『国際インテリジェンス最新事情』

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December 2013

◆今井宏『概説イギリス史。伝統的理解をこえて』を読み解く


◆今井宏『概説イギリス史。伝統的理解をこえて』を読み解く


※要旨


・まず、イギリスは何であったかをふりかえる。
開国・維新以来の日本人にとって、イギリスは何よりも世界最大の海軍力を擁し、
欧米列強の先頭に進出してきた強大な軍事勢力であった。
そして地球の陸地の約4分の1を植民地とする最強最大の大英帝国であった。


・また資本主義の最先進国として「世界の工場」と呼ばれる大工業国家であった。
それを基礎としていち早く高度な物質文明とハイカラな生活様式とを実現した存在であった。


・あるいは自由主義、民主主義の政治原理をもっとも早く達成して、
模範的な議会運営に基づく立憲君主制を実現した国であった。
さらに、地に足のついた経験論に裏打ちされた思考を生活に具現化した「紳士の国」であった。


・明治以来、わが国の政府・体制側にとり、英国の経済力・軍事力は最大の目標であった。
同時に、知識人、反体制側の多くの人々も、
英国の成就した近代化、政治形態、自由主義は憧れの的であった。


・要するに、立場の如何を問わず、日本人にとってのイギリスは到達すべき目標にほかならず、
あらゆる先進的、近代的なものの代名詞であった。


・アングロ・サクソンがブリタニアに移住する以前、
この島にはローマ化したケルト系ブリトン人が居住していた。


・次いで9〜11世紀には、北欧からバイキングがイングランドのおよそ2分の1の地を占拠、
長期にわたって言語、制度、慣習など独自性を維持した。


・さらに11世紀から13世紀にはノルマン人、フランス人出身の貴族階級が、
王家のみならず全支配階級を形成して、大陸のラテン的言語・風習・制度をもちこんだ。


・これら諸民族は漸次アングロ・サクソンと融合するにいたるが、
これらのことから少なくともイングランド中世史は、その当初より、
さまざまな民族の織り成す複合民族の歴史であったといわなければならない。


・イギリスという国は古くてしかも新しい国である、とよくいわれる。
その歴史を彩るさまざまな変革をみても、
古い伝統的な制度や考え方をできるだけ温存させながら、
時勢に応じてそこに巧みに新しい精神や機能を付け加えてきた。


※コメント
世界史を一国の観点からみると面白い。
教科書で世界史を学ぶと、いろいろな国にとんで混乱する場合がある。
各国史を今一度、読み直したい。



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◆齋藤孝『声に出して読みたい日本語』を読み解く



◆齋藤孝『声に出して読みたい日本語』を読み解く


※要旨


・詩は、朗誦したり暗誦したりすることこそにこそ魅力がある。


・日本語を体得するという観点からすると、子どものころに名文と出会い、それを覚え、
身体に染みこませることは、その後の人生に莫大なプラスの効果を与える。


・現代日本ほど、暗誦文化をないがしろにしている国は稀なのではないだろうか。
イギリスではシェイクスピアやバイロンが、フランスではラシーヌなどが、
学校教育でも暗誦され、国民の共通の文化となっている。


・みなが共通の古典テキストを暗誦していることによって、
ふだんのコミュニケーションにも奥行きが出てくる。
何気ない日常のやりとりのなかに、ふとシェイクスピアが引用されたり、
ゲーテの言葉が引き合いに出されたりすることによって、
日常の会話が深い文化・伝統につながり、豊かな意味が醸しだされる。


・世代を超えた共通のテキストを持つことは、世代間の信頼関係を強める効果がある。
自分が大切に思い暗誦しているものを、
子どもや孫の世代が暗誦し身体に内在化させているとすれば、
そこに信頼感や安心感が生まれる。
それが古典のよさである。


・ふとした会話のなかに、論語や禅の言葉や俳句や和歌が差し込まれたりすることがある。
そうした瞬間に感じるのは、知的文化の伝統という以上に、身体文化の伝統だ。


・歌舞伎の醍醐味は「きめる」ところにある。


・北原白秋は、日本詩歌界のイチローである。
イチローがプロ野球の歴史を画するオールラウンド・プレイヤーなように、
白秋も近代詩人、童謡民謡の作者、歌人として日本を代表する力を安定して発揮しつづけた。


・近松門左衛門は、虚実をとりまぜ、下世話なものも美に変える日本のシェイクスピアだ。
近松の手にかかれば、悲惨な心中さえも極限的に美しい愛の世界に浄化される。
まさに愛の錬金術師。


・鴨長明は、無常観ポップスの大御所だ。
日本の中世では無常観は万人に愛され認められていた思想である。


・壮大な野心の達成と滅びの美学。
杜甫が『春望』で歌い、松尾芭蕉が『おくのほそ道』で「夏草や」と詠んだように、
古城のロマンには伝統がある。


・絵と俳句は似ている。
どちらも流れ変化していく現実を一瞬止め、本質を表現する。
蕪村の句は、現実を写生するスタイルだ。
蕪村は超一流の画家でもあり、「文人」の代表である。


・福澤諭吉は、合理主義的天才説教師である。
諭吉に説教をされて逃げ切れる者はいない。
水も漏らさぬ緻密な論理力や膨大な知識や加え、
いきなり相手の城の本丸を攻める戦略が見事だ。


・それにしても幼い頃から漢籍を素読暗誦していた諭吉が、
西洋実学の大家になったことは、興味深い。


※コメント
たしかに徹底的に素読することはなかなかやっていない。
同時に多くの偉人はこれをやっている。
とにかく子ども達、いや大人たちも素読をやり直してみよう。



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◆ドクタージョーンズ『自然治癒力と若返りの秘術、健康は最高の資産』ご紹介。




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「7歳」若返りたいと思いますか?

美容整形で無理やり見た目だけを
変形させるようなことなどせずに
外見も中身も「7歳」若返ることができる
方法が公開されているようです。

その、若返りの秘術を教えている人物は、

「ドクタージョーンズ」

日本では、あまり有名ではないのですが、
世界で最も権威ある自然治癒力の
アメリカの大学において
博士号を修得されているのです。

その活躍の舞台はアメリカにとどまらず、
サウジアラビアの王族たちとも、
仕事をしているような人物です。



「7歳」若返る秘密の他にも、
以下の興味深いことなど教えてくれます。

---------------------------------------
・100%自分の能力を活かしきる秘密
・病気の遺伝子を「眠らせる」には?
・世界最先端の「ネオ引き寄せの法則」
・1日を「36時間」にしたいですか?
・生産性を高める「具体的な」方法!
・理想の身体を1年で手に入れる方法
・マインドセットとエネルギー管理
・日本の医療システムが危険な理由
・「生産性」と「影響力」を高める秘密
---------------------------------------


「健康」は最高の資産になると思います。



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◆百田尚樹・渡部昇一『ゼロ戦と日本刀』を読み解く



◆百田尚樹・渡部昇一『ゼロ戦と日本刀』を読み解く


百田氏は、最近映画化された「永遠のゼロ」の作者。


※要旨


・かつての戦闘機「ゼロ戦」は、あらゆる意味で日本と日本人を象徴していると思う。
資源の乏しい国がこしらえたゆえに、美しさと表裏一体のもろさをもっている。
たとえるとその切れ味は、日本刀に似ている。
美しく強靭でありながら、同時に折れやすい。


・われわれは義務教育であらゆる科目を習うが、欠けているのが近代史の知識。
とくに大東亜戦争については、まったく教えられない。
あの戦争は、明治維新よりもはるかに重大な意味を持つ「歴史的事件」。
わずか4年の戦争で日本は、民間人を含めて300万人もの人命を失ったのだから。


・アメリカの空襲で東京、大阪、名古屋、北九州などの国土が一面の焼け野原と化し、
半世紀以上かかって築き上げた海外のインフラ、工場や店舗、投下した資本などが全部没収された。
まさにあの戦争は、国が滅ぶかどうかの大事件だったのだ。
われわれ日本人が率先して学ばないでどうするのか。


・昭和16年、私は当時のことをよく覚えている。
あのころの軍国少年は、いまの子どもたちがサッカーに
関心があるというレベルの10倍くらい国際動向に関心があった。
だから対米交渉の行方や石油が禁輸になるかもというニュースは当然耳にしていた。
石油の全面禁輸という新聞記事を小学5年生の夏に読み、目の前が真っ暗になった気がした。


・翌年の冬、2月か3月には石油が底をつき、息の根を止められる。
死にたくなければ、日本は何が何でも石油を確保しなければいけない。
つまり、大東亜戦争は、国家の命運をかけた石油を確保するための戦争だった。
これが大東亜戦争の本質。


・戦国武将は第一に兵站を重視した。
兵站が勝負の分かれ目だからこそ、甲斐の武田信玄は京都に上らなかったわけだ。
豊臣秀吉は兵站の天才だったから天下統一を成し遂げることができた。


・私は60余年、日本の敗因を考えつづけてきたが、
最近になって「戦争の勝ち負けはわずかなことで決まることが多い」と思うようになった。


・アメリカは失敗した指揮官に必ず責任を取らせた。
真珠湾攻撃をされたアメリカ太平洋艦隊司令長官キンメルは、
1941年12月17日付の大統領命令で司令長官を解任されたうえ、大将から少将に降格させられた。


・しかもキンメルの後任にニミッツを抜擢することで、
実力主義を示して組織の活性化を図った。
ニミッツという人は、海軍士官学校の成績が卒業席次で114人中7番。
優秀であったとはいえ、当時はまだ序列28番目の少将だった。
それでも実戦での戦績がずば抜けていて、大統領の信頼が厚かった。


・石油会社の出光興産とその創業者・出光佐三をモデルにした『海賊とよばれた男』を
執筆するにあたって、石油の歴史をもう一度、一から勉強しなおした。


・巨大タンカー時代になると、戦艦大和建造時に培われた技術が佐世保、呉の造船所で蘇った。
世界のどの国も造ることができなかった巨大タンカーを、
日本が建造することができたのは、世界最高レベルの造船技術をもっていたから。


・手前味噌で恐縮だが、出光佐三と社員たちという素晴らしい男たちについて書き始めたのが、
2011年10月の終わりだった。
それから翌年の5月までの7ヶ月間書き続けた。
普段は1日30〜40分しかもちません。
ところが、この7ヶ月は起きている時間はすべてワープロに向かうか、資料を読むかしていた。
そうせずにはいられなかった。
サボれなかった。
物語のなかで、彼らは死に物狂いで戦っていたからです。


・出光佐三は敗戦で、会社資産のほとんどを失った。
このとき60歳で、人生の晩年に差しかかていた。
にもかかわらず、終戦から2日後の8月17日に生き残った社員を招集し、
こういって激を飛ばした。
ちなみに彼はメモ魔で、すべての言葉を記録して残している。


「愚痴は泣き言である。亡国の声である」

「日本には三千年の歴史がある。
戦争に負けたからといって、大国民の誇りを失ってはならない。
すべてを失おうとも、日本人がいるかぎり、この国は必ずや再び立ち上げる日が来る」

「ただちに建設にかかれ」

「世界は再び驚倒するであろう」

その後の日本は見事に立ち直り、世界を驚かせた。


※コメント
映画「永遠のゼロ」を見た。
たいへん面白く、また考えさせられる映画であった。
多くの日本人に見てもらいたいというのが率直の感想だ。


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◆野中郁次郎・編『戦略論の名著。孫子、マキアヴェリから現代まで』を読み解く



◆野中郁次郎・編『戦略論の名著。孫子、マキアヴェリから現代まで』を読み解く


※要旨


・三大古典『孫子』『君主論』『戦争論』は後に書かれる戦略論の源流に位置し、
多大な影響を与えている。
さらに戦略論にとどまらず思想、哲学、政治学の古典として時代を超えて現在も多くの読者に、
読み継がれていることも周知の事実である。


・マキアヴェリの『君主論』はその名の通り、歴史上の様々な君主および君主国を分析し、
君主とはいかにあるべきか、君主として権力を獲得し、
また保持し続けるにはどのような力量が必要なのかを説いている。


・マーレーは東南アジアで米国空軍勤務の経験をもつ歴史家であり、
戦史研究からある種の原理原則を導き出す。
彼がノックスと編集した戦史論集『軍事革命とRMAの戦略史』で貫いているのは、
「終わったばかりの戦場の実態と戦功を詳細に分析して、
組織的な行動原理を真摯に学んだ国が、必ず次の戦争に勝利している」という観点である。


・「名著」の著者すべてに共通する点は以下のようなものである。

1.戦史研究を通して現実を直視しつつ、未来を紡ごうとしている。

2.本質論=「戦争とは何か」を様々な形で問うている。

など。


・今の日本には、現実的戦略思考を身につけた人材を世に多く輩出する仕組みと、
それら人材をより組織の高みに押し上げていくフレームワークの創出が必要である。
そのためにも、多くの人々が戦争や軍事に関する様々な知識を学び、
これらに基づいた哲学的思想、国家論、人類論を含めた大観論を
「より良い未来」に向かって議論しながら実践を繰り返し、
理想主義的プラグマティズムを身につけることができる戦争文化を醸成すべきではなかろうか。


・リデルハートの「間接的アプローチ戦略」を定義してみれば、
「戦争目的を達成するうえで、敵国との直接全面衝突を避け、
敵国を間接的に無力・弱体化させて政治目的を達成し、味方の人的・物的損害を最小化する」
ということなる。


・エドワード・ルトワックは、軍事戦略と外交政策の研究者として世界的な権威であり、
現在、米国ワシントンにある戦略国際問題研究所の上級相談役を務めている。
過去の著作に『ローマ帝国の大戦略』『ソビエト連邦の大戦略』『ビザンツ帝国の大戦略』といったものがある。
彼の探究心は「大戦略」という概念に対して捧げられている。


・戦争全体や、平時における戦争のための準備は、一番高い大戦略レベルでの国家の取り組みである。
大戦略とは、戦略の軍事以外の分野と戦後の平和に注目することを喚起した、
リデルハートによって提唱された概念である。
ルトワックの戦略理論でも、情報戦、外交、経済取引といった国家間における相互作用は、
大戦略レベルに含まれる。


・「戦略」というのは時代と場所を超えて普遍的なものである。
そしてその「戦略」について考える場合に、現代でも参考になるのがクラウゼヴィッツである。
このような保守的ともいえる立場から英米の戦略論をリードしてきたのが、コリン・グレイであり、
その議論をまとめたのが『現代の戦略』である。


・ノックス&マーレーの言葉。
「軍事組織が直前の戦争を研究しすぎたために戦闘に負けた、
というのは陳腐な通説であって、実際には根拠がない。
軍事組織で、1919年から1940年の間に、成功裏にイノベーションを達成したものは、
直近の軍事的事件を注意深く、徹底的に、事実関係のままに検証していた。
過去と歴史を分析することは、イノベーションの成功の基礎である」


※コメント
日本人に足りないといわれる戦略的思考を学ぶための格好の一冊である。
それぞれの名著のエッセンスを知ることができ、長く側に置きたい本である。
これを読んでから、それぞれの名著を読むことによって、理解が深まるに違いない。
日本の指導者層、あらゆる階層のリーダーに読んでもらいたい一冊である。
この本が少しでも日本に広まれば、必ず日本は変わる。


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◆青柳恵介『風の男・白洲次郎』を読み解く



◆青柳恵介『風の男・白洲次郎』を読み解く


※要旨


・白洲次郎の祖父退蔵が神戸女学院の創設に関与し、
その敷地を学校に提供したこともあって、女学院の外人教師が白洲家に寄宿しており、
次郎はその外人教師から英語を習い、中学時代にすでに英語は堪能だった。


・次郎はケンブリッジ在学中に、ロビン・ビングと生涯にわたる友情を結ぶ。
ロビンは七世のストラッフォード伯爵の称号を持つ貴族であった。
正子夫人はロビンについて、
「彼は次郎とは正反対の、地味な人柄で、目立つことを極力さけていた。
ほんとうの意味でのスノビズムを、次郎はこの人から学んだと思う。
いや、すべての英国流の思想の源は、ロビンにあるといっても過言ではない。
身ごなしといい、教養といい、古きよき時代の英国紳士の典型といえよう」
と書いている。


・あるとき、私の友人は次郎氏から
「君に夫婦円満の秘訣を教えてやろうか」と話しかけられ、
是非お願いしますと耳をすましたら、
「一緒にいないことだよ」
と語ったという。


・次郎は80歳に達してからもポルシェを乗り回し、
とても市井の隠居なんて高級なものになり切れなかった。
鶴川にひっこんだのも、疎開のためとはいえ、実は英国式の教養の致すところで、
彼らはそういう種類の人間を「カントリー・ジェントルマン」と呼ぶ。
よく「田舎紳士」と訳されているが、そうではなく、地方に住んでいて、
中央の政治に目を光らせている。
遠くから眺めているために、渦中にある政治家には見えないことがよくわかる。
そして、いざ鎌倉という時は、中央へ出て行って、彼らの姿勢を正す。
ロビンもそういう種類の貴族の一人で、隠然たる力をたくわえていた。


・終戦連絡事務局に関係していた期間、白洲は一日4時間以上の睡眠をとったことがなく、
吉田が外相時代は外相官邸に、総理になってからは総理官邸にほとんど毎日起居した。


・白洲が東北電力会長時代、東京事務所の総務課長として白洲の下で仕事をしていた連山仁一郎や
連山のあとを継いだ松岡志郎に、白洲の仕事振りについて聞くと、
口をそろえて「激しかったの一語に尽きる」、
「とても会長の秘書などつとまる人はいない」
と語った。


・白洲はたびたび東北に出向いたが、旅費は一切自弁、
仙台の本社に顔を出すよりもダムの工事現場に姿を見せる方がはるかに多かった。
作業着を着こみ、ゴムの長靴を履いてランドローバーを運転し、
工事現場の人々と楽しそうに話し合っていた。


・白洲は現場を訪れるときには、
現場で働く家族のために必ずチョコレートやキャンディなどの土産を持参し、
夜は人夫たちと酒を飲み、その苦労話にしばしば涙を流した。


・秘書たちが今でも不思議だったと語るのは、
小さな子供がすぐに白洲になつくことだ。
白洲が聞き取りにくい言葉で一言二言話しかけるだけで、
田舎の人見知りをする子供も、じきに白洲の膝の上に乗ってしまう。


・白洲が晩年に至るまで、仲良く付き合っていた人に共通した性格があった。
私心のない人、大所高所に立って、自分の考えや行動すらも客観的に捉えられる人、
本当に愛情のある人。


※コメント
白洲さんの波瀾万丈の人生はおもしろい。
彼のような人は、敵も多いが味方も多い。
見習うところは多数ある。


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◆黄文雄『日本人は、なぜ特攻を選んだのか』を読み解く




◆黄文雄『日本人は、なぜ特攻を選んだのか』を読み解く


※要旨


・私は戦争や特攻をいたずらに賛美したいわけではない。
避けられるならば、戦争は避けたほうがいいに決まっている。
だが、戦わざるをえない運命、そして負けることがわかっていても、
命を賭して立ち向かわなくてはならない状況というものもあるはずだ。


・戦前の台湾で生まれ育った私にとって、「特攻」も「神風」も幼いころから耳慣れた言葉であった。
この言葉を耳にするたびに想像したのは「勇気」と「責任」、
そして「愛」、国へ、家族への愛である。


・もっとも戦術としての特攻については、「特攻の父」といわれる大西瀧治郎中将でさえ、
「統率の外道」と語っており、実際に行われたのは大東亜戦争末期、
おもに1944年10月のレイテ沖海戦と翌45年3〜6月にかけての沖縄戦である。


・しかし、わずか1年間にも満たない特攻は、西洋人を驚嘆させ、
日本人のイメージを大きく変えた。
特攻を受けた米兵も、またそれ以外の西洋人も、これを行った特攻隊員に敬意の念を抱き、
日本人にしかできないものだと論じた。


・死をもって国に殉じるという特攻隊員の精神は、
それまで数百年にわたり西欧列強の植民地として屈従していたアジア各国の民族意識を高め、
終戦後にアジア各国が独立する道を切り拓いたといっても過言ではない。


・特攻とは何だったかのか、なぜ日本人は特攻という道を選んだのか。


・英国の元陸軍大佐で戦史研究家のA・J・バーカーは、著書『神風特攻隊』において、
このように述べている。
「連合軍では、このような攻撃を非人道的、狂信的としながらも、
神風特別攻撃隊員たちにたいしては、尊敬をはらっているのである。
それはおそらく、彼らが特別攻撃で手痛い打撃を受けたためであろう」


・ビルマ(ミャンマー)の初代首相バー・モウも、
「特攻隊は世界の戦史に見られない愛国心の発露であった。
今後数千年の長期にわたって語り継がれるに違いない」
と語っている。
モウは、1944年11月末に台北にある特攻隊訓練基地を訪れ、
隊員たちに作戦の成功と別れを告げている。
ビルマに帰国後、特攻隊のことを人々に語ると、誰もが畏敬の念を抱いたという。


・もちろん、こうした自らの命をなげうっての攻撃は、西洋人には理解不能であった。
だが、その西洋人の常識を根底からひっくりかえしたのが、
フランス人ジャーナリストのベルナール・ミローだった。
彼は、こうした西洋人の理解に対して、次のように述べている。
「ほんのひとにぎりの狂燥的人間なら、世界のどの国だってかならず存在する。
彼ら日本の特攻隊員たちはまったくその反対で、冷静で、正常な意識をもち、
意欲的で、、かつ明晰な人柄の人間だったのである」


・「これらの調査(戦後の特攻隊に関する調査報告)のほとんど全部が一致して報告していることは、
特攻に散った若者の圧倒的な大多数のものが、
各自の家庭にあっては最も良き息子であったということの発見である。
きわめて稀な少数の例外を除いて、彼らのほとんどは最も愛情深く、高い教育を受け、
すれてもひねくれてもいず、生活態度の清潔な青年たちであった。
そして両親に最も満足を与えていた存在だったのである」(ベルナール・ミロー)


・戦後、フランス第五共和国の情報相、文化相を務め、『人間の条件』『空想美術館』などの
著書で文壇の巨人として活躍したアンドレ・マルローも、
特攻について次のように語っている。
「日本は太平洋戦争に敗れはしたが、そのかわり何ものにもかえ難いものを得た。
それは、世界のどんな国も真似のできない特別攻撃隊である。
日本の特攻隊員たちはファナチックだったろうか。
断じて違う。
彼らには権勢欲とか名誉欲などはかけらもなかった。
祖国を憂える貴い熱情があるだけだった」


※コメント
特攻隊について軽く論じることはできない。
これは高いレベルの話だからだ。
ただ我々はこのことについて語り継いでいく義務があると思う。


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◆手嶋龍一・佐藤優『知の武装・救国のインテリジェンス』を読み解く


◆手嶋龍一・佐藤優『知の武装・救国のインテリジェンス』を読み解く


※要旨


・優れたインテリジェンス・オフィサーは、
官僚機構が占有している極秘情報なるものを必ずしも必要としない。
自分なりのビックデータを日々耕し、インテリジェンス感覚を研ぎ澄ましておけば、
新聞のちょっとしたベタ記事から近未来に生起する変事を察知できる。


・そもそも安全保障分野の「抑止力」とは、
その奥底に「力の行使」の覚悟を秘めていなければ効き目はない。


・「元インテリジェンス・オフィサーなど存在しない」
というのが、プーチン露大統領の口癖。
ひとたびインテリジェンス機関に奉職した者は、
生涯を通じて諜報の世界の掟に従い、祖国に身を捧げるべきとのこと。


・「情報に同盟なし」という格言がある。
どんなに緊密な同盟国であっても、苛烈な国際交渉では、国益をかけて渡りあう。


・イギリスという国が、なぜインテリジェンス文化の発祥の地になり、
ソ連にまで影響を及ぼすようになったのか。
それは王位継承をめぐる暗闘の産物である。
そもそもイギリス国教会が生まれたのは、16世紀にヘンリー8世が妃となんとか離婚したいと考え、
それを認めないカトリック教会と袂をわかったのがきっかけ。


・シェイクスピア作品にも描かれたヘンリー8世は、秘術の限りを尽くしてバチカンの呪縛を逃れたが、
教義的には相当程度カトリックに近いわけです。


・イギリス国教会にも、実はふたつの系譜がある。
カトリックに近いのがハイチャーチ。
これに対して、ローチャーチというのがあって、こちらはプロテスタンティズムに近い。


・言うなればイギリス国教会の中には、カトリック派とプロテスタント派があるわけです。
しかも、それらをちゃんと統括できちゃっている。
それを可能にする唯一の結節点は、言うまでもなく女王陛下の存在。
イギリスのインテリジェンス機関は女王に忠誠を誓うメカニズムなので、
女王のもとにインテリジェンスも統括されている。
そして、このハイチャーチにつながる系譜こそ、
幾多のインテリジェンス・オフィサーを生み出し、SIS(MI6)の主な人材供給源となっている。



・ヒラリー・マンテルが書いた歴史小説の傑作である『ウルフ・ホール』は、
ヘンリー8世の側近としてスゴ腕を振るったトマス・クロムウェルの視点から、
宮廷内の暗闘を描いており、これ以上のインテリジェンスの教材はない。


・ひとつの民族を統治するより、様々な民族の集合体である「帝国」を維持するほうがよほど難しい。
そのためには、インテリジェンス機能を極めていくことが重要になってくる。


・「帝国」というのは必然的に多元的なので、インテリジェンス機能が高くなければ治められない。
精強な「帝国」になるには、優れたインテリジェンス機関をもつことが不可欠。


・危機に際して、国家がインテリジェンスの感覚を天性備えた指導者を擁しているかどうかが問題になる。
誰しもすぐに思い浮かべるのは、かのウィンストン・チャーチル卿。
この人は第二次世界大戦の指導を委ねられるために、それまでのすべての人生があったと自ら語っている。


・未曾有の危機に直面して、求められるのは知識などではない。
専門家の言うことをよく聞いて、余計な喧嘩はしない。
これはという人に思い切って任せる。
物事の判断が的確で、有能な人を嫉妬したりしない指導者が必要。


・英国のインテリジェンスの特徴は死生観にあると思う。


・リーダーたるもの、精緻なインテリジェンスが欲しければ、胸の内を部下に悟られてはならない。


※コメント
インテリジェンスの初歩の心得を教えてくれる貴重な一冊だ。
その本質は何か。
各国の情報センスの比較などを踏まえながら、わかりやすく教えてくれる。


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◆藤原正彦『古風堂々数学者』を読み解く




◆藤原正彦『古風堂々数学者』を読み解く


※要旨


・私は実は外国語が大好きだった。
中学一年で皆と同じく英語を始めたが、中学二年でドイツ語、三年でフランス語を始めた。
高校でもこの3ヶ国語の学習を続け、大学の教養学部では英独仏露を履修し、
卒業してからスペイン語、ポルトガル語を独習した。


・外国語を読めるようになること、その国の人と片言でも話せるようになることは、
途方もなくスリリングなことだった。
この愉しみが病みつきとなり、様々な言語に次々に取り組み精力的に勉強したから、
いくつかの言語をスラスラと読むことができるまでになった。


・この無邪気をいま、やや呆然とした気持ちで眺めている。
あの膨大な時間とエンルギーの半分でも、古今東西の名作名著の精読に向けなかったのが悔やまれる。
若い時分にもっとこれらに触れ感動すべきだった、と無念に思うのである。


・数年の海外生活を通して痛感したのは、真の国際人となるために、
東西の名作名著や日本の文化や伝統に精通していることが、
流暢な英語とは比べものにならないほど重要ということである。


・アメリカ留学から帰国後、論理的に考えて正しいと思ったことを即座に実行する、
というアメリカ方式が輝きの本質と分かっていたから、私もその方式を公私にわたって実行するようにした。
当然ながら職場では始終あつれきを起こした。
正々堂々と論戦し、そこで勝った者の意見が正しい、というのがアメリカ方式である。


・43歳のとき、イギリスのケンブリッジ大学で一年の研究生活を送った。
空港に降り立ち、タクシーに乗り運転手と会話をはじめ5分ほどたったとき、
「アメリカ人ですか?」と唐突に尋ねられた。
このとき私は、日系アメリカ人と間違えるほどの流暢なアメリカ英語、と理解し内心得意になった。


・イギリス人がアメリカを徹底的に見下している、と知るのに何ヶ月もかかった。
何でも新しいものを好むアメリカ人を、歴史のない国の人々と憐れみ、
自分たちは反対に何でも古いものを尊ぶ。


・ケンブリッジのカレッジのディナーでは、肉を切った後ナイフとフォークを持ち替えたら、
横の教授から「アメリカ式ですね」とやんわり皮肉られた。
そこでアメリカ映画やアメリカンポップスについて話したら座が白けてしまった。
英文科の教授がアメリカ文学をほとんど読んでいないのにも驚かされた。
英国滞在が私にもたらした影響のうち、最大のものは何と言ってもアメリカ崇拝の崩壊であった。


・イギリスのアメリカを見る目は、一言でいうと若造に対するそれである。


・七つの海を支配し大英帝国を経験したイギリス人は、
富、繁栄、成功、勝利、栄光、名声などのもたらすものを、既に見てしまった人々である。
だからそれらを求めるアメリカ人を、無知な若造と嘲るのである。
彼らは年輪を重ねた自分たちが、テニスチャンピオンになったり、
マラソンで新記録を出すことができないのを知っている。
薄っぺらな若者であるより、気品と知恵のある熟年でありたい。
すなわち俗悪な勝者より優雅な敗者を選ぶのである。


・アメリカ方式とは若者方式と言ってよい。
私が四十代半ばになって「若者はけしからん」と感じ始めたのは、
英国を経てアメリカに距離を置くようになった時期と一致している。


・若者の判断力が未熟なのは自明のことと言える。
だからこそかつての私のようにアメリカに染まったり、
「一人の生命は地球より重い」とか「親孝行は古い」などと言った妄言を信ずるのである。


・10人の生命を救うために自己の命を犠牲にすることは尊い行為であること。
名誉は生命と同様の重さをもつこと。
卑怯は死に値するほどのものであること。
親孝行は永遠の美徳であること。
年寄りはこのようなことを、自信をもって教えなくてはいけないと思う。


・合理性だけを重んずる社会がどんなものかは、現在のアメリカを見れば大概見当がつく。
伝統国イギリスと同様、わが国には幸い、古くからの良き「かたち」がある。
私の祖母は毎朝、仏壇の前で手を合わせたし、畑に行く途中の産土神社では必ず立ち止まって合掌した。
私は今でも田舎に帰ると、祖母と同じことをする。


・最も大切なものの多くは、合理的とは言えないこと。
古来、人類は年寄りと若者との対立によりバランスを取ってきたと思う。
容赦なく活を入れてよいのである。
若者に迎合する年寄りは、若者に対する崇高な義務を果たさない人間、と私には思える。


・私の父は、「弱者を守るときだけは、暴力も許される」と口癖のように言っていた。
身を挺して弱者を救うことは、力によろうと何によろうと、
「義を見てせざるは勇なきなり」にある通り、気高い行為と教えられた。


・英国のケンブリッジ大学で、研究と教育に従事していたことがある。
カレッジでの晩餐では、教官達は必ず黒ガウンをまとい、
列を作って学生達の起立して待つダイニングホールに入場した。
太鼓の音を合図に、長老によるラテン語の祈りがあり、その後で食事が始まる。
灯かりはろうそくしかない。
この仰々しい手続きと暗いテーブルでの食事を、500年もやってきており、
これを変えようとなどと言い出すものは誰一人いない。


・国語は、言語教育という要素にとどまらず、すべての思考および情緒の基盤となる。


・あるとき我が家を訪れた米国人は、庭の虫の音を耳にして、
「あのノイズ(雑音)は何か」と問うた。
私の祖母は、虫の音を聞きながら、「もう秋なんだねー」と言ってよく涙を浮かべたものだった。
「もののあわれ」をかぎとる点でも、日本人の感覚は研ぎ澄まされている。
これら情緒は、親から子へ、また和歌や俳句をはじめとする文学などを通して、
日本人の胸に継がれてきたものである。
国際化につれ、このような日本人の情緒は必ず光彩を放つものである。
世界に向かい、日本人が真に誇れる特質といってよい。


・小学校では何をおいても国語を叩き込み、それを基に母国の文化、伝統、情緒などを培い、
その国の人間としての根っこを形成すべきである。
この意味で小学校の国語は、一国の生命線といって過言ではない。
わが国は古い伝統国家として、英語への思慮ある距離感覚を持つことが肝要ではなかろうか。


※コメント
藤原氏の文章は、さっぱりしているが本質をついていて面白い。
引き寄せられる。
なにか我々のなかでモヤモヤしていたものが、鮮明に見てくる。


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◆中西輝政『日本人が知らない世界と日本の見方』を読み解く




◆中西輝政『日本人が知らない世界と日本の見方』を読み解く


※要旨


・新聞の大きな効用は、一番大事なニュースを一面トップで大きな見出しで取り上げてる点。
新聞は、やはり読んでください。


・大事なのは、やはり語学。
最低限、英語のメディアには触れてください。


・国際政治学はまだ「錬金術のレベル」。


・現実主義の起源はルネサンス。
外交関係でいえば、イタリアの政治思想家マキャベリの登場が、近代現実主義の始まり。


・最高のマキャベリズムとは。
現実主義の極致は「理想主義に見せかける」こと。
18世紀のドイツの専制啓蒙君主フリードリヒ大王を評した言葉に、
「最高のマキャベリズムとは何か。それはマキャベリズムを否定することだ」
というものがある。


・自己犠牲を受け入れるのが国際政治のリアリスト。


・20世紀の有名なイギリスの外交官にハロルド・ニコルソンという人がいる。
著書『外交』のなかに嘘について次のようなくだりが出てくる。
「外交とは、正直で嘘をつかないことが一番効果を発揮すると、イギリス人は考える。
外交において嘘をつけば、一時的に有利になることが多い。
しかし有利になるからといって、いつも嘘をついていれば信用がなくなる。
長期的には信用を失うことによって喪失する利益のほうが、嘘をついて得る利益よりもはるかに大きい。
それが外交というもので、だから外交において嘘をついてはいけない」


・最も効果があるのは「つねに真実を語る人」がついた嘘。


・ノルマンディ上陸作戦に貢献したBBC.
ところでニコルソンは、別の本の中でこうもいっている。
「嘘を滅多につかない人が決定的な瞬間に一回だけ嘘をつけば、それはものすごい効果がある」と。

これこそ英国の諜報活動やプロパガンダの真骨頂で、
たとえばBBC放送は、第二次世界大戦もほとんど真実を放送していた。
そのためドイツ人も含め、正確な戦争のニュースを知るため、世界中の人はいつもBBCを聞いていた。
ところが決定的な瞬間、ここで負ければ戦争そのものがイギリスの敗戦に終わるといった場面で、
BBCはあえて嘘をついた。
それがノルマンディ上陸作戦だ。


・嘘というのは、滅多につかない人が「決定的瞬間」についたら、
歴史の運命を変えるほどの効果を持つ。


・「見た目より知性」が最大の魅力。


・ラテン文化というのは、論理が一貫しているということ。
ラテン文化はギリシャ文化に直結していて、論理の一貫性を重んじる。
イデア、アイデア、思想、概念など、人間の頭の中で考える世界が、
本当のリアルの世界で、目の前にある事象、具体的存在というのは何の価値も持たない。


・「近代とは何か」というとき、私にいわせれば「米英覇権の時代」ということ。
アングロサクソンのスタンダードが世界的なスタンダードとなり、価値観となる。
政治、軍事のみならず、文明や秩序、生産経済の基本システム、金融・貿易による世界支配、
知識、学問、ほとんどすべてにわたり、彼らが物質的および精神的リーダーシップをとり続けてきた。


・そのため近代を考えるとき、アメリカ、イギリスという2つの覇権大国の歴史をしっかり踏まえたうえで、
フランス、ドイツ、ロシア、日本、中国、アジア、中東などについて勉強していかねばなりません。


・今後もし、世界金融のシステムに大変化が起これば、国際秩序や世界政治の構造は急速に変わる。
これはやはり、軍事力との関係かもしれない。
米欧諸国の財政と軍事力は世界秩序に直結している。
アメリカとイギリスの共通点は、どちらも英語を話すというところではなく、
世界の海軍力つまりシーパワーを一貫して支配している点。
世界の金融も一貫して支配している。
この200年、一度も他に奪われたことはない。


※コメント
国際政治を学ぶために、この中西氏の本は参考になる。
何を学べばいいのか、どこに視点を置いたらいいのか。
学生も社会人も活用していきたい考え方だ。



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