『国際インテリジェンス最新事情』

国内外でのインテリジェンスに関する最新情報、分析をお届けします。 スパイ、謀略、国際政治、ビジネス情報戦、情報史、など盛り沢山の内容となっております。

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May 2008

●日本軍のインテリジェンス

小谷賢氏の『日本軍のインテリジェンス』(講談社選書メチエ)を紹介したい。

小谷氏は現在、防衛省防衛研究所戦史部教官であり、インテリジェンス研究の第
一人者である。

この本は、旧・日本軍の情報活用についての問題点を指摘、今後の日本のインテ
リジェンスへ提言を行っている。

日本軍のメンタリティーというものは、現代の組織に多く見られるところもあり
、ビジネスマンの方々にも参考になる本であると思う。




※『日本軍のインテリジェンス』の要旨



・日露戦争前後の日本のインテリジェンスは比較的うまく機能していた

→対外危機が顕在化しており情報収集に余念がなかったこと

→情報の重要性を認識していた元勲世代の存在

→当時の超大国であったイギリスからの情報提供


・新聞や雑誌などといった公開情報は、情報分析者にとって必要不可欠なもので
ある


・公開情報から情報の断片を集め、それらを熟練の情報分析者が組み立てていく
と、有効なインテリジェンスになる


・憲兵隊の防諜活動なくしては特務機関も活躍できないわけである


・インテリジェンス活動にとって、防諜は必要不可欠な機能である


・インテリジェンスの現場では、断片情報を組み立てていく必要があるため、知
性を有した分析者とその作業を下支えする多くのスタッフが不可欠である


・情報業務は軍における機甲や航空に匹敵するような長年の経験と専門知識がも
のをいう分野である


・戦前・戦中に英国、米国は民間の知識、特に大学からの人的資源を最大限に活
用して情報分析にあたらせている


・特に暗号解読や情報分析のためには、数学、言語学、そして幅広い分野の優れ
た頭脳の集結が不可欠

・錚々たるメンバーがイギリスのインテリジェンス・コミュニティーを支えてい


→文明史家のアーノルド・トインビー、シートン・ワトソン、ハリー・ヒンズレ
ー、数学者のアラン・チューリングら

・インテリジェンスが有効に機能するためには、組織間の水平的協力関係と情報
の共有が重要


・インテリジェンスに求められる仕事は、情報を収集し、それらを分析・評価し
た上で、政治家や政策決定者に判断のための材料を与えることである


・インテリジェンス・サイクルが上手く機能するために最も重要な要素は、政策
サイドから情報サイドに情報の要求をはすることである


・日本の政治家は選挙の票読みなどに関しては相当な情報力を発揮する
→彼らが国家や国益を真っ正面から向き合ったとき、対外情報はおのずと必要に
なる



※編集後記


先日、某N自動車の友人から仕入れた情報です。
今年度、N自動車は業績が良くなるらしいです。
自動車販売について国内、北米、欧州、アジアは、ほぼ成熟状態の中、西アフリ
カ、モロッコ、メキシコなど地域が伸びているようです。
意外な国々で驚きました。
多くの新聞情報では、ピンときませんが、人から聞いて教えてもらう情報という
ものは、分かりやすいと感じました。

●国家情報院は国益に専念する純粋機関に、李大統領

国家情報院は国益に専念する純粋機関に、李大統領

5月4日10時26分配信 YONHAP NEWS


【ソウル4日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は3日、国家情報院は国益に専念する純粋な情報機関として生まれ変わり、政府の国政目標実現に献身してもらいたいとの考えを示した。
同院業務報告の席で、「国家情報院は過去の歴史において多くの過ちを犯したことについて、謙虚な反省をしなければならない」とした上で、このように言及した。青瓦台(大統領府)が伝えた。
 李大統領は、新政権はいかなる困難を克服してでも先進一流国家を築かなければならず、国家情報院はその国家目標達成に向けた柱になるべきだとした。
国民が心から望んでいることを実現できるよう、制度と組織文化を改善し、競争力のある情報機関になってもらいたいと注文した。

 また、過去を踏襲するばかりでは決して競争に勝つことはできないと主張し、国家情報院が時代の変化に実用主義で武装し、安保と国益に目に見える成果を出さなければならないと呼びかけた。


※コメント
CEO大統領として、就任した李氏。
情報機関にも改革のメスを入れる決意をした模様。
29歳で取締役、36才で社長となった辣腕ぶりを国家へ発揮してもらいたい。

●インテリジェンスとは、転がっている情報に「気づく力」

外務省元主任分析官・佐藤優氏の新刊がでた。

対談本で書名は『情報力〜情報戦を勝ち抜く知の技法〜』(イースト・プレス)である。

対談相手は毎日新聞編集委員で北朝鮮問題のスペシャリストである鈴木琢磨氏。

この本は、北朝鮮を題材にしながら、情報収集・分析のノウハウを知る格好のテキストである。

国際情報ハンター・佐藤優氏の切れ味のある話が面白い。



※『情報力〜情報戦を勝ち抜く知の技法〜』の要旨は以下の通り。

・様々な文献を読み解いて、相手側が隠そうとする真実をつかむ手法を「文書諜報」(オシント)という

・北朝鮮による永田町情報の収集能力は高い

・外務省で最も重要で機敏に触れる情報が集まるのは課長

・会社の人事異動に紛れて社外秘が外部に漏れることがある

・人が動けば情報も動く

・文書を細かく読み込んでいけば、重要なモノサシがきちんと見つかる
→これはインテリジェンスの基本中の基本

・佐藤優氏が現役外交官だったときの話
→複数の情報大国の政府機関幹部が欲しがっていたのは、書籍や雑誌など公開情報をベースにした北朝鮮に関する日本のデータ

・日本の週刊誌の情報は玉石混淆であるが、恐ろしいほどディープな報道もある

・ひとつの地域の分析専門家になるためには、最低10年かかる

・ロシア、イギリス、イスラエルの北朝鮮専門分析官は20年、30年もずっとウォッチし続けている

・イギリスの情報機関は、イギリス連邦の国々と分業して情報を取っている

・北朝鮮の小説は情報の宝庫

・モンゴルは機密情報の入手や裏取りのために重要な役割を果たすことができる

・モンゴルは北朝鮮に公館を置いており、北朝鮮もモンゴルを重視している

・朝青龍一族は公安組織の人たちで、大変なエリート一族
→情報のネットワークを持っている

・中東の某情報大国はモンゴルを非常に重視していて、北朝鮮に関する情報をモンゴルで取っている

・モンゴルの情報機関は、対中国情報の専門

・インテリジェンスとは、転がっている情報に「気づく力」

・外交官は歴史を学び、対象国について、知って、知って、知り抜かなければならない

・時代が新しくなればなるほど、一番オーソドックスな古典こそ読むべき

・世界最大の古書店街・神田神保町を歩くと情報を見つける感覚を鍛えられる

・本当に必要な人脈は5〜6人

・お金を払って得た情報は頭に残りやすい

・新聞は複数読んだほうがよい

・インテリジェンスのプロは新聞の影響力を侮らない




※編集後記

本のあとがきというものは意外に面白い。
著者の人間性、趣味、裏話などがざっくばらんに書かれているからだ。
佐藤優氏の著書『国家の謀略』のあとがきに、彼が活字の世界に入った経緯が記されていた。
ジャーナリストの歳川隆雄氏の招きがあったという。
歳川氏はニューズレター「インサイドライン」を発行しており、外務省にも購読者が多いようだ。
http://www.insideline.co.jp/order.html
私もお試し購読をしたが、そのディープな情報に大きな知的好奇心を揺さぶられた。
多くの本を読んでいると、このように点と線が結ばれる楽しさがある。




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