◆山崎武也『品格の磨き方』を読み解く


※要旨


・品格を磨くためには、まず中身をキレイにしておく必要がある。


・学習の極意は、「読書百遍義自ら見る」という諺に表される。
難解な本であっても、何度となく繰り返し読んでいれば、
そのうちに自然に意味も理解できるようになる、ということだ。


・本物の格好良さ。
目立たないように自然にするのがコツだ。
格好をつけているとは人に見えないような形で格好をつける品の良さが要求される。


・月並みな内容ではなく「芸術性」の高い映画やドラマでは、必ずしも悪は滅びない。


・武士に二言なし。
武士は一度いったことについては、どこまでもそれに従った言動をすることを旨とした。
「武士に二言なし」といって、「信義」を重んじたのである。


・己の言葉には切腹の気構えで。
いずれにしても、たとえ小さなことでもいったん口に出していったことは、徹底的に守らなくてはならない。
約束を守る人は信頼できる人であり、信頼できる人は約束を守る人である。


・自分の発する言葉はただひと言であっても、それによって自分の信用が100%左右される、
と考えておいたほうがよい。
言葉を大切にするのは自分の信用を守っていくことにつながり、ひいては人生を大切にすることになる。


・武士は、たとえ自分自身のせいではなくても、自分のいったことを守ることができない結果になったときは、
切腹までもした。
いわば自分の命よりも自分の信用のほうを大切にしたのである。


・人は言葉である。
言葉は人格の表明であり、その人の信頼性について判断するときの重要な鍵となるものだ。
言葉は品格そのものである。


・茶道は「生の術」。
武士道は身を律する教えとして参考になるが、それ以上に役立つのは茶道である。
茶道は日常生活の中における身の処し方を教えてくれる。
人間関係においてスムーズに生きていくと同時に、できるだけきれいな振る舞いに終始していく方法を指し示してくれる。


・ものを大切に扱うという考え方は、少しずつ廃れてきている。
ものを置くときには丁寧にゆっくりと下ろしていく。
常にソフトランディングを心がけるのである。
恋人と別れるときにように、名残惜しみながら手を離していく風情になれば、理想的だ。


・人は格好ではなく心である、などといわれている。
だが、第一印象は身なりなどの外観で、ほぼ決まってしまう。
スーツを着てネクタイを締めると、窮屈な思いをする。
だが同時に自分の身も引き締め、緊張感を漂わせるのに役立っている。
本気で仕事に立ち向かっていくという意気込みも、徐々に高まってくる。
身なりをきちんとすることによって、やる気が出てくるのだ。


・秘すれば花。
秘すれば花、秘せずば花なるべからず、という言葉がある。
いろいろな道や芸を伝える家では、外部の人たちに対して公開していないことがある。
秘密の魅力である。
何かちょっと個人的なことについて聞いたときに、
「ヒミツ」といわれたら、好奇心をかきたてられる。


・会食で本性が露に。
食事をするというのは、きわめて本能的な行動である。
したがって食べているときは、その人の地が出る。


※コメント
品格を磨くとは、大きなプロジェクトだ。
時間もかかることだろう。
だが、それを極めることで人生が楽しくなるかもしれない。


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