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2009年06月24日

●総選挙直前に北方領土返還合意か?






官邸に近い情報筋によると、7月サミットの日露首脳会談で北方領土返還の合意がされる可能性があるという。
このサプライズにより、麻生政権は、総選挙に勝利するシナリオがあるようだ。



個人的見解を述べると、北方領土返還合意と行かなくても、何らかの前進があると見ている。
これは、2009年6月22日にロシアのナルイシキン大統領府長官が、麻生太郎首相を訪問し、40分会談したことからも推測される。



複数の情報をもとに、7月の日露首脳会談で、北方領土返還に関する何らの大きな動きがある根拠を分析したい。


※2009年5月にロシアのプーチン首相が来日して、『日露原子力協定』が締結されたこと。
この協定により、日本はウラン燃料の安定調達に繋がる。
一方、ロシアは、日本の最新原子力技術が手に入る。
この協定は、明らかにロシア側に有利なため、北方領土返還への譲歩を日本側が得た可能性が高い。


もし、北方領土問題に何らかの動きがあれば、総選挙で麻生首相に追い風になることは間違いない。


7月のサミットがあるイタリアでの麻生・メドベージェフ会談には注目したい。


2009.06.23




※参考資料

■セルゲイ・ナルイシキン 略歴紹介

ロシア連邦大統領府長官。

1954年生まれ。
ロシア連邦の政治家、実業家。

レニングラード(現サンクトペテルブルク)出身。
1978年、無線機械技師専攻でレニングラード機械大学を卒業。
1982年、レニングラード工業大学の副学長補佐となる。
国家科学・技術委員会の専門官として、駐ベルギーソ連大使館経済参事官の元で働く。
ある情報によれば、ベルギー派遣前に、ウラジーミル・プーチンと共にKGB赤旗大学で学び、KGBに所属したとされる。

1992年〜1995年、サンクトペテルブルク市役所の経済・財政委員会の課長となり、プーチンとともに働いた。
1995年〜1997年、同市のプロムストロイバンク対外投資課長。

1997年〜1998年、レニングラード州政府投資部長。
1998年〜2004年、レニングラード州政府対外経済・国際関係委員会議長。

2004年2月〜3月、ロシア連邦大統領経済局副局長。同年3月〜9月、ロシア連邦政府官房副長官。
2007年9月13日から、ロシア連邦政府官房長官を務めた。

2007年2月15日、副首相に昇格。主にCIS域内の対外経済を担当。
ドミートリー・メドヴェージェフ第一副首相およびセルゲイ・イワノフ第一副首相に次ぐ「ポスト・プーチン」の有力候補だったが、メドヴェージェフが後継者に指名された。

2008年メドヴェージェフ大統領就任に伴い、大統領府長官に任命された。

以上。
【出典: Wikipedia】





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2009年06月13日

■阿尾博政『自衛隊秘密諜報機関〜青銅の戦士と呼ばれて〜』を読み解く





阿尾博政・著『自衛隊秘密諜報機関〜青銅の戦士と呼ばれて〜』は、日本における戦後の秘密工作が描かれている貴重な資料だ。
2009年6月の発行書籍だ。
情報収集とは何かを教えてくれる画期的な一冊だ。
著者、阿尾博政氏は、陸上自衛隊幹部候補生学校を卒業後、レンジャー部隊、第一空挺団を経て、陸上自衛隊調査学校を出ている。
その後、国内外の工作活動に従事した。



■『自衛隊秘密諜報機関』の注目すべきポイント

・諜報機関で、自衛隊上層部に報告書を提出するのは、一つの諜報活動が完了するごとだった

・国家の秘密は書にあり

・その国の正規の出版物を良く整理し、比較研究すれば、国の動きは読み取れる

・どんな物事でも、短期間に要領よくとりまとめられる方法がある

・仕事でも勉強でも、まず1秒でも早く自分の心の中を調整すること

・何事にも急所があり、素早くそれを見つけ、その一点に集中すること

・秘密諜報部員の最大の武器は「いつも何かをしてあげたい」という心
→この心があるから、人は信じ、情報収集もうまくいく

・ある国が、新しい戦闘機をどこに配置したかという証拠を掴むことは、国防上、非常に重要な情報資料

・情報収集というのは、本当に地道な努力を積み重ねていく世界なのだ

以上


■阿尾博政・略歴 (あおひろまさ)

1930年、富山県に生まれる。
子供の頃から、氷見で、古武道を学ぶ。
大学在学中、「合同証券」大相場師・佐藤和三郎のもとで、「株屋」について修行。
場立、信用取引、調査、会計など証券会社の重要部門を3ヶ月交代で学ぶ。
元・共同通信記者の調査部長より、政治と経済の絡み、マスコミの利用の仕方や対応を教えられ、後の諜報員としての大きな財産になる。
中央大学卒業後、東南アジア親善協会の運動に携わる。
1955年、久留米の陸上自衛隊幹部候補生学校に入学。
富士学校レンジャー研究課程を修了後、習志野の第一空挺団に勤務。
その間、陸上自衛隊調査学校「対心理情報課程」に参加する。
1963年、陸上自衛隊幕僚監部第2部(諜報部門)に異動。
日米合同の諜報機関、通称「ムサシ機関」に勤務。
後に日本の自衛隊独自諜報機関「阿尾機関」として独立。
国内外のさまざまな工作活動に従事する。
1972年、日本と台湾の国交断絶を機に台湾に派遣され、日台の空路再開問題の解決などに尽力。
1982年、台湾国民党大陸工作会のメンバーとして中国での情報工作を開始する。1991年、非公式に、防衛庁を定年退職。
2000年、NPO法人「日台経済人の会」の理事長に就任、現在に至る。


※分析メモ
戦後に阿尾氏のような情報活動をしたという記録や書籍は少ない。
いまも、秘密裏に活動している人々がいるのだろう。
小生も彼らのように一生懸命、勉強して、一流の情報マンになりたい。
さあ、それではNHK大河ドラマ『天地人』を見るとしよう。

2009.06.13


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2009年04月25日

●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』(パート2)


竹内明・著『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』(パート1)の続きを今回紹介したい。
以前の記事↓
http://archive.mag2.com/0000258752/20090320164440000.html



竹内明氏は、TBSの記者だ。
その取材力は、猟犬並である。
ジャーナリズムとインテリジェンスには並々ならぬ共通項があると思う。

http://www.tbs.co.jp/job/kaodas/hodo_takeuchi.html



●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント(パート2)



・警視庁公安部外事一課第四係は、対ロシアの防諜を担当
→公然部隊である「オモテ作業班」と非公然部隊の「ウラ作業班」に分かれる


・オモテに所属する捜査員の任務は、ロシア大使館の情報機関員の公然視察だ
→姿を隠すことなく、対象の行動確認(通称:行確)、「インタビュー(直接尋問)」、「強制追尾」もこなす

・第四係長には、経験豊富な警部の中でもカウンターエスピオナージ(防諜)のスペシャリストが歴代就任しており、スパイハンターたちの究極の目標になっている


・GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)とは、旧KGBとライバル関係にあった諜報機関だ


・GRUはソ連時代から一貫して組織実態が明らかにされず、ロシアでも最も謎めいた組織の一つだ


・GRU内部はアメリカ、アジア、ヨーロッパなどエリア担当局にわかれ工作局、電波諜報局、技術管理局など目的別の局が存在する


・GRUの局数は12、職員数は12,000人といわれる巨大情報機関だ


・GRUのターゲットは、対象国の軍事政策や軍備、戦術に加え、軍事転用可能な科学技術である


・GRU東京駐在部では、自衛隊の組織や人事資料、艦船・戦闘機の導入や開発計画、通信や戦闘指揮システム、ハイテクミサイルのスペックをターゲットにしている


・GRUの最大の狙いは日本の同盟国アメリカの軍事機密であることはいうまでもない


・旧KGBの対外諜報部門の流れをくむのが、SVR(対外諜報庁)である


・「センター」「リェース(森)」と呼ばれるSVR本部は、KGB第一総局と同じく、モスクワ市南西部ヤセネボの森の中に潜んでいる


・SVRは職員1万人から1万2000人からなる


・SVR長官は、国家戦略決定機関であるロシア連邦安全保障会議のメンバーとして、FSB(連邦保安庁)長官とともに国策決定に大きな影響を持つ


・SVR、FSBともに世界中の大使館に機関員を派遣している

→SVR機関員は「書記官」のカバーで、GRU要員は「駐在武官」「書記官」のカバーで駐在している


・SVRは「ノーボスチ」「イタル・タス」といったロシアの報道機関の特派員をカバーにしている


・GRUも国営航空会社「アエロフロート」の駐在員のカバーで国外に派遣するのが常套手段だという



※『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント
(パート1)はこちら↓
http://archive.mag2.com/0000258752/20090320164440000.html




※分析メモ
コンサル会社の友人によれば、現在、アメリカでは企業の情報システム見直しが進んでいるという。
不況のため、無駄なコスト削減のため、システムの再構築がされている。
そのため、ITコンサルティング会社は、ちょっとした特需が起きているそうだ。
まさに「人間万事塞翁が馬」といえる。
2009.4.25


tamarisou at 16:26|PermalinkComments(25)TrackBack(0)clip!警視庁 

2009年04月19日

●外務省初代情報調査局長・岡崎久彦氏の『教養のすすめ』





元・外務省初代情報調査局長の岡崎久彦氏の著書『教養のすすめ』は、情報マンに役に立つ。
明治時代に活躍した知性の巨人たちを取り上げている。
ポイントは、膨大な勉強をすれば、ビックプロジェクトを達成できるということ。
取り上げられている偉人は、西郷隆盛、勝海舟、福沢諭吉、陸奥宗光、安岡正篤である。



※岡崎久彦氏・著『教養のすすめ』の注目すべきポイント


・後漢200年と徳川260年は世界史でも最高の文治社会であった
→この時代の登場人物は、みな一流の教養人で言葉のやりとりに含蓄がある

・江戸時代の上士の気風と、明治から敗戦までの旧制高校、陸士、海兵の気風には明らかな継続性がある

・西郷隆盛は、日本史上あるいは世界史上最高クラスの達人

・西郷には、一点の疑念も挟まない大度量があった

・西郷が徳之島に流されたとき、携帯した3本の行季はすべて書籍で一杯だった
→それは『春秋左氏伝』、『孫子』、『言志四録』、『王陽明伝習録』、『洗心洞箚記』などであった

・西郷の時代、学問と武術が人に優れていることが絶対必要条件であった

・勝海舟は群れない都会人

・西郷や勝が頭角を現したということは、常人の及ばない勉強をして、常人の及ばない域に達していた

・人に優れた人が、エリート意識でまた努力して、もっと優れた人になる

・勝海舟は、オランダ語の字引、全58巻を2組写筆した意志力をもっていた

・福沢諭吉の勉強で特筆すべきは蘭学

・明治時代の人の基本的教養の高さを知ることは重要

・陸奥宗光は、疾風のような人生を送った

・陸奥は、日本近代史上最高の外交官であり、政治家

・陸奥は、並々ならぬ漢学の素養を持っていた

・『春秋左氏伝』は、荻生 徂徠が門下生や友人に推挙している史書

・安岡正篤の漢学の知識の含蓄は信じがたいほどのものがある

・「馬上、枕上、厠上」は読書と思索の絶好の機会

・日本の男性も、日本のジェントルマンは世界最高のジェントルマンといわれた時期があった
→日本の男性が外国にいても武士の礼節、矜持、信義、自己犠牲の精神を失わなかった時代のことである

・勉励すればチャンスは見つかる


※分析メモ
勉強すれば、チャンスはある。
これは真理であろう。
先日、映画『ワルキューレ』を見た。
ドイツ貴族の軍人の誇りある信念をもった生き方に感動した。
日本のサムライとして、騎士道精神に共感をもった。
武士道を身につけるために、今度、合気道道場に通いたいと思う。
2009.04.19




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tamarisou at 17:10|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!岡崎久彦 

2009年04月09日

●北朝鮮、後継者はやはり「金賢」か

★北朝鮮、後継者はやはり「金賢」か


先日、北朝鮮の後継者が2009年4月9日の最高人民会議で発表されるのではないかと記しました。
その後継者は、ずばり金日成の隠し子である張賢(金賢)ではないかと情報筋からの話を紹介しました。

その後、北朝鮮の専門家・重村智計氏が、週刊現代でそれを裏付けるコラムを書かれていました。



●重村氏の分析をまとめると次のことを仰っています。


・金日成主席が晩年に、側近の女性に生ませたのが「金賢(キム・ヒヨン)」である

・金賢氏は、張成沢と金敬姫夫婦の養子として育てられた

・金敬姫は、金正日の妹

・金賢氏は、この5月に38歳になる

・金賢は、金正男(金正日の長男)と幼少時代からの無二の親友
→かつ張成沢を後見人としていることからも、金賢はダークホースどころか、立派な後継候補として考えられる

・最高人民会議で、国防委員会の副委員長クラスに朝鮮人民軍の長老ではない名前が出たら、その人が後継候補ということになる



以上

※分析メモ

週刊誌というのは、意外に良質な情報が多い。
それらを丹念に読み解くと面白い全体像が見えてくるものである。
2009.4.8



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2009年04月05日

●北朝鮮の後継者は、「張賢(チャン・ヒョン)」か





結論から書きたい。

ある情報筋の話によると、金正日の後継者は「張賢(チャン・ヒョン)」になる可能性が高い。



張賢(チャン・ヒョン)は、37歳。
張賢は故・金日成の隠し子であり、張成沢、金敬姫夫妻の養子として育てられた。
張成沢、金敬姫夫妻は、金正日より信頼されている。



2009年4月5日、午前11時30分、北朝鮮からミサイルが発射された。
これは、国威発揚、外交カード、ミサイル販売のためのパフォーマンスであろう。
そして、これらをまとめた大きな目的として、「体制の維持」がある。



2009年4月9日には、最高人民会議が開催される。
日本の国会にあたる重要なイベントである。
先ほどの情報筋によると、今回、なんと金正日の後継者が決定される可能性があるという。
それが、張賢(チャン・ヒョン)である。

情報源は、小泉訪朝などに関わった日本の民間人である。


予測がはずれたら、ごめんなさい。


ただ、軍内部の連絡では、金正日の三男・金正雲(ジョンウン)26歳が後継になるとされている。
報道でも、正雲が有力である。


長男・金正男(ジョンナンム)37歳は、日本のディズニーランドに遊びにいったりして、海外旅行をおこなっているので、後継者リストから外されている。
また、次男・金正哲(ジョンチョル)氏は、正雲(ジョンウン)氏ほどの野心と知性がないということで、後継候補には挙がっていない。


北朝鮮では、「安い労働力」「レアメタルなどの豊富な地下資源」「中国東北部やロシア極東部にとっての海の出口」といった意味で経済利権の巣窟されている。
日本では、北朝鮮は、拉致したり、ミサイルを打ってくる変な国とされている。
しかし、国際投資家やそのバックの国々(イギリス、ドイツ、ロシア、中国、アメリカ)は、北朝鮮を経済的な利権を求めて、虎視眈々と狙っている。
今後も北朝鮮動向をウォッチしたい。


2009.04.05


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2009年03月20日

●『為替がわかれば世界がわかる』

榊原英資氏の著書『為替がわかれば世界がわかる』が面白い。
投資や世界経済に興味がない方にも国際情勢を分析するという点で非常に参考になる。





●『為替がわかれば世界がわかる』の注目すべきポイント




・為替市場を「読む」ことは、極めてスリリングな知的ゲームである

・為替市場は「美人投票」である

・為替市場は、誰にもコントロールできない、最も自由な市場である

・ジョージ・ソロスとは、実に温厚で深い教養をもった本当のインテリ

・ソロスは、他のトレーダーにない独得の市場観をもっている

・ソロスが思索を重ね、たどり着いたのが、Fallibility(誤謬性)とReflexivity(相互作用性)という概念


・Fallibility(誤謬性)とは、人間の知識は不完全で間違いやすいこと
→このため次の展開を予測できず、予測しても間違ってしまうというもの


・Reflexivity(相互作用性)とは、期待と現実、あるいは人間と人間とは相互に影響しあって動くという考え方


・カール・ポパーに学んだソロスの哲学の素養と豊かな市場経験、現場を踏まえたソロスの市場観には、新古典派エコノミストには持ちえない独得の味わいがある


・ソロスはニューヨーク事務所のドッケンミラ、ロンドンのロディティ、ブラジル中央銀行の総裁になるフラガなど、若くて優秀な部下を多く持っていた


・彼らはそれぞれ、ソロスの下でかなりの裁量権を与えられ、大きなポジション(リスク)を張って活躍していた


・瞬間的な判断力と反射神経を必要とする現場の若い力と、経験豊かなソロスの知恵が上手くかみ合った
→それが世界を震撼させた伝説的な投機の世界が作られた


・中央銀行総裁もヘッジファンドも、実は、国際金融という一つの世界のプロフェッショナルであるという意味では仲間うち、あるいは国際金融マフィアたちなのだ


・市場においては単純な善悪の判断が成立しない

・市場関係者でソロスと並ぶ傑出した人物は、クリントン政権時代に財務長官を務めたロバート・ルービン

・ルービンは、物静かな紳士で、内に自信を秘めた、調整型の性格
→議論を尽くして、最後は自分で決断するというタイプ

・ルービンの市場哲学は、一言で言えば「すべては確率である」ということ

・相手の話をよく聞く人には、周囲から自然に良い情報が入ってくる

・ティム・ガイトナー財務長官(当時・国際問題担当財務次官)は「ルービンはよく他人の話を聞く。グット・リスナーだ」と言っている

・「グット・リスナー」が成功の鍵

・為替市場の現実を読むときのポイントは、情報、そして情報の不完全性であり、また、それをめぐる一つのゲーム論的環境である

・情報のないものは負ける

・為替取引は一種の情報ゲームである

・為替市場もまた経済戦争の一種ですから、情報収集には人一倍努力が必要

・ソロスは、世界31カ国になる「オープン・ソサエティ」財団の活動を通じて、旧ソ連諸国など世界各国に献金している
→その活動を通じての現地の情報もまた、彼の仕事には大いにプラスである


・いくら情報通信技術が発達しても二次情報や加工情報ばかり追っていては、市場のリーダーにはなれない


・世界の現地情報をいかに早く正確にキャッチできるか、それぞれの局面における独自情報の持ち主から情報を得られるかが重要

・現代は独自の情報収集能力が厳しく問われる時代

・為替相場の基礎となるファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)というものが厳然と存在する

・最低限チェックしておくべき経済指標は1.GDP成長率、2.インフレ率と金利、3.経常収支、4.財政収支である

・為替相場の常識のひとつに「噂がでた段階で買い、事実がはっきりした時点では売り」というルールがある

・ニュースの「新しさ」の中に「みんなの予測が超えているかどうか」がポイント

・本当に効果のある政策を実施したいと思うなら、絶対に発表前にリークしてはいけない

・情報が情報を呼ぶ

・情報の相互依存性は、為替市場においても大切な考え方
→つまり、こちらで発信した情報によって相手の行動パターンが変わり、それがフィードバックされて、こちらに返ってくるというもの


・為替市場ではそうした情報の相互依存性がもっとも発揮される場である

・現場に足を運べ

・市場というものは、ファンダメンタルだけでなく、市場参加者たちの複雑な心理や思いが相互に影響し合い、決まっていくこと理解している人は少ない


・政策発表は情報戦争だ

・政府の政策発表は、重要なパブリック・リレーションであり、ある種の情報戦争の開始を告げる狼煙のようなもの


・為替の予測など当たるはずがない

・失敗のほうが成功よりも情報量が多い

・定見を捨て、現実を直視せよ

・勘と運動神経の重要性

・勘と運動神経はディーリングの必須条件

・為替市場を読むのに必要なのは、大きく分けて2つ
→ローカル情報とグローバル情報

・ガセネタにも価値がある

・良い情報ソースというのは、結局は人脈であり、その人たちとの信頼関係

・信頼できる人にはいい情報を流す

・多角的情報収集の重要性

・フィジカル・コンタクトが重要

・腕利きのジャーナリストなら多種多様な取材先をもっている

・人と人が直接会うというフィジカル・コンタクトの重要性は、いくら情報通信機器が開発されても決してなくなることはない


・人に会えば書物やメディアで得られる以上の実にたくさんの情報を得ることができる

・個人的な人脈ネットワークを持ち、定期的に直接会うことは極めて、重要なこと

・アメリカ政府関係者は、電話で話すときと対面して一対一で話すときでは、話し方にかなりの落差があること


・レストランで食事でもしながら話すときは、彼らは機関銃のように本音の議論を仕掛けてくる


・自分の政策遂行に敵対的と思われる者であっても、あえてコンタクトすることも必要

・豊かな知識と情報があれば、多様な物語を創作することができる

・知識の総量が創造性を左右する

・すぐれたディーラーはバイリンガル

・「暗記・詰め込み」が創造性を育てる

・ルネサンスの巨人レオナルド・ダ・ヴィンチが大変な博識家であったように真に創造的な仕事をする人は豊富な知識をもつ博識家である


・知識の量と創造力は正の相関関係にある


※分析メモ
経済の専門家の本を読みながら、最終的に教育問題にいくとは思わなかった。
そして、何よりローテクな人と人との人間関係、直接会うことの大切さを重視していることは、どんな分野にも通じるのだと感じた。
確かに商社マン時代、電話で営業をかけて、怖い人だなと思ってみても実際に会うと気さくでいい人が多かったという体験がある。
改めて、人間の奥深さを感じた。早速、会いたい人に連絡をとってみたい。


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●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』(パート1)

『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』には衝撃を受けた。
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0206215189

現在の日本で、粛々と諜報戦が行われている事実を知る一冊である。
著者の竹内明氏は、民放放送局の記者である。
この本における取材力の高さ、精緻な文筆には感服である。

この本は、警視庁公安部のスパイハンターにスポットを当てて、描かれている。
日本におけるインテリジェンス機関の実情がよく取材されている。
そこまで書いていいのか!というくらい奥深く執筆され、関係者へのインタビューも充実している。
この本を出版していただいた竹内明氏に感謝の意を表したい。
なおこの本をかなり情報量が多いので今後何回かに分けて取り上げたい。




●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント(パート1)


・スパイであろうとスパイハンターであろうと、実に魅力的で愛するべき人物が多いのは皮肉なものである

・警視庁公安部外事第一課第四係は、ロシアのスパイを追っている

・日本の情報機関のひとつに内閣情報調査室がある

・「財団法人・世界政経調査会」は「内外の政治、経済、社会事情等の調査研究、資料収集」が主たる事業で、対外的には民間団体で内閣府の外郭団体

→実質的には内閣情報調査室と一体組織


・「ホシ」とは、内閣情報調査室傘下の「内閣衛星情報センター」のことを指す

→防衛省のみならず、外務省、警察庁が要員を派遣して衛星画像分析官の育成に力を入れているので、その分析能力は極めて高いという


・衛星情報センターは、防衛省のミリタリーインテイジェンス中心の組織だ

・ヒューミント(人的諜報)の世界では、古典的なフェイス・トゥ・フェイスによる人間関係構築は鉄則である

・内閣情報調査室のトップの内閣情報官は、警備公安警察、とりわけ外事部門の実力者である

・「外79○○」・・・上2桁の「79」は「在日ロシア連邦大使館」所有の外交官車両を示している

→麻布警察署に配属される警察官は、嫌というほど頭に叩き込まれる数字だ


・在日ロシア連邦大使館は、通称「狸穴」と呼ばれる

・首都を守る警視庁は全国の警察本部の中で唯一、独立した「公安部」をもっている

・警視庁公安部は、現在8つの課と機動捜査隊で構成されている

・筆頭課の「公安総務課」は日本共産党やカルト宗教など幅広い調査を担当するかである

→警察庁キャリアが課長席に座り、法令解釈や部内の人員調整なども担当する

→第一担当に「IS班」というチームがある

→IS班は、政界や官界、任侠の世界からマスコミまで幅広く情報源を開拓して遊軍的に情報収集活動するのが任務


・公安第一課は中核派や革労協といった極左暴力集団を担当、オウム逃亡犯の追跡も担当

・公安第二課は革マルや労働団体、公安第三課は右翼団体を担当

・公安第四課は資料収集やデータを管理する公安部の頭脳となる

・「公安機動捜査隊」はテロ事件の初動捜査を担当する

・カウンターインテリジェンス(防諜、防テロ)を担当するのが外事部門である

・対ロシアのカウンターエスピオナージ(防諜)を担当するのが「外事第一課」

・対北朝鮮、対中国を担当するのが「外事第二課」

・カウンターテロリズム(防テロ)を担当するのが「外事第三課」

以上




※分析メモ
日本の公安警察組織がどういうものになっているのか、外部のものにはなかなか分からない。
しかし、彼らが日々、各国の諜報部員と戦っているのは確かだ。
何年か前に「踊る大捜査線」という警察ドラマ、映画が流行っていた。
このドラマを見て、警察官になったという人は少なくない。
ちなみにかつて、「こち亀」を見て、警察官に憧れた私は、稀であろうか。
2009.3.20



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2009年02月15日

●北野幸伯氏・著『隷属国家日本の岐路』から国際情勢を読み解く

北野幸伯氏の『隷属国家日本の岐路〜今度は中国の天領になるのか?〜』を読み解きたい。
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-00702-0


複雑な日本と国際情勢の関係を非常に分かりやすく、書かれている。
また、著者の異色な経歴が本の面白さを際だたせている。
北野幸伯氏は、1970年生まれの国際関係アナリスト。
現在、ロシアに在住しながら人気メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を発行している。
http://www.mag2.com/m/0000012950.htmlちなみにこのメルマガは、まぐまぐ大賞2008年ニュース・情報源部門一位を獲得している。

彼は、卒業生の半分は外交官、半分はKGBに行くと言われるエリート大学、ロシア外務省付属モスクワ国際関係に留学し卒業している。
独自の視点から書かれた国際関係の本は、一読の価値がある。


●『隷属国家日本の岐路』の注目すべきポイント


・政治経済というのは、案外因果関係がはっきりしている

・ドル体制が崩壊しつつある

・ロシアは自国通貨ルーブルを「世界通貨」にしようと企んでいる

・日本は「物つくり」の空洞化を容認するべきではない

・日本はアメリカのように製造業を捨ててはいけない

・大減税で日本はよみがえる

・外交とは国益を追求する手段である

・外交上の国益とは金儲けと安全の確保である

・日本政府は外国に行って「日本に投資してください」と営業すべき

・日本の安全保障政策・外交の最重要課題は、「中国の脅威にどう対応するか」という一点に尽きる

・日本は食糧自給率100%を目指すべき

・欧米では「日本食は健康にいい。ダイエットにいい」と世界最高の評価を得ている

・日本はエネルギー自給率100%を目指すべき

・メタンハイドレートが日本を救う

・メタンハイドレートとは「凍結状態のメタンガス」であり、ほとんど海底にある

・日本近海は、なんと世界最大のメタンハイドレート量を誇っている

・日本は世界最大のエネルギー資源大国になる可能性がある

・日本とユダヤに共通しているのは、「大部分の子供が、幼い頃から基礎的な学問をやっていた」ということ

・基礎的な学問とは、読み書きソロバンと歴史や古典の研究だった

・ユダヤの優秀さは、教育の賜物

・「学ぶ」ことは、「覚える」こと

・「記憶力がいい」というのと「学ぶ力が高い」というのは同じ意味

・創造力は、その分野に必要なことをすべて記憶した後に出てくる

・ロシアから大富豪や成功者が続出している理由は、アカデミズムの基礎があるから

・学ぶ方法を身につければ、どんな分野にも応用が利く

・プーチン前大統領の記憶力の良さは外国人ジャーナリストの話題のタネ

・職業を道楽化することが幸せの秘訣

・文章を暗唱させることで、記憶力は飛躍的によくなる

・世界一の債務国アメリカを支えているのは日本の資金力

・日本は世界で最も好かれている国の一つ

・日本は世界にいる金持ちをターゲットに商売をしていくべき



※分析メモ

私は、今まで一つの大きな疑問があった。
それは「ロシアはなぜあんなに強い国なのか?」ということであった。
かつて、ソ連時代、多くの衛星国と社会主義国家をまとめて、強かった。
それは何となく理解できた。しかし、ソ連が崩壊、共産主義の理論も事実上、崩壊した。経済が破綻して、二度とこの国は立ち直れないと思った。だが、プーチンの政治力によって、資源開発をよみがえらせ、国家としてその存在感を強めている。倫理的な面は抜きにして、外交力もあるように思われる。経済力が落ちぶれたときも外交にも力があった。
これが今まで、なぜ力があったのが、疑問であったが、北野氏の本を読み、すーっと理解できた。
色々なことが理由であろうが、ロシアの教育、学問的な基礎がそれを支えていた大きな一つだなと、理解した次第である。
2009.2.15


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2009年02月08日

●佐藤優氏・新刊『野蛮人のテーブルマナー〜「諜報的生活」の技術〜』をオシントする


先日、有楽町の三省堂で、休職外務事務官・佐藤優氏の新刊を見つけた。
最近、本屋さんに行かなかったので、佐藤氏の本を見つけたときは嬉しかった。
彼の本は、本当にたくさん出る。
様々な雑誌に寄稿しているので、その連載が終わると出版に移る。
彼は1ヶ月に書き下ろしや対談を含めて、原稿用紙1000枚を生産することが可能だという。
凄まじい筆力である。
欧米のインテリジェンスオフィサーは、学者や作家、ジャーナリストになってもよい知性を持っていると聞く。
佐藤氏がまさにその一例であろう。


その佐藤優氏の新刊は『野蛮人のテーブルマナー〜「諜報的生活」の技術〜』講談社である。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=215224X&x=B


以前に出した『野蛮人のテーブルマナー』の第2弾である。





●『野蛮人のテーブルマナー〜「諜報的生活」の技術〜』の注目すべきポイント



・戦前・戦中の日本は「オシント」(文書諜報)の分野で最先進国であった

・新聞にはその国の考えが現れている

・インテリジェンスの世界では「やられたらやり返せ」という原則が適用される

・動物は安心できる相手とならば一緒に餌を食べる

・意見交換するときも、極力、会食の機会を増やすことが大事

・余計な秘密は知らないほうがいい

・何でも知っていることがプロではない

・余計な秘密を知ってしまい、関係者になると、面倒に巻き込まれることがある

・調査も分析も国益を保全し増進する工作のために用いなければ意味がない

・情報収集の要諦は、相手にこちらの意図が知られないように、相手が隠している情報を入手すること

・ここが勝負というとき、最後は気合が重要になる

・「終わり」の時に重要なのは、トップの対応

・始めるときに、「終わり」について決めておく

・勤務中に呼び鈴が10回以上鳴っても電話を取らない会社、担当者が名前を名乗らないところは危ない状態にある

・エフライム・ハレヴィ氏(モサド元長官)とフセイン・ヨルダン国王は、個人的に強い信頼関係を持っていた

・1994年にイスラエルとヨルダンが平和条約を結んだことは、この二人の影響が大きい

・ハレヴィ氏は、両国が戦争状態にある時期から、密かにヨルダンの秘密情報部と接触していた
→そして、人脈を作り、いつしかフセイン国王から最も信頼される友人になっていた

・フセイン国王とハレヴィ氏の関係は、インテリジェンスの世界で伝説になっている





※分析メモ

「電話をなかなか取らない会社は危ない」というのは本質を突いている。
「電話」は重要であるにもかかわらず、疎かにされることがある。
よく教育が行き届いている組織は、電話を取るのも早いし、対応が非常に良い。
新人の頃は、電話を早く取ることを厳しくしつけられた。どこから電話がかかり、担当者に繋ぐことによって、どういう所と取引しているのが分かる。そして、社内の人々がどのような仕事をしているのかをすぐに理解できる。できる新人は、電話に出るのが早い。そして、電話の重要性を理解しているトップは、間違いなく仕事ができる人物だと思う。



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