◆村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法』を読み解く
※要旨
★村上式シンプル英語勉強法の特徴とポイント
一、必要なことしかやらない。
一、スクール、勉強机、高額教材はいらない。
一、英語は「お勉強」ではない。
あくまで、「自転車に乗る方法」なのだから、英語を頭で考えない。
英語を身体に覚えさせる。
日本語しか知らない身体に、英語を使える筋肉を追加していく。
これが村上式シンプル英語勉強法の基本ポリシー。
1.英語を読む。
日本語と同じように英語を読めるようにする。
そのために、300万語読む。
小説30冊、ノンフィクション15冊相当。
読むときは、息継ぎしない。
2.単語を覚える。
ビジネスで通用する1万語を知っているようにする。
単語力をはかり、現在のレベルに合った教材を使ってスタート。
丸暗記ではなく、毎日眺めるのがポイント。
3.英語を聴く。
ネイティブが話す普通のスピードの英語が聴けるようにする。
そのために、トータル1000時間、筋トレ感覚で聴く。
1日1時間で3年、英語や日本語のテキストをいっさい見ずに、ひたすら耳を鍛える。
なるべく難易度の高いものを聴いて訓練、週末にやさしい教材を聞き直すのがポイント。
4.英語を書く。
目標は、ビジネスでとりあえず通用すればいい。
そのために英借文とブラインドタッチを身につけること。
英語では作文ではなく、タイプすることが「書くこと」。
5.英語を話す。
目標は、パーティーとかで2時間、自分のことをひたすら話せるようにする。
そのために、「あいさつ」「依頼」「質問」「意思表現」「相手の意向を聞く」の5パターンの基本表現を覚えること。
自分および自分の関心事で100の英文を英借文し、丸暗記。
相手に通じる英語を発音するための、簡単なボイストレーニングも行う。
★本題
・英語は、2台目の自転車である。
英語なんてせいぜい2台目の自転車乗りこなし術。
それ以上でも、以下でもない。
英語の勉強は自転車に乗る練習と同じ。
鍛えるのは、英語を使いこなすための筋力であり、知力ではない。
英語は語学ではなく、「語力」。
グローバル社会を走り回るための手段であり、道具。
・英語が出来なきゃ、毎日の情報に遅れる。
世界では今何が起こっているのか、その一次情報をリアルタイムで手に入れるには、ある程度の英語力が絶対に必要になる。
・もう遅いなってことは、決してない。
あなたが見ているのは、世界。
あなたも広い世界の中の一人。
・英語を読むとは、英語を、英語のまま、「内容を英語で読む」ということ。
まずそれに気づくことが英語上達への第一歩。
・どの程度の分量を読めばいいか。
私なりに導き出した答えは、単語で300万語。
これだけ読めば、誰もが、「英語を読める」ようになる。
ちなみに300万語というのは、小説にして30冊分。
ノンフィクションなら約15冊分に相当する。
最初は、100万部を目指しましょう。
小説にして10冊。
ノンフィクションにして約5冊。
・読み方は、後戻り&息継ぎ禁止。
ひたすら前へ前へと読む。
なぜ読むときに息継ぎをしてはいけないのでしょうか。
理由はシンプル。
英語を聴くときと同じ条件で「読む」から。
・最初は会話の多い探偵モノを読む。
英語を読むときは、ひたすら読むだけに集中する。
意味を考えない。
・映画、DVDはOK.
翻訳本は読んではいけない。
映画やDVDを見てから、原書を読めばいい。
ただし、日本語訳は読んではいけない。
・ノンフィクションが英語で、ある程度読めるようになれば、楽しみも倍増、
アメリカの今月のベストセラー本などすぐ読める。
・究極のところ、英文は、S+V しかない。
・1分間に500ワード読むのが最終目標。
300万語、小説10冊とノンフィクション10冊。
このくらいの英語を読み終えたころには、「頭の中の音読の音」が聞こえなくなってきている。
・「単語を覚える」は、読む力を上げるためにも同時に行って欲しい。
目標は1万語。
とにかく1万語覚える。
・単語は丸暗記しない。
毎日、「会って」頭に入れる。
村上式の単語の覚え方の極意は「ひたすら眺める」。
毎日1万語全部見る。
少しずつではなく、一気呵成に徹底的にやる。
これ、非常に大事。
・リスニングは、耳の筋トレ。
使うのは、知力ではなく筋トレ。
・1日1時間×3年。
生の英語を1000時間聴く。
リスニング教材は、常に難しい10課先を聴く。
1課が聴けないのにさらにレベルの高い10課など聞き取れるわけがない。
でもそれでも聴く。
ひたすら耳に流し込む。
そうやって10課を、毎日1時間ずつ聴いて、その週末に1課がどれだけ聞こえるかチェックする。
そうすると結構聴ける。
・負荷の大きいハイレベル、ハイスピードな英語を聴くことで耳の筋力が鍛えられ、1課の英語がゆっくり聞こえるようになる。
・ザザっと聴いて「はい、聴けた」でよい。
100%を目指さない。
テキスト類はいっさい見ない。
・究極の教材は、ディベートの音声。
・日本人に英作文は無理。
あきらめて「英借文」を。
英借文とは、日本語の手紙文と同じ。
時候のあいさつと同じ。
・英借文用のテンプレートをストックせよ。
・作文より、借文より、まずタイピング。
・アメリカの小学校でも、内容よりもフォーマット。
アメリカでは、いかにきっちりと形にのっとって書いてあるかが重要。
彼らは小学校の段階からそう教わっている。
・ビジネス文書でも論文でも、どんな立派なことが書かれていようが、
読みにくかったらダメ。
もちろんそれだけが文章能力だけではないが、とりあえずフォーマット重視の社会。
・英語を話すということ。
聴くのは相手のレベル、話すのはこっちのレベル。
・日常英会話は5パターンしかない。
あいさつ、依頼する、質問する、意思を伝える、相手の意向を聞く。
この5項目以外の必要に遭遇することはほとんどない。
・自分に関する100の話題を丸暗記する。
オススメしたいのが、自分自身に関する100の文章を、もちろん英語で、
前もって作って暗記しておくこと。
仕事、家族、友人、趣味、スポーツ、出身地、好きな食べ物。
まず自分についての100パターンの英文を作っておく。
・どんな話でも、自分の用意した100の話題に持っていく。
そうすれば外国人と対峙して2時間はもつ。
2時間もつようになれば、英会話はなんとかなる。
それが、村上式シンプル勉強法の、「話す」分野における当面のゴール。
なんでもそうですが、最終的に「話したヤツが勝つ」。
・話すことで「マイストーリー」を磨く。
相手から質問されたりする中で、自分の100パターンの内容はドンドン洗練され、
さらには膨らんで、バリエーションがついていく。
・自分の周囲の関心事も、英語で言えるようにしておく。
・外国人に受けがいいのは、ジョーク。
自分のことを100の文章にするのとは別に、覚えておけば得をする外国人に受けがいいネタがある。
それはジョーク。
・エンタメ英語、ゴマスリ英語を恥ずかしがらない。
・私は、現行の中学入試準備で課せられている「言葉の知識」、
つまり、漢字の二字熟語、四字熟語、ことわざ、慣用句、故事成語、
いろはカルタなどの詰め込みや丸暗記が、小学校全員に課せられるべきだと思う。
それにとどまわず、百人一首の丸暗記、漢文の素読も課したいくらい。
人間の思考の土台となる言葉の習得は、小学校の時期がもっとも効率がいい。
※コメント
英語が自転車への乗り方というのは、うまい表現である。
それを知ると、英語への壁がくずれ、やる気が出てくる。
彼は30歳から本格的に英語の勉強を始めたようだ。
遅すぎることは、何もない。
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