『国際インテリジェンス最新事情』

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July 2010

■嶋浩一郎『アイデアのつくり方』を読み解く







嶋浩一郎氏は、博報堂ケトルの代表。
博報堂が発行する雑誌『広告』の編集長を歴任。
既存の広告手法にとらわれないキャンペーンを構築している。
彼はアイデアをいかにして生産しているかを学びたい。



■嶋浩一郎『アイデアのつくり方』要旨



・散らかった情報からアイデアは生まれる。

・ファイルに入れた途端、情報は死ぬ。

・整理しない、羅列するだけ、そうすると情報は「交配」する。

・情報を手帳に「放牧」するとアイデアが生まれる。

・本で読んだこと、人から聞いた話、テレビやラジオで耳にしたこと、レストランで隣のカップルがしゃべったこと、会社の会議の雑談、とにかく、気になったり、知らなかった情報は、躊躇無くすべて収集しよう。


・手帳「モルスキン」はなかなか使いやすくベスト。


・紀行作家ブルース・チャトウィンは、モルスキンを評して「この手帳をなくすことは、パスポートをなくすのと同じくらい私にとって災難だ」と述べている。


・一見関係ない情報に「筋」を通す。

・読み終わった本やノートに書かれた情報は、寝かせて熟成させる。


・ギャップが爆発力を生む。




※分析メモ
有名な画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも手帳モルスキンを愛用していたという。
彼の場合、モルスキンのスケッチブックだが。
小生もモルスキンを愛用している。
特に旅行に出るとき、あれが一冊あるといろいろなアイデアがスラスラと書ける。
旅に出るからモルスキンがあるのでなく、モルスキンを持っているから旅に出たくなるのかもしれない。

■内藤誼人『思いどおりに人を動かす文章術』を読み解く







かつて人に物事を頼み、お願いするときは直接、その人に会いにいくことが礼儀であった。
そして、どうしても会えないときは、手紙を書く。これが基本であった。

メールや電話が発達した現在は、手紙が何か重厚なものになっている。

それでもメールやさまざまな個人が使える媒体が増えてきて、文章力が問われてきている。
心理学者の内藤誼人氏に、どうすれば人を動かす文章が書けるか、その裏技を教えてもらいたい。





■内藤誼人『思いどおりに人を動かす文章術』要旨


・とにかく文豪や大作家になりきれ。

・名文・美文なんて楽勝!だと思い込め。

・良い姿勢を身につけることは、良い文章を書くうえで基本中の基本。

・良い文章を書くときのコツは、過酷な状況に、自分を投げ込んでみることだ。
セルバンテスが『ドンキホーテ』を書いたのもマドリッドの牢獄に入っているとき。


・文筆家というより、編集者のつもりで書け。
司馬遼太郎は、小説を書くにあたって、トラック1台分にもなる資料を徹底的に調べ上げた。
その資料をネタに、編集するような形で文章を書いた。



・とにかく文章を書く習慣をつけなさい。
練習すればするほど、必ず腕前は上がる。


・推敲は絶対するな。
自由にのびのびと、そしていいかげんに書くからこそ、文章を書くことが楽しくなる。
そして、もっと書きたいという意欲が生まれるのだ。



・比喩やたとえ話を上手に使うことができる人は、基本的に文章もうまい。


・面白い文章を書きたいなら、常識に反することを述べよ。


・文章の内容に説得力を高めたいときには、数値やデータを入れ込んどくとよい。


・細部にこだわり、全体の信憑性を高める。
ディテールについて書かれていると、その文章の全体を信じてしまう。


・線を引け、色を変えろ、大きさを変えろ。


・イメージがよく湧くような文章を書こう。
具体例がたくさんあって、イメージの湧きやすい文章ほど、良い文章。


・リーダーには、名文家が多いのでなく、うまい文章を書ける人ほど、リーダーになりやすい。
ナポレオン、チャーチルらも文才がある。



※分析メモ
明治維新のころ、元勲たちは自分の伝えたいことを手紙に書いて、相手に渡していた。
そのため、現在に多くの記録として当時の様子がよくわかる。
公文書の公開ではないが、政治的重要な決定にはそれに関する文書はきちんと残すべきであろう。
たとえ今公開できなくても、数十年後の公開のために、文書を残してほしい。
それが未来につながることだ。







■AKB48のマーケティング戦略


申し訳ありません。
こちらのブログ最近サボり気味でした。
がんばります。


アイドルグループAKB48のマーケティング戦略に注目したい。
チーム内で人気投票を行う総選挙など、いろいろな面でマスコミに注目されている。
またAKBのプロデュサーである秋元康氏は、AKB48のビジネスモデルを海外展開しようと計画中である。
AKB現象のビジネスモデルを研究したい。



■AKB48のマーケティング戦略における7つのポイント


1、マーケティングからヒットは生まれない。
秋元氏は、最初明確なプランは何も立てなかったという。
唯一存在したのは、ライブハウスのような小さな劇場へ徐々にファンが集まり、次第にそのグループの人気が高まっていくというイメージのみ。

その頃、意識していたのは、刺さるコンテンツを作らなければならないということ。
マーケティングというのは「今の景色」に過ぎない。
そのデータやリサーチに頼っていたら、同じようなものしか生まれない。


2.顧客こそがプロデューサーである。
秋元流プロデュースには、「素晴らしい料理(コンテンツ)は、どんな器に盛っても美味い」という基本姿勢がある。
いいコンテンツを作り、地道にやり続ければ、必ずヒットするというが秋元さんの信条。


3.流通チャンネルは定めない。

4.短所を隠す必要ない。

5.飽きられないのは「アナログ」。
現在は、ネットであらゆる情報がタダで手に入る時代。
そのような中、ネットで決して手に入れられず、コピーできないものがライブである。
秋元氏はメンバーに「1人のファンと握手するとき、その向こうの何万人ものファンと握手しているという気持ちが大事」と語っている。


6.競争の過程を透明化する。


7.付加価値を常にアップデートせよ。



※分析メモ
数年前、会社の同僚からAKB48のことを教えてもらったとき、小生は「このアイドルたちはは売れないな」と思った。
まったく先見の明のない恥ずかしいことである。
物事を先入観をもって、見てしまうと本質を見失ってしまう。
日本には海外にもっと売れるコンテンツが多い。
秋元康さんのやっていることは、今後、日本の成長戦略におけるキーワードになるであろう。


〔参考文献:週刊ポスト〕
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