『ボロボロになった覇権国家』の著者・北野氏は、人気メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の発行者。
http://www.mag2.com/m/0000012950.html
独自の視点で、国際情勢を分かりやすく解説してくれる。
ロシアの専門家であるが、世界情勢に精通されている。
この本は、2005年の発刊であるが、現在の世界情勢を見事に予測されているので取り上げたい。
■北野幸伯『ボロボロになった覇権国家』の注目すべきポイント
・外交の目的は、国益を追求すること
・国益とは、金儲けと自国の安全確保である
・日本以外の国は、金儲けを追究する企業である
・日本は世界を支援する、慈善団体である
・北野氏は、ロシアの「外交官・KGB要員養成所」と言われたモスクワ国際関係大学で学んだ
・「分析力」とは、ある事件に対する「見方」であり、「考え方」のことである
・基軸通貨というのは、国際間の資本・貿易取引んいおいて、民間・公的部門を問わず幅広く使用される決済通貨のこと
・中国の戦略
1.アメリカの一極支配体制を崩壊させる
2.多極世界を作る
3.その後、世界の覇権国家になる
・過去の失敗から旧KGBが学んだこと
1.争ってはいけない。戦争は国を疲弊させる
2.他国の争いを支援する国は繁栄する
・ロシアの目標
→アメリカの一極支配体制を崩壊させ多極世界を構築すること
・ロシアの戦略
アメリカと争う中東イスラム諸国には武器を
中国には、武器と石油を
欧州には、石油とガスを売って、経済的利益を得ること
・ロシアは他国を戦わせ、他国を支援して経済的利益を得る
※コメント
先日、ロシアを訪問したある国会議員の話によれば、プーチンのスピーチを聴いたとき、ものすごい「気持ちの強さ」を感じたという。
「俺はこれをやるんだ」「絶対に達成する」という強いリーダーシップを感じたと。
現在の日本政界には、この手のリーダーはいないと断言している。
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