『国際インテリジェンス最新事情』

国内外でのインテリジェンスに関する最新情報、分析をお届けします。 スパイ、謀略、国際政治、ビジネス情報戦、情報史、など盛り沢山の内容となっております。

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November 2008

●新刊『名著で学ぶインテリジェンス』に学ぶ

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情報史研究会編(中西輝政氏・主宰)『名著で学ぶインテリジェンス』が日経ビジネス人文庫から出版された。

http://www.nikkeibook.com/book_detail/19466/


正直、私はこのような本が早く出てこないかと強く希望していた。
自分でこのような本を書こうかと思っていた。
この本は、「インテリジェンス」の歴史と発想法を、国内外の名著から読み解くガイドである。
意外にインテリジェンスに関する本は、沢山あるのだと、この本を読んで強く感じた。
まだまだ、小生も関係文献に対するインテリジェンス活動が足りないと反省したい。
この本で紹介されている代表的なものを紹介する。




●『名著で学ぶインテリジェンス』の目次はこのとおり。

まえがき
序章 名著で綴るインテリジェンス・ヒストリー

第I部 インテリジェンス研究の古典

 1.情報分析の礎を築く
   S・ケント『アメリカの世界政策のための戦略インテリジェンス』

 2.情報史研究の金字塔
   H・ヒンズリー他『第二次世界大戦におけるイギリスのインテリジェンス』

 3.暗号史の百科事典
   D・カーン『暗号戦争 日本暗号はいかに解読されたか』

第II部 インテリジェンスを学ぶためのテキスト

 4.インテリジェンスを学ぶ最初の一冊
   M・ローウェンソル『インテリジェンス 秘密から政策へ』

 5.インテリジェンス運営の「秘訣」とは
   M.ハーマン『平和と戦争におけるインテリジェンス・パワー』

第III部 戦争とインテリジェンス

 6.クラウゼヴィッツ主義者の情報論
   M・ハンデル『戦争、戦略とインテリジェンス』

 7.連合軍の対日インテリジェンス
   R・J・オルドリッチ『日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争』

 8.情報戦としての日露戦争
   谷寿夫『機密日露戦史』

 9.なぜ奇襲を防げないのか
   R・ウールステッター『パールハーバー トップは情報洪水の中でいかに決断すべきか』

 10.敵を知らず己を知らず
   杉田一次『情報なき戦争指導 大本営情報参謀の回想』

第IV部 冷戦―東西対立とインテリジェンス

 11.冷戦におけるインテリジェンスの役割
   L・フリードマン『アメリカのインテリジェンスとソ連の戦略的脅威』

 12.インテリジェンスは誤った政策を救えるか
   P・クラドック『汝の敵を知れ 合同情報委員会は世界をどう見たか』

 13.アメリカを震撼させたソ連スパイ攻勢の実態
   J・E・ヘインズ&H・クレア『ヴェノナ アメリカにおけるソ連スパイ工作の解読』


第V部 秘密情報部の足跡

 14.対外情報機関の栄光と挫折
   P・ベルネール『フランス秘密情報機関 ファンビル部長の華麗な冒険』

 15.スパイの歴史としての二〇世紀
   J・T・リチェルソン『トップシークレット 20世紀を動かしたスパイ100年正史』

 16.インテリジェンスを武器に変えた人々
   C・アンドリュー『シークレット・サーヴィス イギリス情報コミュニティの形成』

 17.日本陸軍の情報活動を描いた決定版
   中野校友会編『陸軍中野学校』

 18.カウンター・インテリジェンスとは
   N・ウェスト『M−5 イギリス保安部の活動1909-1945年』

 19.ソ連の浸透工作の全貌
   C・アンドリュー&V・ミトローヒン『ミトローヒン文書』

 20.国際標準のインテリジェンスとは何か
   R・ゲーレン『諜報・工作 ラインハルト・ゲーレン回顧録』



※なお、情報史研究会は、2009年春に、機関紙『情報史研究』というものを創刊予定のようです。
非常に楽しみです。



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●ベテラン情報マンのノート術



情報マンがどんなメモの仕方をするか、興味のあるところである。
佐藤優氏による週刊東洋経済のコラムを参考にしたい。





■コラム「記録に残せない情報は切り離し式メモ帳に」のポイント



・情報のプロは資料を使わず口頭で説明するだけ

・インテリジェンスの巨匠や神様と呼ばれるような分析官は、パワポやレジュメを一切使わず、口頭でブリーフィングする

・重要な情報交換では、切り離し可能な小型メモ帳が活躍する

・メモの交換で、相手の筆跡がついた文書を持ち帰ることはルール違反

・首脳会談などの途中で、随員が首相や外相に何か伝えたいとき、メモを渡すことを外務省用語で「メモを入れる」という

・相手側で誰が首脳に一番多くメモを入れるかを見ることが大事

・メモを多く入れる人が、政策決定にいちばん深く関与し、首脳の信頼が厚いと考えてよい

・メモを頻繁に入れている人物がキーパーソンなので、このような人物と人脈を作ることが重要

・秘密保全の観点から、インテリジェンス機関員がノートを持つことは危険

・秘密保全のためにメモ帳を使い、捨てる



※コメント

アイデアマンをメモをたくさん取る傾向にある。
しかし、秘密情報を扱う人々は常に秘密保全を意識しなければならない。
情報マンになるためには、記憶力をたかめなければ、と感じた。


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