◆ダイヤモンド『地政学・超入門:世界史と地図で学ぶ国際情勢』を読み解く
※要旨
・複雑怪奇な国際情勢を理解するためには、
地政学的な見方の重要性が増している。
地政学では、ある地域の政治、経済、軍事、
社会的な動向には、
その地理的な位置や形が大きな影響を与えている。
・またその地域や民族が持つ行動原理を知るには、
現在に至る歴史を知ることも不可欠だ。
地図と歴史を武器に、
激動する世界を読み解いていこう。
・ロシアの高等教育機関においては、
地政学が必須科目だ。
そもそもロシア人は、こう考えている。
「われわれは、欧州大陸とアジアの間を結ぶユーラシア
という独特の地域に根ざしている。
従って、そこには独自の発展の法則がある。
ユーラシアにはロシアの掟が適用されるべきだ」
・戦後の日本では禁断の学問である地政学は、
「大戦略」のツール。
・ポルトガル、スペイン、オランダ、
英国、そして米国。
大航海時代以降の覇権国家が世界を支配できた理由は、
軍事力だけではない。
世界中から富を集める経済システムも構築したのだ。
・地政学と文字にすると何だか小難しい学問のように感じるが、
簡単に言えば「国は引っ越せない」
ということだ。
引っ越せないことを前提に、
政治や経済や外交を考えてみましょう、
というのが地政学だ。
・地政学は複雑で難しいといわれるが、
その原因は歴史に対する理解の浅さにあると思う。
大まかにでも世界史を勉強しておかなければ、
地政学を理解するのは難しい。
・日本企業に勤めていても、
外国人との交渉は必然的に増える。
そんな中で歴史も地政学も知らないとどうなるか。
交渉相手から下に見られ、
交渉を有利に進めるのが困難になることは必至だ。
・もちろん交渉は教養だけで決まるわけではない。
しかし、人とのコミュニケーションにおいて
雑談は非常に重要だ。
人は雑談を通して相手の力量を測るからだ。
・教養を身につけるには、
まずは世界史から始めるのがよいと思う。
世界の歴史の大まかな流れをざっと頭に入れておく。
その次に宗教。
そしてその後に地政学だ。
地政学とは国と国との関係性を研究する学問なので、
各国の歴史や宗教を知っておけば、
より理解が深まる。
※コメント
徐々に広がる地政学の情報。
より幅広く浸透して、正しいメソッドを学びたい。
そのためには、地道に学習したい。
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★主な内容。
・「大戦略」としての「地政学」 「世界観」と「悪の論理」=リアリズムとは。
・「ランドパワー」「シーパワー」「ハートランド」「リムランド」について。
・日本が「真の独立」を達成するために最も必要なこととは何か