『国際インテリジェンス最新事情』

国内外でのインテリジェンスに関する最新情報、分析をお届けします。 スパイ、謀略、国際政治、ビジネス情報戦、情報史、など盛り沢山の内容となっております。

◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご紹介。 ご登録はこちらです→ http://www.mag2.com/m/0000258752.html 世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします これを読めば貴方も一流のスパイになれるかもしれません。 スパイ、秘密工作、国際政治、暗号、国際ビジネス、歴史、外交、 軍事、危機管理、政治に関する第一級の情報になっています。

September 2015

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◆山崎啓明『インテリジェンス1941―日米開戦への道、知られざる国際情報戦』
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◆小谷賢『インテリジェンス、国家・組織は情報をいかに扱うべきか』
◆手嶋龍一『ライオンと蜘蛛の巣:インテリジェンスの賢者たち』
◆ボブ・ウッドワード『オバマの戦争』
◆手嶋龍一『1991年・日本の敗北』
◆岡崎久彦『国際情勢判断・半世紀』
◆キース・ジェフリー『MI6秘録:英国秘密情報部1909−1949』
◆前坂俊之『明石元二郎大佐、天才情報参謀』
◆レッカ『フリーメイソンの秘密』
◆佐野眞一『甘粕正彦、乱心の曠野』
◆佐野眞一『阿片王、里見甫:満州の夜と霧』

◆佐藤優『プラハの憂鬱』
◆佐藤優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』
◆菅沼光弘『スパイからの遺言:この国を守るために何が必要なのか』
◆菅沼光弘『この世界でいま本当に起きていること』
◆ボブ・ウッドワード『ブッシュのホワイトハウス』
◆菅義偉『政治家の覚悟:官僚を動かせ』
◆星浩『官房長官:側近の政治学』
◆佐野眞一『渋沢家三代』
◆佐野眞一『凡宰伝:小渕恵三』
◆河谷史夫『記者風伝』
◆宮本雅史『報道されない沖縄:沈黙する「国防の島」』
◆池田潤『古事記のコード(暗号):太陽のラインと隠された古代地図』
◆田中均『プロフェッショナルの交渉力』

◆佐野眞一『だから、僕は書く』
◆佐野眞一『私の体験的ノンフィクション術』
◆山内昌之『幕末維新に学ぶ現在』
◆武藤富男『私と満州国』
◆佐野眞一『旅する巨人:宮本常一と渋沢敬三』
◆ウィリアム・アーキン『トップシークレット・アメリカ。最高機密に覆われる国家』
◆中西輝政『日本がもっと賢い国になるために』
◆田崎史郎『安倍官邸の正体』
◆菊池正史『官房長官を見れば政権の実力がわかる』
◆北康利『レジェンド・伝説の男、白洲次郎』
◆竹田恒泰『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

◆恵隆之介『いま沖縄で起きている大変なこと』
◆山田豪一『満鉄調査部、栄光と挫折の四十年』
◆太田尚樹『満州裏史:甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』
◆佐藤優『インテリジェンス勉強法、新・帝国主義時代を生き抜く』
◆野々村一雄『回想・満鉄調査部』
◆立花隆『田中角栄研究・全記録』
◆戸塚隆将『世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか:実践編』
◆飯島勲『秘密ノート:交渉、スキャンダル消し、橋下対策』
◆太田文雄『同盟国としての米国』
◆高木徹『国際メディア情報戦。グローバルな世論を味方につけろ』
◆小谷賢・編著『世界のインテリジェンス、21世紀の情報戦争を読む』
◆草柳大蔵『実録・満鉄調査部』
◆太田文雄『日本人は戦略・情報に疎いのか』


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◆落合莞爾『国際ウラ天皇と数理系シャーマン:明治維新の立案実行者』を読み解く




◆落合莞爾『国際ウラ天皇と数理系シャーマン:明治維新の立案実行者』を読み解く


※要旨


・大政奉還前後の史実を追究するうちに、
徳川慶喜と勝海舟が苦心した江戸幕府の幕引きに、
榎本武揚が関与して重要な役割を果たしていたことに気付いた。


・榎本の正体を追っていくと、
その背後には日本社会の裏側から文明発展と歴史進行に
関わっていた「数理科学系測量技術集団」の存在が明らかになってきた。


・また古来日本に存在してきた数理科学系測量集団を、
欧州の「ワンワールド勢力」と繋げている「伏見宮海外ネットワーク」の
存在を知らされることになった。


・明治維新を推進した秘密勢力の正体ですが、ここで明かしてしまうと、
秘密勢力の正体は、
朝彦親王(中川宮)の実父の伏見殿邦家親王だったのである。


・天皇と国事を分担した伏見殿の専管は海外事項である。
国内事項としても測量機関及び諜報機関を配下に置いていたことは
間違いない。
この両者は諸国の自由移動が許されていることから元々不可分な業務で、
同一人が測量師でもあり探検家にもなり、
密偵としても働いた好例は伊能忠敬である。


・世界的な大航海時代に入り、
伏見宮ネットワークはこれに同期して世界に広がり、
オランダに恒久的拠点を設ける。
伏見殿がオランダのライデン大学に送り込んだ代々の要員が、
採集した海外情報が常時日本にもたらされ、
伏見殿を通じて天皇に届けられるルートが完成した。
これは室町時代から江戸時代に移っても続いた。


・大塔宮護良親王の直系血統を保持する伏見殿は、
皇室の予備血統にとどまらず、国家最高の情報機関となっていた。
そして海外事情を調査して時の天皇に報告するため、
地動説に立脚する数理系シャーマンニズムの人材を集め、
海外ネットワークを編成した。


・現代で、古来のギルド社会を髣髴させるものは、
私の知る限り東大工学部です。


・水利屋や測量屋のような数理的職能集団は、
幕藩体制の枠を超えた技能ギルドに属する一種の秘密結社とみて良い。


・井伊家は藤堂家と並んで代々、伏見殿の秘密の直臣であった。


・徳川慶喜は大政奉還を早急にしたかったが、
自ら言い出すのはいかにも不自然だったので、
「酔鯨山内容堂から強く勧告された」という一芝居を打ったのです。


・榎本武揚が率いた開陽が、幕府人員の輸送をしただけで、
交戦力として全く役立たず、最後は不可解な自沈で終わるのは、
幕軍が新政府軍に勝たないように、榎本が手段を尽くしたからです。


・伏見殿と島津家は裏で深く繋がっていた。




※コメント
びっくりするような情報が満載であり、
本当か、というような資料が満載である。
参考資料の一つとして、これらの情報をウォッチしたい。


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◆落合莞爾『南北朝こそ日本の機密』を読み解く




◆落合莞爾『南北朝こそ日本の機密』を読み解く




※要旨


・吉園周蔵の書き残した国事活動をつぶさに調べていくと、
大正から昭和初期にかけて日本陸軍を支配した上原元帥と、
その周辺・外郭の行動が浮かび上がる。


・そこで私が掴んだのは、上原勇作が帝国陸軍だけでなく、
ある強大な政治勢力の棟梁になっていたことだ。


・それが私のいう「薩摩ワンワールド」で、幕末の薩英戦争の結果、
地政学でいう海洋勢力の元締めたる「在英ワンワールド勢力」の
日本支部となった薩摩藩下級武士の秘密結社のことだ。


・朝彦親王の背景を辿れば、
勢い室町時代の伏見宮創立にまで遡ります。
そこにあらわれてきたのは、
実に驚くべき極秘の史実です。


・紀伊半島の南部には金剛山地、吉野、熊野、高野山と、
古来より山岳信仰の聖地が存在し、
密教と密接に結びついていて独自の山伏ネットワークを
構築してきた。


・自由行動が取れる山伏は、
広い地域に情報を伝達する能力と人脈を有していた。


・また紀州南部の沿岸は、
熊野水軍といわれる海洋民が勢力を張る海上交通の要地で、
貨幣経済が浸透する中で、非農業民を支配下に置いた熊野水軍が、
この地域の社会的実力を持つようになっていた。


・朝廷忍者としての大江山衆がいた。


・丹波地方では室町時代以来、「大江山霊媒衆」と人が呼ぶ、
修験者風の一団が、秘かに皇室御用を勤めてきたといわれる。
光格王朝以後、大江山衆は朝廷忍者として各方面で活発に活動してきた。


・この数十年来、「さる筋」から断片的に伝えられた史的事実を組合させることで、
日本史の真実を洞察した私は、
明治維新が偶然の積み重ねで実現したものではなく、
根底に確固とした政治的計画が存在したことを確信し、
これを「堀川政略」と命名しました。



※コメント
歴史とは不思議なものだ。
何が正しく、何がそうではないか、調べてもわからないときがある。
記録が正しくないときもある。
それが歴史なのかもしれない。


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◆落合莞爾『欧州王家となった南朝皇統』を読み解く




◆落合莞爾『欧州王家となった南朝皇統』を読み解く



※要旨


・古代から土木建築に携わってきた「測量・設計衆」の本領は、
天体および地表の測量と土木・水路の設計にあります。
律令時代にはスーパーゼネコンの土師氏集団の中で、
測量・設計部門を担当する高級エンジニアの地位にありました。


・この「測量・設計衆」と並んで国体奉公衆の双璧を成すものが、
諜報工作に携わる「観修寺衆」です。


・三井家が発展させたのが為替取引である。


・為替は本来、商取引に伴う貨幣運搬のリスクと流通経費を軽減するため、
遠隔地で行われる債権債務の決済を、
現金移送なしに決済する方法で、
同一ないし近隣地域内での代金決済に振り替える方法を取る。


・ちなみに外国為替とは、
通貨を異にする国際間の貸借関係を、
現金を直接輸送せずに信用手段によって決済する方法で、
最近国内各地で摘発されている地下銀行も、
外国為替の一変形といえます。


・為替事業を得意とするのは、
各地に支店網ないし出張所網を有する団体ですから、
カトリックの教会ネットワークほど為替事業に
相応しい団体は中世の欧州にはなかった。


・開港場の生糸貿易との関連で財務・税務官僚とみられる陸奥宗光ですが、
実家は紀州藩士宇佐美氏で代々、国体奉公衆の真田流兵学者です。


・観修寺シンクタンクの一員として、
15歳から江戸で蘭学・英語・科学など兵学関連の研修を積んだ宗光の本領は、
広義の兵学者で、民政家である。


・伊藤博文の国体任務は、
林薫、金子堅太郎、伊東巳代治の保護であった。



※コメント
歴史には膨大な記録がある。
日本史や世界史の主要部分を学ぶだけでも数年かかる。
では、もっと深く知りたければ、どのくらい時間がかかるだろうか。
それでも歴史に関する本を読むのは面白い。



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◆ジェームス・スキナー『心をひらく:あなたの人生を変える松下幸之助』を読み解く




◆ジェームス・スキナー『心をひらく:あなたの人生を変える松下幸之助』を読み解く


※要旨


・松下幸之助がやっていたことはすべて、
この「心をひらく」ということだけだった。


・素直になって初めて心がひらかれる。


・「共存共栄」という文字。
やろうとしていることは、
皆にとっていいことにならなければいけない。


・山田利郎が松下電器のペルー子会社を任されていたとき、
年に一度、松下幸之助にあいさつに行っていた。
松下がどんな話をするかと思えば、
業績の話ではなく、人の心の話ばかりであったという。

幸之助は、
「ご苦労様。家族は元気か。現地従業員は喜んで働いているか。
販売店やペルー政府には、喜んでもらっているか」

そして、最後に、
「皆さんに喜んでいただくという前提で、
その国に貢献するために君は行った。
そのことを一生懸命に考えていれば、
必ず経営というものはあとからついてくる。
そうなっていくのだ」
と励ましてくれたそうだ。


・お金はどうにでもなる。
心さえひらければ、不可能はない。


・願いを持てば、手段が与えられる。


・熱意があると、インスピレーションが湧く。
朝、早く仕事に行きたくなる。
勉強も研究も熱心になる。
最低限の努力ではなく、
自分の成し得る最高の成果を出したい。
それ以下では満足しない。


・そうすれば、仕事は仕事で遊びとなる。
仕事は仕事ではなく、芸術になる。
そう。
あなたは芸術家でなければならない。


・自分の道を歩めば、成功の扉はひらかれる。
商売は芸術のレベルまで発達しないといけない。
商品、サービス、顧客に情熱を注ぎ込むからこそ、
新しいアイデアも湧いてくる。
そして問題解決策も浮かぶし、
最後はこの熱意が相手に伝わる。


・顧客は結局のところ、商品やサービスを求めているのではない。
気持ちの変化を求めている。
退屈な気持ちから解放されたい、など。


・心をひらくということは、素直になるということだ。
素直になれば、道がひらかれる。


・アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの基礎訓練は、
地獄を超えるような過酷な訓練をされられる。
普通の人なら、辞めてしまう。
彼らはこう考える。

「基礎訓練って所詮こんなものさ」

また困難な実戦では、
「戦争って所詮こんなものさ」

という一言でその気持ちを片づけるようにしている。


・人生最悪の日は、人生の最高の日である。
最低であればあるほど、自分を大きくしてくる。


・トップは孤独、だからいい。
トップにいるということは、
すべてを師匠と呼ぶ自由があるということでもある。


・一度、頭を空っぽにしよう。
無の境地になろう。


・インドのあるヨガの行者は、常に平常心のままでいた。
弟子の一人が彼に「あなたの秘訣はなんですか?」
と尋ねた。
彼は笑いながらこう答えた。

「起きたことを気にとめない」


・100%の心は、日本の美徳。
私は14歳から合気道の道場に通った。
そこで最初に教わったことは、
「道場に入るときは靴をきっちり並べる」
ということだった。
稽古に対する姿勢を100%にすることだ。


・花一輪をさすことに一生涯の価値を見出す。
刀の一振りに人生を見つける。
中途半端にしない。
徹底的にやる。
改善は永遠なり。
限界はない。


・合気道家であり思想家であった藤平光一氏の葬儀に参列した。
そこで思ったことは、100%の人生を送った人の葬儀は、
悲しくともなんともない。
美しいだけである。


・くもりのない心で生きる人は、偉大である。
くもりのない心で生きる人は、美しい。


・真心に勝てる営業はない。
人間はやはり、感情と本能の動物である。
匂いで分かる。
自分の利益を求めているのか、相手の利益を求めているのか。


・人は素晴らしい。
人はできる。
人は思いつかないような素晴らしい方法を考える。


・プラスを言えば、プラスを引き寄せる。


・お辞儀の基本は、手に何も持たないことだ。


・すべてが感謝のみである。
もっているものに感謝するから、もっているものが増える。
今のお客様に感謝するから、お客様がふえる。
やってもらっていることに感謝するから、
やってもらえることが増える。


・天変地異を起こしてくれる天地自然にも感謝しよう。
人生は短く、もろく、生を与えられているあいだ精一杯生きる必要があるということを
教えてくれているからである。


・思いついたことをとにかく実行しよう。


・人を育てることこそ最高の錬金術。


・奉仕は、この地球に住む家賃である。
奉仕は、高貴の印である。
奉仕は、社会の心をひらき、
あなたの夢をすべて可能にする。


・大きなビジョンを示そう。
社会はリーダーを求めているし、
素晴らしいビジョンを必要としている。


・建築家のダニエル・バーナムの言葉を、いつも思い出す。

「小さい計画を立てるな。
小さい計画は人の心を動かす力がなく、
達成されないであろう」


・大きなビジョンさえあれば、
世界のすべての財産を持っているのと同じである。


※コメント
彼の美しい言葉には、見習う点が多い。
あらためて、このメルマガの読者の方々に感謝いたします。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。



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◆大前研一『クオリティ国家という戦略』を読み解く



◆大前研一『クオリティ国家という戦略』を読み解く


※要旨


・現在の日本はどういう状況になっているのか。
ひとことで言えば、「中途半端な国」になっているのである。
人材の質も中途半端で、人件費が高いのに付加価値力や特にサービス業の生産性は低い。


・一方、今世界で繁栄している国はふたつのタイプがある。
ひとつは「ボリューム国家」だ。
経済規模が巨大で、人口・労働力のボリュームと低コストの人材費を強みとして工業国家モデルで急成長している。
その代表がBRICsのブラジル、ロシア、インド、中国だ。


・もうひとつが「クオリティ国家」と呼んでいる国々である。
経済規模は小さく、人口が300万〜1000万人、一人当たりのGDPが400万円以上。
世界の繁栄を取り込むのが非常にうまいという共通点がある。
人件費は高いが、それをカバーする付加価値力と生産性の高い人材が揃っている。


・規模の拡大を目指すボリューム国家に対して質の向上を目指す国家であり、
スイス、シンガポール、フィンランド、スウェーデンが典型だ。


・クオリティ国家の大きさは、日本が道州制になった場合の道州と同じくらいだ。
ならば、日本は早急に道州制を導入し、各道州がスイスやシンガポールやフィンランドなどを参考にしながら、
思い思いの戦略を立てて自立したクオリティ国家を目指せばよい。


・クオリティ国家の特徴は、世界に出て行くだけではなく世界からヒト、モノ、カネや企業、
そして情報を呼び込むために税金体系を自由に決めている。
ほとんどの国は相続税がゼロで所得税や法人税も安いことである。
ところが日本は加工貿易立国の工業国家モデルのままだから、いまだに出て行くことばかりを考えている。


・道州が世界の中で自立していくためには、それぞれが自分なりの「クオリティ国家像」を明確に描いていなければならない。
質の高い国家、という考え方には、生活の質、社会の質、教育の質、自然や街並みの質、政治制度の質など、
あらゆる断面で世界の規範となるような質が実現されなくてはならない。


・クオリティ国家にとって、とりわけ重要なのは「ブランド戦略」である。

かつて私は、時計会社タグホイヤーのホイヤー名誉会長に、
「もし、セイコーの再生を頼まれたら、どうするか?」と質問した。

彼はこう言った。
「私を雇えばよい。
セイコーは時計を作ろうとしている。
だが、現在の時計業界は時計を作る競争ではなく、
いかにブランドを維持して高い付加価値をお客さんに認めてもらうか、
というブランド・マネージメントの競争だ」
「ブランドを維持するためには、1人のプロデューサーがいればよい。
だから、私のように高級ブランドのマーケティングを熟知しているプロを1人雇って全部任せればよい」


・複数の「ハブ拠点」で世界を呼び込むシステム構築のうまさ。
シンガポールは、国家の中にさまざまな「ハブ拠点」を作ることによって、
戦略的に世界から、ヒト、モノ、カネ、情報を吸引している。


・実はアメリカは、ひとつの国家というよりもクオリティ国家の集合体というべき存在。


・税率の低さは世界から企業と人材とカネを呼び込む。


※コメント
日本維新の会の橋下氏は、大前氏の本を熟読して、自身の政策に反映しているという。
今後どういった統治機構になるか、大前氏の理論を見ながらウォッチしていきたい。


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◆鳥内浩一『リアルインサイト:誇りある本物の情報。落合秘史もあり』ご紹介。



◆鳥内浩一『リアルインサイト:月例サービス』ご紹介。
誇りある本物の情報。


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月額:4,980円。


※要旨



・国民の方向を向いた「本物の情報」「本物の洞察」をお届けするために、
確かな情報源と高い見識を持ち、
本気で日本、世界をよくしたいという志をお持ちの有識者を毎月ゲストに招き、
政治・経済・外交・教育・歴史・文化・各種産業分野の切り口から、
世の中の真相と洞察、将来に向けての提言をお届けします。


・世の中がどんなに右往左往しても、振り回されない指針。
自分の資産、生活、仕事、事業、日本、世界、子供たちの未来を守るための生きた知恵。


・本物の情報とは、あなたに誇りを与えてくれるものです。
日本人としての誇り。あなた自身としての誇り。
誇りこそ、あなたが前進するための原動力となるものです。



・本物の情報とは、あなたに力を与えてくれるものです。


・このメディアには、ともに「日本をよくしたい」「未来を守りたい」と願う仲間がいます。
その仲間と意見や情報を共有しあい、多角的な視点を仕入れ、
考えを高めていくことで、
情報はあなた自身の血となり肉となり、力となります。



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◆春田真『黒子の流儀:DeNA不格好経営の舞台裏』を読み解く




◆春田真『黒子の流儀:DeNA不格好経営の舞台裏』を読み解く



春田真氏は、30歳で住友銀行を辞め、2000年にDeNAに参加。
財務戦略や上場準備を担当。
2011年、会長に就任、
同年12月に横浜DeNAベイスターズ取締役オーナーに就任。
2015年、DeNA取締役を退任。


※要旨


・本書は、DeNAの創業者・南場智子さんの本『不格好経営』の
舞台裏的な位置づけで読んでいただけたらと思う。
DeNAの歴史をひも解いていくと、
そのときどきの重要なイベントは当然ながら似通ってくる。
南場さんが表舞台とすれば、
私はその舞台裏を切り盛りする役。
舞台裏の臨場感を感じてもらえば嬉しい。


・M&A案件というのは、
そこに何らかの縁があれば順調に進むケースが多い。
論理的に説明することは難しい。
企業買収や合併には、そうした要素が大きく働いたりするから不思議なものだ。
相手との縁がなければ、
こちらがどれだけ欲しても実現できなかったりする。
横浜ベースターズの買収でもそうであった。


・プロ野球をビジネスとして見た場合、
実はその規模自体はそれほど大きいものではない。
ところが、その存在感や影響力たるや、同規模のビジネスのみならず、
それを大きく上回る規模のビジネスをはるかに凌駕する。
これが日本社会に根付く野球という文化の大きさなのだと改めて実感させられた。


・大学を卒業した私は、1992年、住友銀行の銀行員としてスタートした。


・配属先は京都の支店だった。
元来の融資先は地元で古くから商売をしている小さな企業や個人事業主が多かった。
土地柄だけあって、お寺関係の取引先もあり、
さまざまな業種の取引先があることは新入社員の私でもすぐにわかった。


・バブルの宴が終わったことで、
全国の支店から「融資回収のプロ」のような、
肝の据わった社員たちが集結していた。


・あるとき強面の支店長からあるノートのコピーを頼まれた。
コピーをしていると、そこに書かれている内容に視線が釘付けになった。
なんとそこには京都の実力者たちの裏人脈のような相関図が、
手書きで記されていた。
その資料を眺めていると、
普通の人には見ることのできない剥き出しの京都の姿に触れた気分になった。


・支店で学んだ基礎。
入社してから2年間、窓口業務や事務作業、督促作業をこなしていったことで、
私はきちんとした仕事をすることの大切さを叩き込まれた。
さらには強面の年配者たちとしっかりと話をする際の度胸といったものも身につけていた。


・バブル崩壊後、一時関係を断っていたお客さんの
ところへ戻ろうという方針になった。
当然、多くのお客さんから厳しい言葉を浴びせられた。
そんなことが続くとさすがにへこんでくるのだが、
人間というのは強いもので、
そうした状況にもいつしか慣れてしまうのだった。


・その段階にまで到達すると、
今度は逆に図々しくなり、厳しいことを言われても受け流し、
どうにか預金を集めようと考えられるようになるのだ。


・こういう図太さを身につけるには、
一度厳しい状況にさらされる必要がある。
それを経ることで、
人はどんな状況にも耐えられるしたたかさを養うことができるのだ。
細かいことをあまり気にせず、
すぐに次のことを考えられる図太さを、
私はこの時期に体得できたと思っている。


・人のつながりというのは、
どこでどうなって自分に返ってくるかわからないところがある。
相手がどんな人であっても誠実にお付き合いすることが大切だということを、
私は常に自分に言い聞かせている。


・DeNAの社内で上場準備を一緒にやったのが公認会計士で、
総合企画部の真田智子さんだ。
実際のところ、書類作成や事務作業に関して、
私はこれまで彼女以上にできる人を見たことがない。
短い時間しかない中で、準備がスムーズに進められたのは、
彼女の力によるところが非常に大きかった。
「実務の神様」と呼びたくなるほど、
彼女の事務処理能力は高かった。


・2007年からモバイルコンテンツの業界で
自主規制団体をつくることになった。
こういう作業をしているときに大切なのが、
必ず紙に落とし込んでいくことだ。
つまり、組織構成から団体規程に至るまで、
話し合いを経て決まったことはすべて書類として残していくのである。


・こうした作業はDeNAがすべて引き受け、作成していった。
これも公開準備のときと同じ要領で、
いつまでもこちら側で抱えないようにした。
できる限り迅速に書類にしていき、
それについていつでも詰めの議論ができる状態にしておいた。


・DeNAの設定するゴールははるか先にある。
それだけに、いまだに最終地点にまで到達できていない。




※コメント
春田氏の実務能力の高さ、裏方ぶりは格好いい。
成長しているチームには、そういった人材が必ずいるものだ。
見習いたい。


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◆小板橋太郎『異端児たちの決断:日立製作所・川村改革の2000日』を読み解く




◆小板橋太郎『異端児たちの決断:日立製作所・川村改革の2000日』を読み解く




※要旨


・1999年、日立製作所の副社長川村隆は、
北海道への出張のため全日空新千歳行き61便の飛行機に乗り込んだ。
その飛行機は、旅客機マニアの犯人にハイジャックされた。
犯人は、機長を殺害し、副機長を外に出し、操縦した。
たまたま乗り合わせた非番のベテランパイロットの山内が、
マニュアルを無視し、ドアを破ってコックピットに入り、
あと20秒で墜落というところで、機体の失速を回避した。


・この事件からちょうど10年後の2009年、
日立製作所は製造業史上最大となる7873億円の最終赤字を計上した。
売上高10兆円、日本最大のコングリマリットは、
33万人の従業員を乗せながら、全日空61便のように急降下した。
そして同年4月、旧経営陣の多くは退陣し、
6年前に副社長を最後に子会社に転出していた川村を会長兼社長に起用する。


・歴史の奇妙な偶然を感じさせるのは、
61便を救出した山内がその日、
便の運行には携わらない「非番のパイロット」だったことだ。
乗客が証言しているように、ハイジャックの事実を間近に見ながら、
マニュアル通りの対応しかできなかった客室乗務員ら。
その静止を押しのけて、山内や数名の乗客が協力してコックピットに入り、
機体を再上昇させたことは、
10年後に日立に起きたことと酷似している。


・川村はもともと、何かを決めるときに人に相談をするタイプではない。
川村を長く知る社内の人々は、
「即断即決で味気ないぐらいドライ」
という印象を持っている。
そもそも会議や合議というものをあまり好まない。


・「時計の針を巻き戻したような布陣」
62歳の古川から69歳の川村への社長交代は、
メディアの格好の餌食になった。
だが、川村は意に介さなかった。


・「23人の専務と常務は意思決定の会議から外そう。
今はスピードが最重要だ。
重要な意思決定はこの6人で決める」
4月1日の新体制発足直後の経営会議で、
川村は集まった5人の副社長にこう宣言した。


・川村隆という人物を一言で表現するのは難しい。
日立のエリートコースを歩んできたが、
若い頃からガツガツしたところをあまり見せなかった。


・それは、荘子のつぎの言葉が川村に当てはまる。
「君子の交わりは淡きこと水の如し、
小人の交わりは甘きこと禮の如し」

つまり、
「物事をよくわきまえた人の交際は水のようだ。
つまらぬ小人物の交際は、まるで甘酒のように甘く、
ベタベタした関係であり、一時的には濃密のように見えても、
長続きせず、破綻を招きやすいものだ」



・日立本体の顧客は、受注金額順に業種を並べると、
電力、ガス、通信、金融となる。
古くからインフラ企業を顧客にしてきた日立らしい顧客構成だ。

だが、これを日立グループに切り替えるとまったく異なる風景が見えてきた。
それは、電機、自動車、流通となる。


・川村は、出血している事業のリストラ。
近づける事業と遠ざける事業の峻別を行った。
そして今後成長が見込まれる情報システム系の上場子会社をTOBで取り込み、
社外に流出している利益を取り込んだ。


・「日立に追い風が吹いている」
2010年4月、新社長に就任した中西宏明は、
はじめての記者会見で開口一番、こう宣言した。
過去1年、守り6割と言ってきた緊急事態フェーズから、
一気攻めに転じる旗印を鮮明にしたのだ。
キーワードは「グローバル」。
「日立を世界有数の社会イノベーション企業にする」
と中西は強調した。


・中西は1970年に東京大学工学部を卒業、日立に入社した。
「入社した頃から社長候補」と言われ、
30代の初めにはスタンフォード大学院に留学。
大みか工場副工場長、日立ヨーロッパ社長、
北米総代表、欧州総代表も務めるなど、約束されたエリートコースを歩んできた。


・中西は物腰は穏やかだが、クールで頭が切れる。
そんな彼は5年前にはこの壇上に立つことは予想していなかった。
中西は、2006年に副社長に昇進するが、
日立GST再建に専念するため、同年末には副社長を退任。



・傍目からは中西の北米行きは、
社長レースに破れた都落ちと捉えられた。
だが、中西の経営の真骨頂はここから始まる。
そして、3年間にわたる日立GSTの再建は、
その後、川村とともに進めていく日立「改造」の重要な伏線となるのだ。


・川村にせよ、中西にせよ、他の日立再建チームを見るにつけ、
感じることがある。
一度一線を退いた、あるいは外れた人間が何かの偶然で
再度経営に携わることになった時、
そこにはある種の思い切りや大胆さが発揮されるように思えてならない。
言葉は悪いが、一度捨てた命、一度は死んだ身。
悲壮感ややぶれかぶれというのとも違う、
しがらみから解き放たれた「達観」が経営を動かしていく。
そうでなければ、その後の日立の復活は説明のつけようがない。


・北米サンノゼで、タフ・ネゴシエイターとして名を馳せた中西だが、
単身赴任のプライベート生活は気ままに過ごした。
中西は根っからの料理好きで知られる。
多忙な生活の傍らで、食材を買い込み、
毎晩一人でも3品ほどの料理を作るのが常だった。


・日立GSTの会長の三好が、ゴルフ帰りにワインを携えて中西の部屋に行くと、
エプロンをして自作料理を準備した中西が待っている。

「包丁の研ぎ方一つで料理の味は変わるんだよ」


・入社した頃から社長候補と言われ、
エリート街道を進み、自らもそれを認識しながら、
時の運には恵まれなかった。
それでも腐ることなく、海外での困難なミッションに力を尽くし、
プライベートの時間も疎かには過ごさない。
カルフォルニアでのエピソードは、
豪腕とかタフと呼ばれる中西のもう一つの横顔をよく表している。


・英国での鉄道ビジネスで苦戦を強いられた日立は、
セールスマネジャーの求人広告を出した。

そこに現れたのは、元英国海軍の軍人で、
国防企業BAEシステムズやアルストムでセールスを担当した、
アリステア・ドーマーだ。

「日本のHITACHIが、
なんのツテもないイギリスで鉄道車両を売ろうなんて、
チャレンジングで面白そうじゃないか」

「日立の技術が優れていることは知っているが、
英国でビジネスをするには私のコネクションが必要だ」

と言って現れた。


・ドーマーは、現地を理解するメンバーで体制をつくり、
その結果、公式・非公式の様々な場において、
複雑に入り組むステークホルダーから
情報を適切に吸い上げることが可能になった。


・ドーマーは、英国鉄道戦略庁の担当官だったアンディー・バールをスカウトした。
最初に煮え湯を飲まされた担当官庁から、
直接人材を引き抜くドーマーの人脈と手腕を見て、
日本人幹部は、「やはりボタンの押し方が違うな」
と感心せざるを得なかった。


・2014年6月、川村隆は株式総会において取締役を退任した。
何人かの取締役が簡単な退任の挨拶をするのと同じように、
川村も通りいっぺんの挨拶を残し、取締役会を後にした。
5年にわたる日立再建をなし遂げた主人公は、
最後に気の利いた言葉でも発して取締役会を去るのかと思いきや、
その去り際は拍子抜けするぐらい淡白なものだった。


・川村が日立工場の設計課長だった頃、
日立工場長の綿森力は、こう言ったという。

「この工場が沈むときがもし来たら、キミたちは先に船を下りろ。
それを全部見届けたら、俺はこの窓を蹴破って飛び降りる。
それがザ・ラストマンだ」


・「2009年4月、今にも沈もうとしている日立の舵を握ったのは、
綿森や全日空の山内の言動からザ・ラストマンの精神を
学んだからなのかもしれない」

川村は大略、こう話してくれた。



※コメント
日立の改革はどうやって行われたか。
その一旦が見えて面白い。
またその改革が、60代の重鎮たちが行ったところに興味がそそられる。


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◆竹内一正『イーロン・マスクの野望:未来を変える天才経営者』を読み解く




◆竹内一正『イーロン・マスクの野望:未来を変える天才経営者』を読み解く



※要旨


・自動車王のヘンリー・フォード、
石油の世紀を築いたジョン・ロックフェラー、
そしてパソコンで未来を創ったスティーブ・ジョブスなど、
天才経営者や偉人は数々登場してきた。


・しかし、その誰をも凌駕する桁違いの発想と、
比類なき行動力を持ち、アメリカ大統領以上に世界中がいま注目する人物がいる。
それがイーロン・マスクだ。


・宇宙ロケット、電気自動車、そして太陽光発電。
この3つの先端産業で革命を起こそうと挑んでいる異色の経営者である。
イーロンが異色なのは外見ではない。
彼が、金儲けのだめではなく、人類を救い、
地球を助けるために会社を起こしていった点であった。


・アメリカのペンシルベニア大学で物理学と経営学を学んだイーロンは、
スタンフォード大学の大学院に進学したが、
たった2日で辞めて、ソフト制作会社を起業。
その後、ペイパルの母体を築き、ペイパル社売却で170億円を手にした。


・彼はロケットを従来の10分の1という激安な製造コストで作り上げた。
これだけでも驚くが、イーロンの視線は遥か彼方を目指している。
「人類を火星に移住させる」
これこそが彼の究極のゴールだ。


・大きなことをいう奴ほど、現場の実態など知らないものだ。
しかし、イーロンは違っていた。
ロケットに使う材料や溶接方法に至るまで細部を知り尽くし、
その上でロケット開発に挑んでいた。


・彼の卓越した能力の一つは、
成功を単なる「点」ではなく、「線」で捉えることにある。


・振り返ると、大学生時代のイーロンはたびたび、
「人類の将来にとって最も大きな影響を与える問題は一体何か」
と考えていた。
そして、辿りついた結論が、
「インターネット、持続可能なエネルギー、宇宙開発の3つ」だった。


・彼の資産は、今や約8000億円と言われる。


・1971年、南アフリカの裕福な家庭で生まれたイーロン・マスクは、
幼いときから本が大好きだった。
弟たちがおもちゃに夢中になるのをよそに、
「ロードオブザリング」や「銀河帝国の興亡」に熱中し、
本を読みふけった。
8歳でブリタニカ百科事典を全巻読破、
小学校の高学年になると10時間も本を読みふけることさえあった。


・10歳のときに彼は小遣いを貯めて、
足りない分は父に出してもらって、念願のパソコンを購入した。
そして、プログラムの教科書を手に入れ、
独学でマスターしていった。


・彼はペンシルベニア大学で物理学を専攻したが、
彼ほど物理学的思考を実際のビジネスで、
縦横無尽に活用した経営者は他にいないかもしれない。
物理学ではモノマネでなく、「原理」から思考を展開する。


・ペイパル社にまつわる「ペイパル・マフィア」という言葉をご存じだろうか。
ペイパル社出身者の多くがその後、大活躍していることを表している。


・ペイパル社の卒業生はみんな世界中で輝かしい活躍をしている。
そして全員が、サイバー空間を戦場としていた。
そんなペイパル・マフィアの中で、
ネットの世界を飛び出して、宇宙ロケットに電気自動車という
「リアル」の世界で戦うことを選んだ唯一の例外がイーロン・マスクである。


・彼は、スペースX社のCEOであるだけでなく、
最高技術責任者(CTO)でもある。
実際のロケット開発で様々な技術的な決断を下している。
「私は自分たちが作るロケットのあらゆることを知り尽くしている」
と言い切れるだけのハードな努力をしてきた。
イーロンは詳細まで理解し判断していた。


・彼の天才的にして型破りなところは、
このようにロケットの詳細開発に入り込む一方で、
NASAから多額の開発補助金を引き出すという
まったく別次元の才能を発揮している点にある。
理系の頭に、文系の交渉力を兼ね備えたCEOだ。
しかも、両方とも超高度なレベルが要求された。


・イーロンの妻だったジャスティンは、
夢を追いかける夫についてこう評していた。
「彼は単なる夢追い人じゃなく、夢に向かって爆走する桁外れの野心家なの」


・彼は奇跡的に、お金に振りまわされないための
「取扱説明書」を持っていたようだ。

「相手が何を大切にしているかを考え、
それを形にできれば、相手は喜んでお金を支払う。
お金は私たちの必要なところへ流れていくんです」
とお金の真理を示唆していた。


・21世紀のビジネス競争では、単品の性能を高めるだけでなく、
全体を取り組んだ便利で使いやすいシステムを生み出すことが、
成功の秘訣である。
イーロンは車についてこう語っている。
「人は車を購入するとき、実は自由を買っているのだ。
つまり、いつでも、どこへでも自分の行きたいところへ行くことができる」


・イーロン・マスクがやっているのは、
地球さえ超えた宇宙規模の壮大なスケールの事業であり未曾有のチャレンジだ。


・彼の、国や政府さえ動かす破天荒な行動力を見ていると、
小さい心配事に気を取られている自分が情けなってしまう。


・私達は運が良い。
歴史上、類を見ないこんな凄いことをやろうとしている男を、
私たちはリアルタイムで見られるんだ。


・イーロンの戦いを見ていると、
自分の悩みが何だが小さく感じられてしょうがない。
我々は人類史上最も偉大で、歴史がガラッと変わる大変革のときに、
居合わせているのではないか。




※コメント
イーロンの圧倒的な構想力と実行力は、見ていて清々しい。
そこまで行くと、人間の可能性は限りなく広いと感じる。
宇宙を考えた場合、人の悩みはちっぽけになるかもしれない。
ちなみに小学生のときに、百科事典を全巻読破した億万長者は多い。
それは、イーロンの他に、ビル・ゲイツ、堀江貴文などだ。



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