最近、元外交官・原田武夫氏の著書を乱読している。
独自の視点と経験に基づく文章は、圧巻である。


初代総理大臣・伊藤博文の情報ブレーンだった伊東巳代治の紹介本が興味をそそる。



書名はズバリ、『「日本叩き」を封殺せよ〜情報官僚・伊東巳代治のメディア戦略〜』


要旨は下記の通り


・伊東巳代治は、内閣書記官長として、機密費を駆使しながら政界の裏舞台で活躍した

・効果的な広報を行うためには、誰よりも早く的確な情報を集めることが重要

・稀代の情報官僚・伊東巳代治の足跡を辿ることで、日本の対外宣伝・情報戦略のあるべき姿が見える

・伊東巳代治は、少年の頃から敏捷さと記憶力の良さをもっていた

・巳代治の英語力はずば抜けていた

・巳代治は終生、「新聞・メディアを知り尽くした男」と評価を受けた

・巳代治は、全国の新聞10数紙を毎日読み必要な箇所をチェックさせていた

・ロイターは大英帝国の「耳」「口」として、その世界支配を手助けした通信社である

・対外宣伝(パブリック・ディプロマシー)とは何か、知ることが大事

・情報機関の世界では、「情報の95%は、公開情報を見れば得ることができる」

・「情報」は個人レベル、現場レベルでも収集できる

・マーケットの世界では、「儲け話はひそひそ声で」が基本



※コメント

伊東巳代治は凄まじい体力の持ち主だったという。
これをやると決めたら、3日間の徹夜は当たり前。
法律、語学、会計、文書作成能力にも長けていて、まさにスーパー官僚であった。
つくづく昔の人はスゴイと思うが、我々も彼の話を聞いているとまだまだできるぞ、という気持ちになる。



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