『国際インテリジェンス最新事情』

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January 2008

元内閣総理大臣秘書官・飯島勲の舌を巻く情報力

3d65ca4e.jpg飯島勲の情報力


小泉純一郎元総理の敏腕秘書を務めた飯島勲の情報調査能力はずば抜けている。
大臣起用のために各議員を身辺調査することが内閣総理大臣秘書官の重要な役目だ。

彼は警察庁や内閣情報調査室などは使わず、独自のチャンネルにて調べた。
自民党議員は、3年生以上全員。民主党も敵情調査ということで全議員。
小沢一郎は1メートル以上の書類になった。
飯島秘書官は一人でそれらの調査資料を孤独に読んでいった。

資料はお金、女性関係のみならず、当選前後の発言まで記されていた。
それらの情報をもとに、この議員があの大臣に相応しいか、分析されたという。


飯島氏の豪腕の裏には、基礎資料の読み込みという地味プロセスが隠されていた。
各国情報機関においても、公開情報の収集と分析が何より重視されるという。


改めて、飯島氏が「永田町の舌を巻くほどの情報通」といわれることを認識した。

(参考:『WiLL』2008年3月号)

「情報分析官」を新設

 政府は内閣の情報収集・分析機能の強化を目指し、2008年度に「内閣情報分析官」を新設する。
政府全体の情報を保全する「カウンターインテリジェンス・センター」も設置する。
情報分析官は北朝鮮などの「地域」担当と核兵器やテロなどの「テーマ」担当を合わせて5人程度置く見込みだ。
(参考:日経新聞08年1月4日付)


※政府も情報の分析に本格的に取り組みはじめたようだ。
どんなに良い情報が入ってもその素材を旨く料理できるかは、分析官の力量にかかっている。

警視庁、テロ捜査員を増強

●警視庁、テロ捜査員を増強へ

2001年の9・11同時多発テロから6年余りが過ぎた。
油断大敵という言葉通り、日本の公安当局は、少しも警戒を緩めていない。

産経新聞の報道によると、警視庁はテロ捜査員を増強する方針だ。

以下、産経新聞の抜粋である↓


 今年7月の北海道洞爺湖サミットを控え、警視庁公安部は08年1月2日、イスラム過激派などによる国際テロを担当する捜査員を増強する方針を固めた。

 公安部で国際テロを担当する捜査員は現在約140人で、1月中に2割増の約170人態勢に拡充する。反グローバリズム運動を担当する捜査員の増強もほぼ同じ規模を予定している。

 サミットの開催地は北海道だが、警視庁は「東京が主戦場」(矢代隆義警視総監)と危機感を募らせている。6月に司法・内務大臣会議が都内で開かれるほか、「公共交通機関や大規模集客施設といったソフトターゲットが国際テロのターゲットになる」(警視庁幹部)ためだ。

 「テロや暴動の未然防止には、情報収集と分析を強化し、不審な情報を丹念につぶしていく必要がある」(同)として、捜査態勢をシフトさせることにした。
 国際テロ対策では、イスラム過激派と接点がある外国人の洗い出しを徹底する。警視庁はすでに各警察署に、不審な外国人に関する情報収集を強化するよう指示している。

 




夜の会食で展開されるインテリジェンス活動

夜の会食で展開されるインテリジェンス活動




外務省において情報活動に従事した佐藤優氏の新刊『野蛮人のテーブルマナー』が面白い。
海外やビジネスで第一級の情報マンを目指す方にお勧めである。

佐藤氏の考え方は、賛否両論あるが、その卓越した情報量、経験はなかなかのものだと思う。




簡単に、この本のポイントを紹介したい。


佐藤優『野蛮人のテーブルマナー』要約メモ

・秘密情報の98%は公開情報の中にある。

・インテリジェンスのプロは、新聞、週刊誌、学術書、永田町のロビイストが出すニュースレターなどを実に丹念に読み解く。

・情報部員が協力者と会って、情報を入手し、精査する主戦場がレストランである。

・アルコールは情報収集活動において有効な武器だ。

・外交やビジネスの世界でも、プライベートな交遊でも赤ワインは小道具として役に立つ。赤ワインの色が血の色に似ているため、「同じ血を共有している」と刷り込まれるためだ。

・情報屋にとって重要なスキルが記憶力だ。

・記憶術強化のお勧め技法は、文章の丸暗記だ。

・トップに会うには、トップにいつも会える人と友達になることだ。

・プーチンの性格の特徴は、人の悪口を言わない、記憶力がある、気配りができる。

・話題の決まっていない雑談でああだこうだ言いながらスポーンと出てくる情報は重要だ。

以上
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