朝日新聞編集局長の外岡秀俊氏の『情報のさばき方か〜新聞記者の実戦ヒント〜』は、情報力を高めるために参考になる。実際、新聞記者がどのように情報収集しているのか、見ることができるので、面白い。外岡氏が記者生活30年で鍛えた情報力を紹介したい。
ちなみに元外交官の佐藤優氏もこの本を推薦している。
『情報のさばき方か〜新聞記者の実戦ヒント〜』の要旨
・情報力の基本はインデックス情報
・「どこに行けば、誰に聞けば確かな情報を得られるのか」という情報がインデックス情報
・膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすること
・情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える
・情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、バイアスを取り除く
・重要な情報力の基本は自分の位置情報である
・情報はある程度知っている人にしか話されない
・軍事情報を学ぶ要諦は、地理と歴史を学ぶこと
・ICレコーダーより、メモが大事
・人に会って話を聞くには、事前準備が欠かせない
・インタビューを受ける人が作家であれば、聞き手が自分の作品を読んだうえで質問しているかどうかは、ただちに見抜く
・人は、聞き手が知っている程度に応じて話をする
・複数の人に同じ質問をする
・一次情報にあたるとは大切
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商社の営業マン時代、地理の重要性を認識した。
それは東京都内の地下鉄と地図を知らないと営業活動ができない。
日本のある程度の地理が頭に入っていないと地方出張の計画が立てられないということ。これは海外出張にも当てはまる。
どこに空港があり、電車でどこからどこまで何分かかかるか、予測が付かないとアポイントが取れない。
私はよく学生時代、日本中を結構旅行したのが役立った。
また、授業中は先生の話を聞かず、地図帳ばかり見るほど、地理が好きだった。
友達に鉄道マニアがいてよく話を聞かされていたので、鉄道にも詳しかった。
若いときによく遊んだことが社会に出て、こんなところに役立つのかと目から鱗が落ちた気分であった。