『国際インテリジェンス最新事情』

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September 2013

◆白洲信哉『白洲家の流儀』を読み解く



◆白洲信哉『白洲家の流儀』を読み解く



白洲信哉氏は、白洲次郎の孫。
現在は、文筆活動を行っている。



※要旨


・祖母、白洲正子はいわゆる「サービス精神」のない人だった。
移動しているタクシーの中でも道の指示以外は無言で、自分が何か思ったときに「あら、あれ素敵ね」というくらいだった。
これは一貫した家風のようなものだった。


・僕の中に白洲家のDNAと呼べるものがあるとすれば、それはせっかちなところだろう。
どこに行くにも、何をするにも、とにかく先を急ぎたくなる。
そんな性格は、祖父の白洲次郎から受け継がれたようだ。


なにしろ次郎のそれは筋金入りで、いろいろなところで「被害」にあったという話を耳にする。
たとえば、半蔵門にあった『三城』という蕎麦屋もそのひとつだ。
店の主人によると、予約もせずに突然来る。
そして、店の戸をガラリと開け、自分の席が空いていないと、そのままピシャリと閉めて帰ってしまうというのだ。


・せっかちといえば、僕がまだ鎌倉に住んでいたころ、次郎は月に一回くらいのペースで遊びにやってきて、夕食をともにした。
ただし、それは夕方到着して慌しく食べ、風のように帰っていくという次郎らしい訪れ方だった。


・僕たちの食事は、外食も多かったが、我が家で食卓を囲むこともたびたびだった。
家で食べるときは、決まって次郎が食材を持ってきた。
食材といっても半端な量ではなく、帝国ホテルでブロックのローストビーフや、チキンを2羽、大量のチーズなど、
山のような材料をメルセデスのトランクに詰め込んでうれしそうにやってくる。
夕食が終わると、「またな」と簡単な挨拶をしてさっさと帰って行った。


・好き嫌いがはっきりしている分、好きになるまでは素っ気ないのが白洲家の伝統だが、訪れる客に対しては心からもてなすのが、家風のようなものだった。
特に正子の「もてなし」は、茶の湯の「一期一会」の精神に通じるものである。


・貴族の生活など知る由もないが、祖父の次郎を通じて感じたことは、目立たないことに美徳を求めるイギリス貴族たちの姿だった。
控えめに振舞うことを「粋」とする彼らの行動は祖父に多大な影響を与えたが、それは親友のロビンさんからだった。



※コメント
白洲次郎のファンになることは、欧米への憧れであるという意見もあるが、やはり彼はかっこいい。
日本の粋と、英国のスマートさが見事に融合されている。
いろんな面で、見習いたいものである。


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◆フィリップ・リエス『カルロス・ゴーン:経営を語る』を読み解く



◆フィリップ・リエス『カルロス・ゴーン:経営を語る』を読み解く


※要旨


・ルノーから日産にやってきたコストカッター、カルロス・ゴーンは、
当初まだ若く、数ヶ国語に通じ、レバノン系でブラジル生まれ、
フランス式の教育を受け、欧州や北米、南米の各地で目覚しい活躍をしてきたという人物だった。


・もちろんビジネス上の伝説には事欠かない。
例えば、世界第一のタイヤメーカー、ミシュランに18年間籍を置き、
そこでスピード出世の記録を打ち立てた。
96年には北米ミシュランの最高経営責任者として全社売上の4割を占める大市場を掌握、
その実績から、ルイ・シュヴァイツァーに乞われてルノーに移った。


・フランスの教育システムは、競争と選抜と「知性の価値を重んじる」の発想に基づく。
チームワークやコミュニケーションはまったく軽視されていた。


・同期入社は社内ネットワーク作りの基礎。
ミシュランは、将来の幹部候補生が一日でも早く会社の一員になるように、
非常に効果的で、独特のシステムを採用していた。
インストラクターの指導のもとに、幹部候補生は3ヶ月間の研修を受け、寝食をともにする。
そして、この間に、生産、営業、販売、財務、海外業務などさまざまな分野に関して、
その部門を率いるトップの人々から講義を受ける。


・ミシュランの工場長時代、ゴーンは指導者として大切なことをたくさん学んだ。
「自分がまだ若い場合、赴任して最初にすべきことは人間関係を作り上げること。
部下の管理職の人たちと一緒に過ごすことによって、自分のことをわかってもらい、
交流を深め、その管理職たちが直面している問題と、それをどうやって解決しようとしているか、
そのやり方を知る必要がある。
そこでいちばん大切なのは『チームを作る』こと」


・多国籍企業の発展には、現代的な財務管理がそれ以前にもまして重要になる。
その発想とは、すなわち、「財務担当者」とは、そろばん勘定する人ではなく、
事業や資本市場への投資、銀行からの借り入れを常に最適化することを考える人のことだ。


・ミシュランは、同族企業で、長期目標に基づいた経営を行い、
何よりもまず製品とその品質、設備投資や企業戦略についてじっくりと考える会社だ。


・ルノーで「200億フラン削減計画」を実行に移すとき、
ゴーンはミシュランでのブラジルと北米で成功したやり方をルノーに持ち込んだ。
チームを作り、部門間の壁を崩し、数値目標を掲げ、日程を組み、それを遵守するというやり方である。


・「まず始めたのはごく単純なこと。
チームができあがると、私たちは毎月全員が集まり、すべての問題を一緒に検討した。
そうやってチーム精神を育てていきながら、削減計画について語り合った」


・数字の裏にあるものを見つけたい。
「私は日産の状況を数字で把握していたのか?
答えは、ノーだ。
もちろん、会計調査などのさまざまな報告書を見ることで、
数字的に日産がどのような状況にあるかは知っていた。
しかし、現実とは切り離されていた、資料だけで読んだ数字を、私は重視するということはなかった。
私はそういった数字の裏に隠されているものを、内側から発見したかった」


・日産が業績不振に陥った最大の原因のひとつが、「ビジョンがないこと、戦略のなさ」だった。
たとえば、「日産を5年後にどうしたいのか?」
「10年後にどうしたいのか?」
社員に尋ねてみても、答えは返ってこなかった。
「日産というブランドは何を意味しているのか?」と訊いても同じだった。
つまり、日産の人々にはビジョンというものが欠けていた。


・1999年、ゴーンは、日産リバイバル・プランを発表した。
自社の業績不振を発表する際、日本の企業で決まって繰り返させる陳謝の言葉や涙はない。
ただ淡々と数字を説明し、再建策を述べていくだけである。
それだけに、そのスタイルは信頼感を抱かせるものであった。
また日産の新しい経営陣の断固たる決意がひしひしと伝わってくるものであった。


・「日産リバイバル・プラン」を策定するとき、ゴーンが一番時間をかけて力を注いだのは、
現場に足を運んで社員の声を聞くことだった。
企業とは物ではない。
数字の総計でもない。
バランスシートを見ただけでは、社員の思っていることはわかりはしない。


・「現場に出かけていって、直接話をすることはとっても重要です。
そうすれば、社員達が自分たちの置かれた状況をどう捉えているのかわかる。
またそれを通して、状況そのものもはっきり見えてくる。
現状把握は経営の要」


・「全体の状況を把握し、対策の規模、期間、効果を見極めること、これが基本中の基本である」


・フットワークの軽さ。
ゴーンは社長室に閉じこもってしまうわけではない。
そのフットワークの軽さから、日々、現場を飛び回っている。
社長室で財務指標や受注動向に目を配っているだけでは、経営はできない。
経営とは「実践」であって「学問」ではないのだ。


※コメント
現場を回りながら、あらゆるデータと情報、知識を蓄えながら、決断する。
これこそ、理想の形だ。
たとえ社長じゃなくても、個人の仕事にもいかせる。


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◆海外起業・海外就職フェスティバル、ご紹介。11月3日(日)東京。



◆海外起業・海外就職フェスティバル、ご紹介。11月3日(日)東京。


詳細は、こちら↓

http://worldsegg.com/festival1.html



★当日の内容

13:10  世界146か国をビジネスをしながら回った男が見た、世界とニッポン!(小堺正樹)

14:00  元リクルート出身の起業家が語る、なぜ、アメリカで起業したのか?(小坂 孝樹)

14:45  海外起業・海外就職相談会(各国の専門家がブースで皆さんの相談をお聞きします。)

15:45  中国、アジアビジネス最前線。退職後の海外起業も面白い。(青山 利幸)

16:35  海外就職を実現させる7つのステップ!(田村 さつき)


★趣旨

海外で起業、海外で就職・転職したい!世界の実情を知りたい!という方のために、海外を感じ、海外を知り、
有益なネットワーキングの場も提供する、「海外起業・海外就職フェスティバル 2013」を開催決定!

実際に、海外で起業した方、海外就職事情に詳しい方等、4人の講師の話を聞きながら、
海外起業や海外就職に興味がある参加者たちと交流し、世界へつながる人脈を作り上げてください。


今回は、あらゆる人の悩みを相談できるように、各分野の専門家による無料相談会ブースも設置!



詳細は、こちら↓
http://worldsegg.com/festival1.html



◆平和博『新聞記者のネット情報活用術』を読み解く



◆平和博『新聞記者のネット情報活用術』を読み解く


※要旨


・私自身は、フェイスブックの創業者ザッカーバーグが生まれた2年後に新聞記者になり、
原稿の書き方ひとつとっても、原稿用紙からワープロ、パソコンと、四半世紀にわたって、
メディアの現場でデジタルの洗礼を受け続けてきた。


・デジタル化された情報のあつかい方は、紙の情報とは根本から違うようだ。
その勘所は「整理をしない」ということに尽きる。


・情報をあつかう上で最も重要なことのひとつが「確認」。
新聞記者の取材の中では「裏をとる」という。


・複数の人々の視点を借りることで、ある出来事や情報についての、
様々な側面や矛盾点なども見えてくる。
ジャーナリズムでは、三角測量(トライアンギュレーション)と呼ばれる。


・ウィキペディアは情報を調べる手始めとしては良いが、
間違いや意図的な偽情報も紛れ込んでいるので注意が必要。


・情報は必ず一次情報までさかのぼることが重要。
情報の内容だけではなく、発信者を確認することも役に立つ。
対立するデータを突き合せて情報の評価を。


・私は原稿を書くときには、まず真っ先に見出しを考える。
記者として、デスクや先輩記者に言われ続けたのが、「一言でいうと、どういうことなんだ」です。
取材が足りなかったり、それをきちんと咀嚼できていなかったりすると、
原稿は焦点のぼやけた、散漫な内容になってしまう。
そんな時にデスクの口をつくのが、さっきのセリフだ。


・私は新人時代、デスクから「新聞記事は10を聞いて1を書く」と教えられた。
取材では集められるだけのデータを集めるが、記事を書くときには本当に大事な1割だけを記事に盛り込む、という意味だ。
それだけ徹底した取材をせよ、ということでもあり、
情報は思い切って捨てることで残った情報の価値が際立つ、ということでもある。


・米国のジャーナリスト、ダン・ギルモアも同じようなことを述べている。
「私には記者としての経験則がある。
取材で得た情報の1割程度が記事に盛り込んであれば、きちんと書けたかなと自分でも自信が持てる。
つまり事実関係や関連情報を過剰なぐらい集めていくと、必然的に取捨選択が必要になる。
それは情報を隠すことではなく、本当に大事なことだけを記事にすることにつながる」


・面白かった話から。
記事の書き方といえば、新人記者のころに教わったひとつのコツがある。
ある市長のインタビュー記事がうまくまとまらず、取材ノートをめくりながら途方に暮れていたときに、
先輩記者がこう教えてくれた。
「一番面白かった話から順番に書けばいい。行数になったらおしまい」


※コメント
新聞記者さんの新人に教わったことエピソードは面白い。
記事の書き方、取材方法はデジタル時代でも本質は変わらない。
そして、記者の方法は、一般のビジネスにも役立つ部分が多い。


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◆武田知弘『織田信長のマネー革命、経済戦争としての戦国時代』を読み解く




◆武田知弘『織田信長のマネー革命、経済戦争としての戦国時代』を読み解く


※要旨


・織田信長は、日本の経済史、金融史において非常に大きな功績を残している。


・信長の錬金術のキーワードは、「寺」「城」「港」。



・信長は、築城とともに大掛かりな城下町建設も行っている。
そのため、築城するたびに富が集まった。
不動産デベロッパー的な考えをもっていた。
つまり、信長の城は、敵に対しての牽制であり、領民に対しての威圧と安心を与えるものであった。
それは当然、租税収入に反映される。
言ってみれば安土城は、「巨大な税務署」だったのである。


・信長は、寺を迫害したことで知られる。
当時、寺は莫大な利権を持っており、財閥のような存在だった。



・信長は領地より港を欲した。
港を押さえ、莫大な関税収入が増えて、莫大な収益が上がった。


・信長が目をつけたのが国際港「堺」である。
堺は日本最大の軍需都市だった。
金属産業、鋳物産業、鉄砲の生産拠点であった。



・近江商人には、独特のビジネスノウハウがあり、日本の帳簿制度の基礎をつくったとも言われている。
この近江商人が発展する土壌を作ったのが、信長ともいえる。



・信長は堺、大津、草津に代官を置いた。
このことにより、東国の大名にとって非常に大きな痛手となった。
それは西日本から東国への交易ルートを信長に完全に押さえられたことを意味した。
大津は京都から琵琶湖への玄関口であり、草津は京都から北陸へ行くときの通過点である。



※コメント

信長は軍事に関しても天才的な才能を示したが、経済においてもブレーンの話をよく聞き、押さえていた。
戦は、軍資金がなくてはできないことを若いころから熟知していたのだ。
それをしっかり理解したものたちが天下人となっている。



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◆渡部昇一『知的生活の方法』を読み解く



◆渡部昇一『知的生活の方法』を読み解く


※要旨


・繰り返し読む。
私は筋を熟知した物語を徹底的に繰り返し読むことによって、
知らず知らず自分の読書の質を高めたように思われる。


・古典とは何か。
あなたは繰り返し読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。
それはどんな本だろうか。
それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。


・身銭を切って買った本でなければ身につかない、などと言おうとも思わない。
しかし食べ物と同様ほんとうに味覚を楽しもうと思ったら、
身銭を切った店の食事がよいのではないか。
身銭を切っておれば、うまいかどうかについての判断も厳しくなるだろう。


・読みたいときに取り出せる。
別にこれという動機もないときに、いつか読んだ本がふと読みたくなることがあることを、
だれでも体験したことがあるだろう。
その瞬間が極めて大切である。
ところがそうしてふとある本を読みたくなった時に、それが手許にないことはしばしば致命的である。


・無理をしても本を買う。
本は不思議なものである。
買えば良いというものでもないが、買わなければまた駄目なものである。


・トルストイは『戦争と平和』を書くために、小さな図書館ぐらいのナポレオン戦争の資料を集めて、
手許に置いたという。


・早起きで偉大な知的活動の業績をあげた人と言えば、哲学者カントのほかにはゲーテが有名である。
「朝の時間は金貨をくわえている」という有名な格言は彼の作ったものだ。


・机に向かって諺を何時間もぶっつづけに覚えるということは愚かなことである。
そういったことは、半端時間に向いているのだ。
語学の規則や、基本文例を繰り返して覚えるのはむしろ半端な時間に限る。


・哲学者カントの昼食時間は長かった。
それは通例3時間、ときに6時間続いた。
カントの同時代のインテリは一般に主要な時間が長く、同時代のフリードリッヒ大王の食事も7時間ぐらい続くことが多かった。


・なぜそんなに長く続くのかと言えば、会話が活発だったからである。
これこそよき時代のヨーロッパの特徴であり、
今日の日本の知的生活において決定的に欠けているものなのである。
カントはしかつめらしい哲学者だったのではない。
座談の名手なのであって、その話を聞くために、実業家たちも貴婦人たちもわれを争って訪問し、
かつカントを自宅に招いたのだ。


・一方、カントから言えば、ここでいろいろの人からさまざまな話を聞き、
また思いがけぬ質問などを受けて、自己の思想の栄養としていたのである。
カントが特に親しく交わった人にイギリスの商人がいたことも注目に値する。


※コメント
カントはチーズをこよなく愛したという。
膨大な仕事量をこなすための、エネルギーであった。
知的なことに、食は不可欠だ。


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◆猪瀬直樹『空気と戦争』を読み解く



◆猪瀬直樹『空気と戦争』を読み解く


猪瀬氏は2020年東京オリンピック招致を成功させた。
彼は、インタビューで自著「昭和16年夏の敗戦」を例にとり、発言している。
今まで日本はあらゆるところで縦割りであった。
昭和16年の開戦前も陸軍と海軍でそれぞれ石油を備蓄し、互いの量を教えなかった。
そのため、昭和16年に敗戦が決まったのではないか。
しかし、今回のオリンピック招致活動は、中枢が機能し、あらゆる組織が連携できたのではないか、
との趣旨を述べていた。


※要旨


・人との出会いは不思議である。
たまたま未知の人物を訪ねると、そこに一枚、歴史を開く扉があった。
きっとそんな扉が無数に存在するのだろう。

たったひとつの数字、あるいはひとつの決断が世界を変える、と僕は知った。
1997年に小泉純一郎という代議士に出会った。
その人物が総理大臣になると予想した者は皆無だった。

運命とは、ほんとうにわからないものだ。
その後、道路公団民営化に関わった。

2006年9月、官邸執務室で、5年半の任期を終え、退任直前の小泉総理は、感慨深げに言った。

「道路公団民営化がほんとうにできるとは思わなかった」



・日米開戦の1941年、高橋健夫さんは、当時26歳で陸軍の技術将校だった。

彼は、その当時、戦争せざるを得ない空気が作られていった、との趣旨を話している。

高橋さんは、1935年、東京帝国大学工学部応用化学科に入学。
最先端の燃料に関する仕事を望んでいた。

最初、商工省燃料研究所に入る。
すぐに、徴兵され新兵教育を受け、その後、幹部候補生試験に合格。
陸軍工科学校にて、短期間の指導を受け、士官となる。

そして、陸軍航空技術研究所を経て、陸軍省整備局資源課(陸軍の燃料を担当)に引き抜かれた。
上司からまず「物資動員計画(極秘)」を勉強せよ、といわれた。

これは、あらゆる物資の供給量とそれをいかに陸軍、海軍、民需に配分するかという数字が、整然と配列されている。
高橋中尉は数字の魔力に眩惑を感じた。
羅列された数字を手にすることによって、なんとなく日本の物的国力を完全に自分の手に掌握したような気分にさえなった。



・高橋中尉は、日々、日本の石油備蓄と消費の関係を集計していくうちに、あきらかに燃料不足であることに気づいていた。
そのため、南方進出・蘭印占領を想定していたが、なかなかそれを決心しない上層部に苛立ちを感じていた。

そこで別の課の10年ほどの年長である原田少佐に相談にいった。
彼に相談すると、いつもじつに分かりやすく問題を解きほぐしてくれる。
はやる若手将校と冷静な少佐のやり取りが面白い。


高橋中尉「原田さん、上層部はなぜ、いつまでも決心しないでしょうか。
ぐずぐずしていると油が断たたれ、なにもできなくなるに決まっているのに」

高橋中尉は、同調する反応が原田少佐から聞けるものと期待していた。
しかし、ぜんぜん違った答えに驚いた。


原田少佐「君は本当にやったほうがいいと思っているのかね。
いいかい、ここでやけっぱちで事を構えたら、満州はもちろんのこと、朝鮮も台湾もなくしちゃうことになるんだよ。
この際ひとつ我慢をすれば、満州は駄目だが、朝鮮と台湾はうまくいけば残るよ」


高橋はびっくりして原田少佐の顔を見つめた。

原田少佐「そのところが、もし君にわからないとしたら、それは少佐と中尉の差だな」

高橋中尉「そんなことを言うから皆に、整備局のやつらは物ばかりいじくっているから軍人精神を忘れていると言われるのではないですか」


原田少佐「だから危ないんだよ。
そういう雰囲気が、まずます危ない方向へ国を引っ張っていくんだ」

高橋中尉「しかし、いまここで引っ込んだら、国民が黙っていないんじゃありませんか?」


原田少佐「大政治家というものは、正しいと自分で信じた場合、国民など黙らしてもその方向へ引っ張っていくものなんだ。
その代わり、自分も永遠に黙らされることを覚悟の上でね」

高橋中尉「そんな大政治家がいますかね」

原田少佐「いないね。昔はいたらしいがね」

高橋中尉「するとどうなるんですか」

原田少佐「結局、戦争することになるさ。そして負けるんだよ」


日米開戦、半年前のやり取りである。






・歴史は繰り返す。
僕が道路公団民営化に現場で関わるようになったのは、2001年4月に小泉さんが総理になってからだ。

道路族議員との派手な立ち回りばかりがメディアで強調されたが、民営化委員会のスタートと同時に、
僕と国土交通省との間できわめて深刻な論争が往復書簡のようなかたちで半年間も続いた。

数字の塹壕戦と呼んでもよいくらい、体力を要した。
委員会でデータを出させる。
ぎりぎりになって膨大なデータが送られてくる。

僕と20代の2,3人のスタッフで委員会当日まで徹夜の作業で、その数字を徹底的に分析する。
厳しい真剣勝負だった。

数字を誤魔化すと国が滅びる、と僕は信じて疑わない。
官僚機構は、虚実を巧みに使い分かる、と知っている。



・政治家の「腕力」と官僚の作った「統計」で決まってきたものが、正しい「事実」と「数字」で覆すことができるのだ。

交通需要推計を修正せざるを得なかった国土交通省幹部は、「正規軍がゲリラに敗れた」と洩らした。



・「空気」の正体をつかめ。
戦前の陸軍省で、そして戦後の国交省で、同じ霞ヶ関で官僚たちは同じような誤りを犯してきた。

自分がAと思っていても、Bが正しいと言う人びとが多ければ、
なんとなくその意見に引きづられ、Aです、といえなくなってしまう。


・アメリカ人でも「空気」に呑み込まれる。
そういう意味で、同調行動は日本人だけが陥りやすい罠ではない。




※コメント
会議でも、どうしても、その場の雰囲気で自分の思いと違うことをいってしまうことは多々ある。
そうならないためにも、自分で独自に情報収集して、データを集めることがなにより重要になってくる。
人とは違う、情報のパイプをいくつも作ることを心がけたい。


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◆池井戸潤『オレたちバブル入行組』を読み解く



◆池井戸潤『オレたちバブル入行組』を読み解く


この本は人気ドラマ『半沢直樹』の原作の一つである。


※要旨


・銀行用語で「裸」といえば、信用貸しのこと。
つまり、担保のない融資のことをいう。
もし相手が倒産したら損になる。


・実は倒産の定義というのはいまひとつはっきりしない。
そもそもこれは法律用語ではないので、『法律学小辞典』などにも「倒産」という項目はない。


・そもそも不渡りとは、企業が発行した手形が、当座預金の残高不足で決済できないことをいう。
ちなみに、当座預金というのは、主に会社が代金決済のために開設する口座で、
振り出した小切手や手形は、この口座の残高から差し引かれる。
便利だが、利息は一切つかないというのが特徴的だ。


・不渡り手形といえば、サービスの代金として受け取った手形を相手銀行に呈示して支払いを求めたのに、
「当座預金が決済資金不足で払えねえよ」戻ってきた手形のことだ。
ちなみに「決済」という言葉は難しい印象を与えるので平たくいうと「支払い」と同じである。


・清算貸借対照表というのは、会社の資産から、回収できない売掛金などを削除し、
正味どのくらい残っているかを検討する資料だ。
それを作成するためには、前提として、その会社の真正な貸借対照表がなければならない。


・ちなみに貸借対照表というのは、いわば会社の断面図である。
元手がいくらで、いくら借金をし、そうやって集めた金で、どんな資産を有しているのかが、
一覧表になっていると考えるとわかりやすい。


・土木建築の業界では「いつもニコニコ現金払い」がモットーであり、
売掛金はあっても手形払いはない。
世の中には様々な会社があるから中には例外もあろうが、
現金決済の会社が行き詰るのは、銀行がそっぽを向いたときだ。


・実際、カネの流れというのは、シロウトにとっても難しいがプロである銀行にしてみても、
そう簡単に解明できるものではない。
ときに何時間も数字とにらめっこして、それでもピンとくればまた幸運なほうで、
いくら眺めてもわけがわからないこともあるのだ。


・中小企業融資に対する着眼点はそれほど多くはない。
正しい業績判断、適正な融資とそれに見合う担保。
これに尽きる。
この当たり前のことを当たり前にするために、銀行業界では金融庁があれこれと指針を作成し、
さらに銀行独自のルールがあり、書類の作成が義務づけられている。


・社長業は孤独だ。
カネ回りのいいときには周囲からちやほやされるが、いったん、窮地に立つや、
誰も救いの手をさしのべてはくれない。


・プライベート・バンキングとは、ターゲットを個人富裕層に絞った金融業務のことである。
業務の中心は、資産の運用だ。
顧客の意向に沿って、株、債券、外貨預金へと資産を配分して収益状況を管理するだけではなく、
ときに家の中の問題にまで踏み込んでサポートする。


・銀行というところは、人事が全てだ。
ある場所でどれだけ評価されたか、その評価を測る物差しは人事である。
だが、その人事は常に公平とは限らない。
出世をする者が必ずしも仕事のできる人間ではないことは周知の事実だ。


※コメント
銀行業というのは、つくづく情報調査が要になる業界だと思い知った。
取引先の企業の財務状況は書類だけではわからない。
実際に、その会社に赴いて、話を聞き、生の声を集めないといけない。


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◆小林吉弥『圧巻!高橋是清と田中角栄』を読み解く


◆小林吉弥『圧巻!高橋是清と田中角栄』を読み解く


※要旨


・人の人生は、実に間髪の間に決まるものだ。
私は子供の時から、自分は幸福者だ、運のいい者だということを深く思い込んでおった。
それでどんな失敗をしても、窮地に陥っても、自分にはいつかよい運が転換してくるものだと、
一心になって努力した。
今になって思えば、それが私を生来の楽天家たらしめたる原因じゃないかと思う。
(高橋是清)


・田中角栄は後年、田中派の若手代議士などに、よくこう言っていた。
「人生はすべからく『間』が大事。
お前みたいに一本調子、直進するだけでは、何も前に進まない。
『間』の取れない奴は使えない」


・どんな論理も、数字の裏づけがある説得には勝てない。
田中が長く政治家、官僚の上に君臨できたのも、言うなればこうした数字の魔術を縦横に使いこなす
卓越した能力によるものも大きかった。


・都合3期3年にわたる大蔵大臣を経験、合わせてその後の5期4年に及ぶ自民党幹事長をやったことで、
田中は「霞ヶ関」を完璧に押さえた、絶大な官僚人脈を構築したと言ってよかった。


・官僚掌握のキメ手は、大きく2つあった。
1つは、田中が持つ官僚にはない大胆かつユニークな発想と決断力、すなわち強力な政治能力である。
もう一つは、官僚に対して、生きたカネを使ってみせるなどのもろもろの「面倒見のよさ」であった。


・田中のその大胆かつユニークな発想とは、どういうものか。
「設計図を引くときはいつも初めからぶっ書き、実線を引いてしまう。
よく昔の名人が木の看板に向かうとき、一気に書いてしまって、もし下のほうが余ってしまったら、
木のほうを切ったという話がある。私の発想はすべてそれ方式だ」(田中角栄)


・昭和40年、田中角栄は大蔵大臣を辞任、自民党幹事長の要職に就いた。
自民党幹事長職の重みと多忙さは、それまでの政調会長、大蔵大臣の比ではない。
その職責は国会運営、内閣と自民党との政策調整、その政策自体の発案者として党の方針を出す、
衆参の国政選挙から地方選挙の采配、党資金の調達などと多岐に渡るが、
これに加えてとてつもないありとあらゆる陳情依頼も殺到する。


・田中の全国津々浦々の政財官界を中心とする強大無比の人脈は、
ボタン一つ押せば何千票の上積みを即座に決めてみせることができた。
その地の有力経済人、地方議員の誰がどのくらいの票を動かせるかもすべて握り、
実際に動かせたということであった。


・田中には、決断の早さ、読みの深さ、政財界への顔の広さ、の3つの裏打ちされた実行力があったという。
決断の早さは、予算折衝での手際のよさにもみられた。
読みの深さは、池田内閣に佐藤派が協力して、そのあと佐藤内閣へという手順を誤らなかった当の立役者だったことで分かる。



※コメント
田中氏がいなくなり、まだ彼に関する書籍がたくさん出てくるのは面白い。
それだけ興味のつきないことである、ということだろう。
今後も、彼に対する新しい視点を見つけたら紹介したい。


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◆佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』を読み解く


◆佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』を読み解く



※要旨


・叡智とは、生きるために必要な深い知恵のこと。


・エリートは能力の一部を社会に贈与しなくてはならない。


・知らないことに、いい加減なことを言わないのがインテリだ。


・議会制民主主義のもとで、政治家が国民の平均的水準から著しく乖離をすることはない。


・ロシア人は、脅威の対象となる国家や民族については、徹底的に研究する。
外務省、SVR(対外諜報庁)、GRU(軍参謀本部諜報総局)などの政府機関とともに、
ロシア科学アカデミー傘下の東洋学研究所と極東研究所が中国に関する詳細な調査と研究を行っている。


・国家にとって、緊急事態が発生したとき、英国政府はマスメディアに対する規制を行うことがある。


・マーク・ロイエンタール氏は、英国について次のように述べている。

→類似性と歴史的結びつきにもかかわらず、英国と米国の政府機構と市民的自由には大きな違いがあり、
それは両国のインテリジェンスの慣行を理解する上で、重要である。

→第一に、英国の行政機関である内閣は、米国大統領を超える優越性を持っている。
議会に諮ることなく、種々の職務に人を任命し、主要な行動つまり宣戦、講和および条約の署名をとる権利を有している。


→第二に、国外のインテリジェンスと国内インテリジェンスの区別が米国に比べるとはっきりしていない。


・国家にとって非常事態が起きたと判断すると、盗聴、身柄拘束など、
市民の基本的人権を侵害する恐れがある措置を英国政府は大胆にとる。
また、検閲も行う。
それを許容する文化が英国にあるということだ。


・閣僚や与党の有力政治家には、「番記者」と呼ばれる担当記者がいる。
特定の政治家に文字通り密着して取材する記者である。
番記者と政治家は非公式の懇談を行う。
この懇談はオフレコ扱いになる。


記者はオフレコ懇談の内容をメモにして上司にあげる。
特に完オフの部分については、「この部分は完オフ」とわかるようにメモを作成する。

このメモは、社内秘の扱いとなっているが、実際は外部に流出することがある。
流出先は政治家や官僚だ。
オフレコメモを見せたり、渡したりすることの対価として、さらに深い情報を得るのだ。


・プーチン氏は帝国主義者である。
常にロシアの国益を考え、外交戦略を構築する。


・外交は言葉の芸術である。
特に首相、外相は、外交ゲームにおいて国家を体現する機能を果たすので、
言葉の使い方に細心の注意を払わなくてはならない。



※コメント
外交もビジネスも言葉から始まる。
文書において、言葉の表現は非常に大事であり、どれだけうまく言葉を活用できるかによって、
コミュニケーションの質が変わってくる。


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