◆渡部昇一『知的生活の方法』を読み解く


※要旨


・繰り返し読む。
私は筋を熟知した物語を徹底的に繰り返し読むことによって、
知らず知らず自分の読書の質を高めたように思われる。


・古典とは何か。
あなたは繰り返し読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。
それはどんな本だろうか。
それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。


・身銭を切って買った本でなければ身につかない、などと言おうとも思わない。
しかし食べ物と同様ほんとうに味覚を楽しもうと思ったら、
身銭を切った店の食事がよいのではないか。
身銭を切っておれば、うまいかどうかについての判断も厳しくなるだろう。


・読みたいときに取り出せる。
別にこれという動機もないときに、いつか読んだ本がふと読みたくなることがあることを、
だれでも体験したことがあるだろう。
その瞬間が極めて大切である。
ところがそうしてふとある本を読みたくなった時に、それが手許にないことはしばしば致命的である。


・無理をしても本を買う。
本は不思議なものである。
買えば良いというものでもないが、買わなければまた駄目なものである。


・トルストイは『戦争と平和』を書くために、小さな図書館ぐらいのナポレオン戦争の資料を集めて、
手許に置いたという。


・早起きで偉大な知的活動の業績をあげた人と言えば、哲学者カントのほかにはゲーテが有名である。
「朝の時間は金貨をくわえている」という有名な格言は彼の作ったものだ。


・机に向かって諺を何時間もぶっつづけに覚えるということは愚かなことである。
そういったことは、半端時間に向いているのだ。
語学の規則や、基本文例を繰り返して覚えるのはむしろ半端な時間に限る。


・哲学者カントの昼食時間は長かった。
それは通例3時間、ときに6時間続いた。
カントの同時代のインテリは一般に主要な時間が長く、同時代のフリードリッヒ大王の食事も7時間ぐらい続くことが多かった。


・なぜそんなに長く続くのかと言えば、会話が活発だったからである。
これこそよき時代のヨーロッパの特徴であり、
今日の日本の知的生活において決定的に欠けているものなのである。
カントはしかつめらしい哲学者だったのではない。
座談の名手なのであって、その話を聞くために、実業家たちも貴婦人たちもわれを争って訪問し、
かつカントを自宅に招いたのだ。


・一方、カントから言えば、ここでいろいろの人からさまざまな話を聞き、
また思いがけぬ質問などを受けて、自己の思想の栄養としていたのである。
カントが特に親しく交わった人にイギリスの商人がいたことも注目に値する。


※コメント
カントはチーズをこよなく愛したという。
膨大な仕事量をこなすための、エネルギーであった。
知的なことに、食は不可欠だ。


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