副島隆彦・佐藤優、両氏の対談本『暴走する国家・恐慌化する世界』を紹介したい。
彼らの話は、知識と様々な情報源から入手されたものであり、興味をそそられる。
彼らは、互いに時には共感し、時には意見の違いがあった。
だが、2人の対談は、相乗効果により、知的好奇心に満ちあふれたものとなっている。
●『暴走する国家・恐慌化する世界』の注目すべきポイント
・英国秘密情報部、モサド、ロシア対外諜報庁の分析専門家には予言型の人がいる
・アメリカの民衆の保守思想にリバータリアニズムがある
→「権力が嫌い。官僚が嫌い。統制が嫌い。税金を取るな。自分たちをほっといてくれ」という思想
→本物のアメリカの中小企業経営者や開拓農民たちの思想
・デイヴィッド・ロックフェラーがオバマを大統領にすることに決めた
・オバマは、経済政策に失敗して2年で辞任する
→そのあとヒラリーが大統領になる
・アメリカはこれから本格的な景気後退、大不況に突入する
・ブラジルはこれから凄い勢いで伸びていく
→資源大国で世界一の鉄鉱会社ヴァーレがある
・BRICsの国々はアメリカ処分案を話し合っている
・アメリカ発の金融恐慌は「ペーパーマネーへの過剰な依存」が原因
・紙幣と国債があふれかえる形の恐慌に突入した
・シカゴ・マーカンタイル取引所こそ世界的金融バブルの元凶
・イギリスとロシアは、政治や外交で仲は悪いが、経済においては深く繋がっている
・ポンドが強気なのは、金を保有しているから
・2009年には1ドル=80円、2010年には60円になる
・アメリカは、ドルを下げことで外国からの借金の負担を減らしたい
・BRICsの強さはというのは、実体経済の強さ
・地球温暖化が人間のCO2排出で起きているというのはどうやら嘘
→CO2排出権取引というのはインチキ
→環境税を取り立てる税務官僚たちの策略
・ロシアは2020年までに帝国主義大国を目指す
・ロシアのプーチンは、実物実体のある資産と産業づくりに邁進した
・プーチンはイタリアのベルルスコーニ首相とすごく親密
・エネルギーをめぐる目に見えない同盟がある
→イラン=ロシア=アルメニアの三角同盟
→アメリカ=イスラエル=トルコ=アルゼバイジャンの四角同盟がある
→三角同盟のほうにベラルーシ、四角同盟のほうにグルジア、ウクライナが加わっている
・2008年のグルジア紛争は、重要な世界規模のエネルギー問題
・カスピ海(バグー油田)につながるアゼルバイジャンから運ばれてきて、グルジア経由で黒海に移送される原油にヨーロッパ諸国が頼っている
・南オセチアへの攻撃命令をサアカシュビリ・グルジア大統領に出させたのは、アメリカのチェイニー副大統領
→グルジア政府の中には、ネオコン派が潜在している
・燃料資源が足りない中国はやがてロシアと組む
・イランの核開発について、弾道ミサイルは北朝鮮から、高純度プルトニウムの精製技術は、パキスタンから技術導入している
→しかし本当の本当は「中国」
・ロックフェラー家直系ジェイ・ロックフェラーは、ゴールドマンサックスの真のオーナー
・ロックフェラー家当主のディヴィッド・ロックフェラーが所有するシティグループは2010年までに破綻するであろう
・ジェイとディヴィッドは、跡目争いをしている
※コメント
この本を読むと世界の裏事情がよく分かる。
本当にそうなの?というびっくりする情報が満載であるが、世界の情勢が少し分かりやすく理解できる。
2009.01.17
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