官らが運営するサイトがある
→情報源に喰い込んだサイトと評価が高い
・情報に金を惜しむな、人を大事にせよ
・「小説や劇が一個の情報に関する有益な情報を内蔵している場合がある」
(アレン・ダレス)
・「インテリジェンスとは行動のための情報である」
(ロバート・ボウイ元CIA分析部長)
・歴代MI6(SIS)長官の経歴を見ると外国経験が長く、いくつかの語学を習得している
→2009年就任のジョン・ソワーズは、国連大使、首相補佐官を歴任
米国、イエメン、南アフリカ勤務
大学では物理学、哲学専攻
趣味は演劇、ハイキング、テニス
・情報は、15秒で話し、一枚で報告せよ
→特に忙しい大統領や総理大臣、幹部に対しては短く報告せよ
・伝達こそ情報の核
※分析メモ
上司へ報告はついつい長くなってしまうものだ。
短くコンパクトな報告は難しい。
よい情報でも報告ひとつで変な方向へ言ってしまう。
特にメールでの報告は誤解を招きやすい。
自戒をこめて、情報収集と同じくらいアウトプットを重視していきたい。
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2009年09月12日
●小谷賢『モサド〜暗躍と抗争の六十年史〜』を読み解く
『モサド〜暗躍と抗争の六十年史〜』はイスラエルの諜報機関モサドの素顔に迫った一冊である。
いままで、モサドが関わってきた案件、組織の歴史を詳しく解説している。
モサドの全貌が分かる貴重な文献だ。
著者は、小谷賢氏。
防衛省防衛研究所戦史部教官で、現在、英国王立防衛安保問題研究所・客員研究員である。
専門は、イギリス政治外交史、インテリジェンス研究。
●『モサド〜暗躍と抗争の六十年史〜』の注目すべきポイント
・モサドは少ない人員の割には、高いパフォーマンスを誇る組織である
・モサドのスタッフ数は1500〜2000人程度
・モサドは世界中に張り巡らされた、ユダヤ人情報網によって情報収集活動を行う対外情報組織
※モサドの存在意義
・アラブ諸国に関する情報を集め、イスラエル国家の安全保障を確立する
・モサドが首相に直結する情報機関となることで、他の情報組織をまとめる
・モサドとCIAの関係によって、イスラエルとアメリカの関係を裏から支える
※モサドの具体的任務
・イスラエル国外の秘密情報収集
・敵国の大量破壊兵器の入手、開発の阻止
・国外のイスラエル人をターゲットにしたテロリズムの防止
・外務省連絡事務所が公式に活動できない地域において、ユダヤ人の帰国を援助する
・作戦、政治、戦略情報の作成
・イスラエル国外における特別工作の実施
・非公式の外交関係の維持
・21世紀になってもイスラエル国家にとって、モサドがその外交・軍事戦略を支えていく上で不可欠の存在であることにかわりない
以上
※分析メモ
モサドに関する書籍は数多い。
また、伝説的な情報員もいる。
ウォルフガンク・ロッツは、ドイツ人ビジネスマンになりすまし、エジプト政府と軍を手玉に取った。
彼は、スパイのための本をかいており、これがまた面白い。
基本的に情報部員は教養が高いため、作家やジャーナリストにすぐに転身できると言う。
イスラエルの政治家は、インテイリジェンスや軍の出身者が多い。
その国の求められるものによって、政治家も生まれるのだろう。
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2009年08月30日
■民主党圧勝!新政権・予想閣僚名簿を読み解く
前々からの予想通り、民主党が圧勝いたしました。
民主党のなかにどれだけ国際インテリジェンスを理解している人がいるかは疑問です。
今後の情勢を見守りたいと思います。
官僚と戦うといいながら、どれだけ官僚を味方につけるかが政権運営のポイントでしょう。
今回の民主党政権樹立に伴い、予想閣僚名簿を提出したいと思います。
■予想閣僚名簿
内閣総理大臣 鳩山由紀夫
官房長官 菅直人
経済財政担当大臣 直嶋政行
国家戦略担当大臣 岡田克也
総務大臣 原口一博
外務大臣 長島昭久
防衛大臣 山口壮
財務大臣 藤井裕久
金融担当大臣 大塚耕平
厚生労働大臣 長妻昭
経済産業大臣 松本剛明
法務大臣 仙谷由人
文部科学大臣 枝野幸男
子供・男女共同参画社会 菊田真紀子
農林水産大臣 筒井信隆
国土交通大臣 馬淵澄夫
環境大臣 岡崎トミ子
※党役員
幹事長 小沢一郎(幹事長兼任)
以上。
2009年08月16日
●ドバイ情勢分析レポート
先日、ドバイに駐在する友人の商社マンから色々面白い話を聞いた。
その内容を紹介したい。
■ドバイ情勢メモ
・現在、ドバイタワーを2009年9月完成目標で建設している
・作業員は、インド人が多かったが、あまり作業が進まず、日本から多くの土方を呼んで作業に当たっている
・大成建設、鹿島が呼んできた土方の人たちであるが、本当に日本の土方は優秀であるようだ
・日本の土方は、インド人の3倍能力がある
そのため高い給料を払っても日本から連れてくる
・タワーの建設は、24時間体制で行われ、300名の要員が毎日バスでホテルと現場を往復している
・金融危機で中東の建設ラッシュは減ったが、まだまだ建設プロジュクトは続いている
・現在、世界の8割のクレーンが中東に集まっている
(私の調べでは、5割以下であると思われたが)
・ドバイのホテルなどは警備が薄い
→ドバイはイスラム過激派の資金調達の場所であるため、ドバイではテロを起こさないようだ。
かなり闇経済も発達していて、パキスタンのカーン博士による核兵器取引の場所もドバイであると言われている
※分析メモ
ドバイの歴史を紐解いてみると中東地域の交易の中心である。
帰省はかなり、緩く誰でもすぐに商売を始められるという。
ある調査によるとイラン人は、アメリカから経済制裁を受けてるためドバイで活発にビジネスをしているという。
ドバイとイランは、非常に密接な関係になっている。
今後もドバイは中東の経済を引っ張っていくことになるだろう。
※編集後記
昨日、久しぶりの休暇で映画を3本見た。
『冷静と情熱のあいだ』『ナショナルトレジャー2』『ダイバー』である。
どれも一度みたことがあるが、どれも学びのあるものだった。
特に『ナショナルトレジャー2』のゲイツ博士の頭脳明晰さ、博学ぶりは見ていて惚れ惚れする。
歴史学者であり、考古学にも詳しく、探検家である。
私も子供のころ、インディ・ジョーンズをみて、考古学者や冒険家に憧れたものだ。
やはり、今でもその気持ちは変わっておらず、情報という好奇心を駆り立てるものに携わっているのだと思う。
2009.08.14
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2009年08月13日
●『満州特務機関』(黒井文太郎・原作)を読み解く
軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏の原作マンガ『満州特務機関』を読んだ。
劇画は峰岸とおる氏が担当している。
コンビニやキヨスクで手に入れることができる。
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/07226147
満州国建国に関わったインテリジェンス・オフィサーたちをマンガなので、平易に理解できる。
満州では多くの諜報マンたちが行動していたことを改めて、気づかされた。
このマンガで登場するのは、土肥原賢二、福島安正、小磯国昭、板垣征四郎、石原完爾、甘粕正彦、川島芳子、
河本大作、花谷正、秋草俊、山本敏、茂川秀和などである。
満州を舞台に繰り広げられた特殊工作を垣間見ることができた。
満州周辺には多くの知性が結集していた。
満州周辺には、上海に設立された日本人のための教育機関・東亜同文書院、ハルピンに設立されたハルピン学院(日露協会学校)などがあった。
それぞれ中国通、ロシア通の人材を輩出している。
リトアニアで6000名のユダヤ人にビザを発給した杉原千畝もハルピン学院を卒業している。
杉原は人道派外交官であると同時に、一級のインテリジェンスオフィサーであったといわれる。
ハルピンや満州での現地人脈づくりがピカ一であった。
そのため、ソ連大使館に派遣されようとしたときも、ソ連側から警戒されて、赴任拒否された。
やむおえず、対ソ連の情報収集対策のため、近隣のフィンランド、リトアニアへ着任する。
そこで多くのユダヤ人たちが、国外脱出を求めたのに対して、杉原はビザを発給し、救った。
その後、杉原のもとに世界へ散ったユダヤ人たちから第一級の情報が届いたのは想像に難くない。
人のために貢献すると自然に良質な情報が集まってくるということを改めて学んだ。
2009.8.13
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2009年07月20日
●メルセデスベンツとスパイの不思議な関係
皆様、お久しぶりです。
しばらく間が空いてしまい申し訳ありませんでした。
このメルマガの方向性について、深く考えておりました。
ときには、電車の中で、ときには喫茶店の中で。
どうすれば、読者の方々へ有益で好奇心の沸くネタを提供できるのか。
しかし、読者の方々から温かいメール、ときには厳しいご意見もいただきました。
そして、決断しました。
読者の方が最後の一人になろうとも、このメルマガを発行しようと。
この国にインテリジェンスがある限り。
それが私の使命であると思います。
今後とも皆様の厳しいご意見をよろしくお願いいたします。
■コラム『メルセデスベンツとスパイの不思議な関係』
メルセデスベンツとスパイに関して意外な関係が多い。
かの有名なソ連のスパイ、ゾルゲとともに情報活動をしたクラウゼンの車は、メルセデスベンツである。
ベンツは、日本において高級車と位置づけされているが、海外では一般的だ。
私がブラジルにいたとき、普通に走っていたし、大きなトラックもベンツのものが多かった。
ベンツは、防弾車としても有名で各国の要人車両にも活用されている。
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領の警護専用車もベンツだ。
メルセデスベンツは、下記の映像にあるように安全性が極めて高い。
http://www.morningstar.co.jp/news/video/mercedes.html
1976年のイスラエル軍によるエンテベ空港奇襲作戦でもウガンダ大統領が乗っているように見せかけて、メルセデスベンツが準備された。
日本の海外にある大使館でもベンツにのっているところがある。
しかし、車両整備を地元の整備屋さんに出しているところをみると安全性は高くない。
アメリカのように車両整備専門の部隊を各大使館で持つことは、やはり今の日本には厳しいだろう。
完
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