元・外務省初代情報調査局長の岡崎久彦氏の著書『教養のすすめ』は、情報マンに役に立つ。
明治時代に活躍した知性の巨人たちを取り上げている。
ポイントは、膨大な勉強をすれば、ビックプロジェクトを達成できるということ。
取り上げられている偉人は、西郷隆盛、勝海舟、福沢諭吉、陸奥宗光、安岡正篤である。
※岡崎久彦氏・著『教養のすすめ』の注目すべきポイント
・後漢200年と徳川260年は世界史でも最高の文治社会であった
→この時代の登場人物は、みな一流の教養人で言葉のやりとりに含蓄がある
・江戸時代の上士の気風と、明治から敗戦までの旧制高校、陸士、海兵の気風には明らかな継続性がある
・西郷隆盛は、日本史上あるいは世界史上最高クラスの達人
・西郷には、一点の疑念も挟まない大度量があった
・西郷が徳之島に流されたとき、携帯した3本の行季はすべて書籍で一杯だった
→それは『春秋左氏伝』、『孫子』、『言志四録』、『王陽明伝習録』、『洗心洞箚記』などであった
・西郷の時代、学問と武術が人に優れていることが絶対必要条件であった
・勝海舟は群れない都会人
・西郷や勝が頭角を現したということは、常人の及ばない勉強をして、常人の及ばない域に達していた
・人に優れた人が、エリート意識でまた努力して、もっと優れた人になる
・勝海舟は、オランダ語の字引、全58巻を2組写筆した意志力をもっていた
・福沢諭吉の勉強で特筆すべきは蘭学
・明治時代の人の基本的教養の高さを知ることは重要
・陸奥宗光は、疾風のような人生を送った
・陸奥は、日本近代史上最高の外交官であり、政治家
・陸奥は、並々ならぬ漢学の素養を持っていた
・『春秋左氏伝』は、荻生 徂徠が門下生や友人に推挙している史書
・安岡正篤の漢学の知識の含蓄は信じがたいほどのものがある
・「馬上、枕上、厠上」は読書と思索の絶好の機会
・日本の男性も、日本のジェントルマンは世界最高のジェントルマンといわれた時期があった
→日本の男性が外国にいても武士の礼節、矜持、信義、自己犠牲の精神を失わなかった時代のことである
・勉励すればチャンスは見つかる
※分析メモ
勉強すれば、チャンスはある。
これは真理であろう。
先日、映画『ワルキューレ』を見た。
ドイツ貴族の軍人の誇りある信念をもった生き方に感動した。
日本のサムライとして、騎士道精神に共感をもった。
武士道を身につけるために、今度、合気道道場に通いたいと思う。
2009.04.19
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トム・クルーズの演技に感動?おらっちは奴の「ラスト侍」に嫌悪を感じた。あれでは「日本人は自殺好きの変な連中」と世界中に思われるだけ。大体、ほぼ絶滅されたインディアンと比べられた事実に気づかなきゃ。16世紀の戦国時代には日本中で銃作って、織田信長が武田勝頼の騎馬軍団を壊滅したのに、19世紀に何で「無鉄砲」に侍が突撃するわけ?本物の侍である信玄などは慎重に慎重を重ねた。卑怯者と言っても良いくらい。武士道など戦争を知らない江戸の侍のお遊び。騎士道精神しかり。ところで、おらっちが思うに信長は日本の生んだ最高のインテリジェンスマスター。