『国際インテリジェンス最新事情』

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◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご紹介。 ご登録はこちらです→ http://www.mag2.com/m/0000258752.html 世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします これを読めば貴方も一流のスパイになれるかもしれません。 スパイ、秘密工作、国際政治、暗号、国際ビジネス、歴史、外交、 軍事、危機管理、政治に関する第一級の情報になっています。

August 2013

◆森本敏『オスプレイの謎。その真実』を読み解く



◆森本敏『オスプレイの謎。その真実』を読み解く


森本氏は、第11代・防衛大臣。


※要旨


・2012年6月3日、藤村官房長官と野田総理より連絡があり、防衛大臣就任の要請を急に受けた。
まさに青天の霹靂だった。


・大臣になって業務上のブリーフィングを概ね受けた後、オスプレイ問題だけでなく、
日米同盟全体について当面する重要案件につき防衛大臣レベルの電話会談をしたほうが良いと考えた。
6月13日にパネッタ国防長官との電話会談を行った。


・パネッタ国防長官は老練の政治家であり、穏やかな口ぶりの中にも米国政府の方針と信念が貫かれていた。
侮りがたいが話し合える相手であるという強い印象を与える人物であった。


・野田総理は一度決心すると、それを変更するということをしない稀有な決断者であり、大変信頼が持てた。
野田総理のリーダーシップと決断によってオスプレイ問題はうまく処理できた。


・東アジアの安定にオスプレイは不可欠。
アジア太平洋は大半が海洋によって構成されている領域であり、
オスプレイの導入によって海兵隊や空軍・海軍の作戦能力は格段に向上する。


・アメリカ海軍の戦略概念は、グローバルな戦域における沿岸部の作戦目標や戦略中枢に対し、
海上からの作戦行動を可能にする態勢・能力・運用を維持確保し、その戦略目的を達成することである。


・海兵隊は創設以来、緒戦において最前線に投入され、強襲着上陸および戦略投射などによって、
決戦に備える役割を果たす戦力である。


・オスプレイと普天間の皮肉な一致。
米国がオスプレイを沖縄・普天間基地に配備されているCH−46Eと換装するという計画は、
海兵隊のグローバルなオスプレイ配備計画の一環として進めようとしてきたものだ。
オスプレイを配備する基地が普天間基地問題と辺野古沖代替施設・建設問題で、
17年間も混乱を繰り返してきた普天間基地そのものであったことは皮肉な一致であった。


・何よりも、沖縄が辺野古代替施設を受け入れてくれる必要がある。
そのためには、手続きとして沖縄県知事、名護市長、および関連議会が辺野古代替施設に対し、
容認の立場をとってくれることが求められる。
政府の努力はとくに、沖縄県知事から辺野古代替施設のための埋め立て工事申請に対し、
了承・許可する旨の回答を得られるようにするための政治的・経済的環境づくりを行うことに集中した。


※コメント
元・防衛大臣の本として、いろいろなことが解説されて面白い。
どうしても内部の人じゃなければ分からない物事の見方がある。
そういったものを分析していきたい。


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◆山崎武也『品格の磨き方』を読み解く



◆山崎武也『品格の磨き方』を読み解く


※要旨


・品格を磨くためには、まず中身をキレイにしておく必要がある。


・学習の極意は、「読書百遍義自ら見る」という諺に表される。
難解な本であっても、何度となく繰り返し読んでいれば、
そのうちに自然に意味も理解できるようになる、ということだ。


・本物の格好良さ。
目立たないように自然にするのがコツだ。
格好をつけているとは人に見えないような形で格好をつける品の良さが要求される。


・月並みな内容ではなく「芸術性」の高い映画やドラマでは、必ずしも悪は滅びない。


・武士に二言なし。
武士は一度いったことについては、どこまでもそれに従った言動をすることを旨とした。
「武士に二言なし」といって、「信義」を重んじたのである。


・己の言葉には切腹の気構えで。
いずれにしても、たとえ小さなことでもいったん口に出していったことは、徹底的に守らなくてはならない。
約束を守る人は信頼できる人であり、信頼できる人は約束を守る人である。


・自分の発する言葉はただひと言であっても、それによって自分の信用が100%左右される、
と考えておいたほうがよい。
言葉を大切にするのは自分の信用を守っていくことにつながり、ひいては人生を大切にすることになる。


・武士は、たとえ自分自身のせいではなくても、自分のいったことを守ることができない結果になったときは、
切腹までもした。
いわば自分の命よりも自分の信用のほうを大切にしたのである。


・人は言葉である。
言葉は人格の表明であり、その人の信頼性について判断するときの重要な鍵となるものだ。
言葉は品格そのものである。


・茶道は「生の術」。
武士道は身を律する教えとして参考になるが、それ以上に役立つのは茶道である。
茶道は日常生活の中における身の処し方を教えてくれる。
人間関係においてスムーズに生きていくと同時に、できるだけきれいな振る舞いに終始していく方法を指し示してくれる。


・ものを大切に扱うという考え方は、少しずつ廃れてきている。
ものを置くときには丁寧にゆっくりと下ろしていく。
常にソフトランディングを心がけるのである。
恋人と別れるときにように、名残惜しみながら手を離していく風情になれば、理想的だ。


・人は格好ではなく心である、などといわれている。
だが、第一印象は身なりなどの外観で、ほぼ決まってしまう。
スーツを着てネクタイを締めると、窮屈な思いをする。
だが同時に自分の身も引き締め、緊張感を漂わせるのに役立っている。
本気で仕事に立ち向かっていくという意気込みも、徐々に高まってくる。
身なりをきちんとすることによって、やる気が出てくるのだ。


・秘すれば花。
秘すれば花、秘せずば花なるべからず、という言葉がある。
いろいろな道や芸を伝える家では、外部の人たちに対して公開していないことがある。
秘密の魅力である。
何かちょっと個人的なことについて聞いたときに、
「ヒミツ」といわれたら、好奇心をかきたてられる。


・会食で本性が露に。
食事をするというのは、きわめて本能的な行動である。
したがって食べているときは、その人の地が出る。


※コメント
品格を磨くとは、大きなプロジェクトだ。
時間もかかることだろう。
だが、それを極めることで人生が楽しくなるかもしれない。


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◆三橋泰介さんの『魅力的なスピーチの極意』動画ご紹介。


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★内容


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◆ニール・ゲイブラー『創造の狂気:ウォルト・ディズニー』を読み解く



◆ニール・ゲイブラー『創造の狂気:ウォルト・ディズニー』を読み解く


※要旨


・およそ「クリエイター」と呼ばれる人々は、自我が圧倒的に強く、
管理されることを極端に嫌うため、組織としてまとめることが難しい。
モメゴトは必ず起こるし、優秀なヤツは辞めていく。


・ウォルト・ディズニーが、クリエイターの組織化という難事業を長きにわたって、
成し遂げ得たことは、よく知られている。
ディズニー・プロダクションズでは、多くのトップ・クリエイターが、
自分の名前を出すことなく、ウォルトの名前の下で作品を発表することに甘んじていた。


・ウォルト・ディズニーのクリエイターとしての最大の業績を指摘しておきたいと思う。
それは「音楽と映像の融合」である。


・人々の記憶に残り続け、繰り返し鑑賞される映画は、音楽の優れた映画である。
『タラのテーマ』のない『風と共に去りぬ』や、『As time goes by』のない『カサブランカ』は、
ただの凡作に過ぎない。
映像芸術において、音楽と映像は間違いなく互角の領域である。
日本でそれに気づいている映像製作者はまだまだ少ないため、
製作過程でも、音楽付けはかなり軽視されている。


・本書を読み終えたなら、映画『メリー・ポピンズ』を再見されることをお勧めする。
この映画は、ウォルトが晩年、仕事の終わる金曜日に、シャーマン兄弟をたびたびオフィスに呼び寄せ、
兄弟に歌うように頼み、その歌を聴きながら窓辺で涙を流していたという『2ペンスを鳩に』の主旋律で始まる。
あの曲で泣くことは、ウォルトの人生とその作品を心から愛した者だけに許された特権である。


・建築評論家のピーター・ブレークは、
「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ)を実地で学ばなければ、
建築科の学生を卒業させてはならない」とまで言い切る。


・「ウォルトは人付き合いが苦手だった」と、スタッフのキンボールは話している。
「彼はワーカホリックで、仕事が生活のすべてだ」


・ウォルトはスタッフに対して、テレビ番組制作において、クオリティにこだわるように指示した。
ディズニーの旧作漫画や映画を再放送しすぎると、
視聴者はこの番組を古い素材の寄せ集めと判断し、失望するだろう。
ディズニーのブランドに値するものでなければならない。


・ウォルトは、ディズニーランド建設に向けて、
「ディズニーランドをユニークでほかと異なるものにするためには、
ディテールにこだわらなければならない。細部を失えば、全てを失うことになる」と述べている。


・金に無頓着なウォルトが壮大なコングロマリットを構築できたのは、
兄ロイの経営的な協力があっただけではなく、トーキー映画、カラー映画、テレビ、
親子で楽しめるテーマパークなどと、ディズニーの将来を見据えた鋭い経営的直感に負うところが大きい。


※コメント
数多くの部下と衝突をかかえながら、ディズニーブランドを気づき上げたウォルト。
クリエイターとして、彼から学ぶことはたくさんある。
彼の壮大な発想力は、どこから来るのだろうか。
興味は尽きない。


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◆新作小冊子PDF『グローバル交渉術の極意』 販売開始です。




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★交渉の極意を知りたい方へご案内。


PDF版小冊子 『グローバル交渉術の極意』
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人生では交渉がすべてだ。
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100ページの豪華版です。


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●小冊子『グローバル交渉術の極意』目次と内容


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・交渉力、交渉とは何か
・「普天間」交渉秘録
・政治家の交渉術
・国際基準の仕事術、交渉術
・ワインと外交交渉
・サッカー代理人:世界を飛ぶ移籍交渉の裏舞台
・外交交渉とは言葉の芸術
・交渉力、私が反捕鯨国を論破した瞬間
・小泉劇場の裏舞台と交渉術
・国際交渉の極意とポイント

・交渉術とインテリジェンスの関係
・外務省元高官に学ぶ外交交渉の極意
・対米交渉に成功する方法
・ユダヤ式交渉術の秘訣
・世界中で通用する人間関係のルール
・国際交渉に役立つコミュニケーション・スキル
・人質交渉人に学ぶ最強の交渉術
・危機管理と国際交渉の関係
・太公望の兵法書『六韜』に学ぶ人物鑑定法
・一瞬で交渉の空間を有利に持ち込む方法
・大物に学ぶハッタリ交渉術
・北朝鮮の交渉戦略を分析する
・トップリーダーが使う会話術
・国際会議やパーティでの心得たい国際儀礼
・国際交渉での効果的なプレゼンテーションの方法
・若泉敬に学ぶ秘密交渉の心得
・価格交渉・条件交渉を有利にすすめる方法
→値切りを封ずる商談技術
・結婚生活における最強の交渉術


※価格
5,000円(PDF版のみ)


※お支払い方法(前払い)
銀行振込、カード払い
(申込み後、自動返信メールにてお振込先をお知らせいたします)



※ページ数
A4サイズ:100ページ


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◆奥山清行『伝統の逆襲:日本の技が世界ブランドになる日』を読み解く




◆奥山清行『伝統の逆襲:日本の技が世界ブランドになる日』を読み解く


※要旨


・私がカーデザインを担当したフェラーリは、
モデナというイタリアの一地方都市にある従業員3000人の中小企業だ。
つまり地場産業である。
だが、フェラーリはフェラーリとして世界に名だたるブランドでありつづける。


・私は、アメリカとヨーロッパ、そして日本の「ものづくり」の現場で、デザインの責任者を務めてきた。
「デザイン」と字面だけを追えば、色と形を決めるスタイリストのことだと思う人もいるかもしれないが、
それは大いなる誤解である。
本来、デザインとは「もの」自体のコンセプトを立案し、開発からマーケティングまで、
全体の枠作りをすべき仕事なのである。


・デザイナーという仕事を、一匹狼の感覚でしていれば自由業に近いと思う人もいるかもしれないが、
これはまったく違う。
私はよく「デザインの3分の2はコミュニケーションである」と言っているのだが、
未来の消費者と、「ものづくり」をする人の橋渡しをする大きな役割があり、
そのために「ものづくり」の現場では自分の部下たちや職人と徹底的に意思の疎通を図る。


・デザインのようなクリエイティブな要素は、結局、個人の頭の中から出てくるもので、
集団で議論してつくるものではない。
日本では、組織や会社で動くことが当たり前とされているけれども、
個人を重視するイタリアは、ひとりの人間に徹底して強い権限を与えている。


・私がイタリアに来てから痛感したのは、ヨーロッパにおけるイギリスの絶対な存在感である。
教育にしてもファッションにしても、イタリア人のイギリスに対するコンプレックスはかなり強い。
たとえばイタリアの上流階級の家庭は、ほとんどが子女をイギリスに留学させる。


・日本人のアイディンティティについて、あるいは日本人は何なのかと考えていくと、
次の2つがある。

1.ひとつは「想像力」。「思いやり」と言い換えてもよい。
日本人というのは想像力に長けた民族だといえる。

2.もうひとつは「犠牲心」だ。
私は「自己犠牲」と呼んでいるが、自分をある程度犠牲にしてでも全体を生かそうとする気持ちのことである。


・平時のビジネスの場面で、全体のために自分を犠牲にする気持ちを持てるのは日本人だけなのだ。
中国や韓国をはじめとするアジア諸国にもまず見られないし、もちろんアメリカやイタリアにはまったくない。


・「自己犠牲」の考え方を「ものづくり」の場に置き換えてみると、
「切り捨ての文化」に帰着する。
必要のない部分を切り捨て、シンプルにしていく。
けれどもコアななるものだけは残そうとする。


・剣道や柔道、弓道など、日本の伝統的な武道では、稽古の前後に道場の掃除を行う。
茶道や華道などでも同様だ。
不要なものを片付けて、凛とした空間をつくっておくことは、
単なる作業ではなく、修行の一環である。
禅寺においては、調理や食事、掃除をはじめ、
さまざまな日常行為がすべて大切な修行であるとされてきた。


・論理では考えても解答の出ない禅問答は世界に類を見ない、
非常にレベルの高い遊びとも言えるだろう。


・イタリアの中小企業群、その強さの秘密。
どんな斬新な製品をつくっても類似品が出てくれば価格競争になる。
そのため、圧倒的な競争力を持つのは、その製品のアイディンティティなのである。
そのことが、まず大前提としてわかっているから、いたずらに規模拡大を目指さず、
特定の顧客や層を狙って製品を差別化するのだ。


・山形カロッツェリア研究会を続けてみて、職人のポテンシャルの高さがあらためてよくわかった。
その一方で課題も見つかった。
販売と統一戦略である。
山形に限らず、日本のものづくりの弱点は、販売に戦略性や実行力が乏しいところだ。


・ものづくりにおいて、手作業から生まれる感覚は非常に大切だ。
「手を使う」ことは人間の原点に返ることであり、手から生まれた線や形は、
製品になってもざっくりと力強い風合いを持つのである。


・イタリアの「ものづくり」は強いアイデンティティを持ち、独自のブランディングを追求している。
なぜ彼らがそうした独自性を重要視するのかといえば、
同じような商品が並ぶことで価格競争に陥るのを避けたいからだ。


・真のブランディングとは「この製品なら、いくらお金を払っても、周りがなんと言おうと自分は買う」
と、顧客に納得させることである。
顧客にとっての主観的な価値で価格は決まる。


・フェラーリの顧客になろうという人の多くは、
フェラーリのスポーツカーを買うことで、フェラーリの過去を、
その神話性を買おうとするのである。


・国際化の中でこそ、伝統文化の素養が求められる。


※コメント
日本が今後世界で輝くためには、デザインやブランドがキーワードになるだろう。
そのあたりのセンスを磨くためには、日々の心がけがモノを言う。
視野を広げて、目配りしたい。


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◆エドワード・ルトワック『自滅する中国:なぜ世界帝国になれないのか』を読み解く




◆エドワード・ルトワック『自滅する中国:なぜ世界帝国になれないのか』を読み解く
(奥山真司氏・監訳)


※要旨


・戦略は「常識」とは違う。
それは逆説的な論理を持っており、直接的な行動を皮肉的・矛盾的な結果によって罰することになるのだ。
したがって中国がその台頭する力を周辺国に対する領有権の主張という形で表現すると、
それが敵対的な反応を発生させることになる。
そして、影響力(ソフトパワー)を破壊することによって全体のパワーを減少させることになる。


・現在の中国問題について、私は「中国の専門家」ではなく、
一人の「戦略家」としてアプローチしている。
その理由は、戦略の普遍的な論理はあらゆる文化とあらゆる時代に完全に平等な形で適用できるからだ。


・本書は2010年にアメリカ国防総省の相対評価局長のアンドリュー・マーシャルによって、
要請された調査の一環として始められたものだ。
彼と長年にわたって何度か一緒に仕事をできたことは名誉であった。
なぜならアンドリュー・マーシャルの戦略思想家としての才能は、
その長期にわたる局長としての仕事のおかげで伝説化しているからだ。


・中国の昔のやり方の名残りの中で最も印象的なものの一つは、
中国の官界が外国の賓客に漏れなく与える歓迎の仕方だ。
こうした賓客には、世界中から来た政府首脳や国家元首、閣僚のような様々な重要人物がおり、
中には弱小国からの賓客もいる。


・そこで交わされる会話は単なる社交辞令くらいでしかないのだ。
ところが実際にビジネス的な会話がなくても、賓客たちは満足して帰ることになる。
なぜなら絶え間ない儀礼と丹念にもてなされる食事会が続くからだ。
アメリカ国務省では、数時間にわたる会議でも、普通出てくるには薄いコーヒーで、
食事はなにも付いてこない。
これは反米主義をさらに強めてしまうだけだ。


・かつてのドイツの戦略面での無能さは、国家の破滅的な失敗を引き起こす必須条件であった。
これは傲慢さから始まったのであり、
当時の多くのドイツ人たちは、現在の多くの中国人と同様に、
自分たちの急速な台頭のおかげで自制心が利かなくなっていたのだ。


・中国の台頭する力は必然的に他国の抵抗を増加させることになり、
それがゆえに大戦略レベルではどんどん不利になっていくのだ。
これは中国の軍事力が増加するからであり、
戦略の世界では日常的に発生する逆説的な結果なのだ。


・戦略が政治よりも強いことは、古今東西変わりがない。
そして戦略は、貿易や通商よりも強い。


・中国は北朝鮮への経済支援も継続している。
この経済支援は、おそらく北朝鮮の体制の生き残りという意味では不可欠なものだ。
この体制が本当に必要とするものは、エリート層の団結を保つためのまともなレベルの食料と一般消費財だ。
中国は金の使い方をよく心得ているように見える。
なぜならこうすることで、北朝鮮を確実に鎖につないでおけるからだ。


・中国の戦略の失敗は、東アジア全体やそれ以遠にもアメリカの影響力が拡大していることによって明確にわかる。
とりわけフィリピや日本との間では、アメリカとの中断・後退していた同盟関係が復活している。


・アメリカとインドとの間の戦略的協力は、進みが遅く、困難で衝突もあるのだが、
それでも絶え間なく前進している理由は、結局のところは、「中国の軍事力の増大」と、
その「脅威を感じさせる行動」にあるのだ。


・本書の内容を理解する上で重要なキーワードが「勝利による敗北」である。
これは勝ち続けることによって相手の反動を呼び起こしてしまい、
その結果として敗北を迎えることになるという逆説的論理である。


・ルトワックは、経済、軍事、政治などの分野における現在の中国の台頭は、
すでに他国が我慢できるレベルを超えてしまい、
戦略の領域における逆説的論理を作動させてしまったと強調している。


※コメント
中国に関する文献は、このところ多数、出版されている。
そのようななか、戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザーという複数の顔を持つルトワックの分析は、秀逸だ。
今後、中国問題を語る上で、重要な一冊になるであろう。



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◆ダンビサ・モヨ『すべての富を中国が独り占めする』を読み解く



◆ダンビサ・モヨ『すべての富を中国が独り占めする』を読み解く
(奥山真司氏・訳)


※要旨


・中国の資源獲得の動きには驚くべきものがある。
ここ10年ほどの間に世界中で行われている多くの資源関連の取引において、
中国はとるに足らない位置から、一気にポールポジションまで躍り出てきたのだ。


・新聞のデスクやメディアのコメンテーターたちが、グローバル規模でのエネルギーの需要が、
供給を超えつつある現状を踏まえ、耕地の減少や水をめぐっての衝突によって駆り立てられる紛争、
そして政治面でのハルマゲドンが発生するリスクといった、商品空間に対する危機が、
差し迫っていると警告するような文章を書いているのは、ある意味で当然だといえる。


・ところが「商品」とそれが取引されるマーケットの重要性をわかっていても、
グローバル経済に欠かせない要素であるこの「商品」そのものについてのわれわれの知識は、いまだに曖昧なままだ。


・世界の大国の中で、唯一中国だけが、経済・政治面における戦略を資源不足の将来に備えて行動している。


・本書は3つの大きなテーマを扱っている。

1.世界最大の資源の購入者としての中国の経済面での台頭が、グローバルな「商品」の需要と供給という文脈において、
いったいどのような意味を持つのかということを分析している。


2.中国が力をつけつつある金融面での影響力があり、
それがグローバルな「商品」マーケットの動きにどのような影響を与えるのかということだ。


3.中国の資源獲得への動きが及ぼす、社会・政治面での意味についてだ。
世界における中国の役割というのは、経済や金融のような狭いレンズだけで分析することはできない。
そのグローバルな規模での動きは、地政学的に深刻な影響を及ぼすだけではなく、
世界中の人々の生活や、彼らとその政府との関わり合いまでも決定するのだ。



・現在の中国は、外国の政府に資金を提供し、学校や病院に融資したり、
道路や鉄道のようなインフラの整備計画に投資して受け入れ国の求めに応じており、
これによって自国を、世界銀行のような国際機関よりも総合的に魅力的な投資国にしている。


・資源価格の設定への中国の関与や、マーケットの価格の変動に中国がどのような影響を
与えるのかについてつぶさに情報をみていくことは、決定的に重要である。


・中国が資源獲得の動きを分析するのはかなり骨の折れる作業だ。
中国側の購入者とさまざまな販売者の間で行われている多種多様な取引をそれぞれ照合しようとしても、
その組み合わせは無限に広がっているからだ。


・毎日何十億ドルもの価値の「商品」が、カトマンズからサンパウロ、ナイロビからムンバイまで広がる、
世界の57ヶ所の商品取引所で売買されている。


・商品市場では、穀物、肉、そしてその他の「ソフト商品」である砂糖、トウモロコシ、綿、
ココア、そしてコーヒーを含む農産物が取引されている。
ほかにもエネルギー(石油、石油製品、天然ガス、それに電力)や、
鉱石や金属のような「ハード商品」、そしてウランや排出権のような珍しいタイプの商品が、
取引される場となっている。


・本書の筆者であるダンビサ・モヨは1969年、ザンビアに生まれた。
1990年、自国のクーデター未遂事件で通っていた大学が閉鎖されたため、
しかたなくアメリカに渡り、奨学金を得てワシントンのアメリカン大学で化学の学士を取った。
同大学でMBAをとってからハーバード大学のケネディ行政学院で修士号を取得、
そしてイギリスのオックスフォード大学で経済学の博士号を修めた。
世界銀行のアドバイザーやゴールドマンサックス、その他企業の重役を経験。
彼女は自身のライフワークを「アフリカで直面している問題に持続可能な解決策を提供することだ」と述べている。


※コメント
商品市場の経験が長いモヨの中国分析は、ユニークだ。
単なる中国のアフリカ投資批判ではなく、アフリカのためには何がいいかを語っている。
世界的な視野が必要であることをあらためて、教えてくれる稀有な一冊である。


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