竹内明・著『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』(パート1)の続きを今回紹介したい。
以前の記事↓
http://archive.mag2.com/0000258752/20090320164440000.html



竹内明氏は、TBSの記者だ。
その取材力は、猟犬並である。
ジャーナリズムとインテリジェンスには並々ならぬ共通項があると思う。

http://www.tbs.co.jp/job/kaodas/hodo_takeuchi.html



●『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント(パート2)



・警視庁公安部外事一課第四係は、対ロシアの防諜を担当
→公然部隊である「オモテ作業班」と非公然部隊の「ウラ作業班」に分かれる


・オモテに所属する捜査員の任務は、ロシア大使館の情報機関員の公然視察だ
→姿を隠すことなく、対象の行動確認(通称:行確)、「インタビュー(直接尋問)」、「強制追尾」もこなす

・第四係長には、経験豊富な警部の中でもカウンターエスピオナージ(防諜)のスペシャリストが歴代就任しており、スパイハンターたちの究極の目標になっている


・GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)とは、旧KGBとライバル関係にあった諜報機関だ


・GRUはソ連時代から一貫して組織実態が明らかにされず、ロシアでも最も謎めいた組織の一つだ


・GRU内部はアメリカ、アジア、ヨーロッパなどエリア担当局にわかれ工作局、電波諜報局、技術管理局など目的別の局が存在する


・GRUの局数は12、職員数は12,000人といわれる巨大情報機関だ


・GRUのターゲットは、対象国の軍事政策や軍備、戦術に加え、軍事転用可能な科学技術である


・GRU東京駐在部では、自衛隊の組織や人事資料、艦船・戦闘機の導入や開発計画、通信や戦闘指揮システム、ハイテクミサイルのスペックをターゲットにしている


・GRUの最大の狙いは日本の同盟国アメリカの軍事機密であることはいうまでもない


・旧KGBの対外諜報部門の流れをくむのが、SVR(対外諜報庁)である


・「センター」「リェース(森)」と呼ばれるSVR本部は、KGB第一総局と同じく、モスクワ市南西部ヤセネボの森の中に潜んでいる


・SVRは職員1万人から1万2000人からなる


・SVR長官は、国家戦略決定機関であるロシア連邦安全保障会議のメンバーとして、FSB(連邦保安庁)長官とともに国策決定に大きな影響を持つ


・SVR、FSBともに世界中の大使館に機関員を派遣している

→SVR機関員は「書記官」のカバーで、GRU要員は「駐在武官」「書記官」のカバーで駐在している


・SVRは「ノーボスチ」「イタル・タス」といったロシアの報道機関の特派員をカバーにしている


・GRUも国営航空会社「アエロフロート」の駐在員のカバーで国外に派遣するのが常套手段だという



※『秘匿捜査〜警視庁公安部スパイハンターの344日〜』の注目すべきポイント
(パート1)はこちら↓
http://archive.mag2.com/0000258752/20090320164440000.html




※分析メモ
コンサル会社の友人によれば、現在、アメリカでは企業の情報システム見直しが進んでいるという。
不況のため、無駄なコスト削減のため、システムの再構築がされている。
そのため、ITコンサルティング会社は、ちょっとした特需が起きているそうだ。
まさに「人間万事塞翁が馬」といえる。
2009.4.25