◆武田知弘『織田信長のマネー革命、経済戦争としての戦国時代』を読み解く


※要旨


・織田信長は、日本の経済史、金融史において非常に大きな功績を残している。


・信長の錬金術のキーワードは、「寺」「城」「港」。



・信長は、築城とともに大掛かりな城下町建設も行っている。
そのため、築城するたびに富が集まった。
不動産デベロッパー的な考えをもっていた。
つまり、信長の城は、敵に対しての牽制であり、領民に対しての威圧と安心を与えるものであった。
それは当然、租税収入に反映される。
言ってみれば安土城は、「巨大な税務署」だったのである。


・信長は、寺を迫害したことで知られる。
当時、寺は莫大な利権を持っており、財閥のような存在だった。



・信長は領地より港を欲した。
港を押さえ、莫大な関税収入が増えて、莫大な収益が上がった。


・信長が目をつけたのが国際港「堺」である。
堺は日本最大の軍需都市だった。
金属産業、鋳物産業、鉄砲の生産拠点であった。



・近江商人には、独特のビジネスノウハウがあり、日本の帳簿制度の基礎をつくったとも言われている。
この近江商人が発展する土壌を作ったのが、信長ともいえる。



・信長は堺、大津、草津に代官を置いた。
このことにより、東国の大名にとって非常に大きな痛手となった。
それは西日本から東国への交易ルートを信長に完全に押さえられたことを意味した。
大津は京都から琵琶湖への玄関口であり、草津は京都から北陸へ行くときの通過点である。



※コメント

信長は軍事に関しても天才的な才能を示したが、経済においてもブレーンの話をよく聞き、押さえていた。
戦は、軍資金がなくてはできないことを若いころから熟知していたのだ。
それをしっかり理解したものたちが天下人となっている。



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