◆横瀬久芳『ジパングの海:資源大国ニッポンへの道』を読み解く


※要旨


・ジパング復活の戦略に必須な作業。
鉱山開発と日本経済がどのようなかかわりをもちながら、
発展してきたのかを知ることは、今後の未来予測において重要である。


・どこで、いつ、どのような状況で金属鉱床が形成されたのかという、
鉱山出現の規則性を知ることは、探鉱に向けた戦略を練る上で、必須作業となる。


・日本企業の凄いところは、本来は第一次産業であるはずの鉱業から、
鉱山開発で培われた金属・化学・機械・電気技術のノウハウを発展させ、
自社製品である地金に付加価値をつけ、第二次、第三次産業に駒を進めたところだ。


・つまり銅を単体で売るよりも、銅線やモーターにするほうが利益率があがる、
これは当然だ。


・これは自分たちの創意工夫を生かせる日本の鉱業の真骨頂であり、
第一次産業に甘んじなければならない、植民地化した履歴を持つ国々とは、
決定的に異なる。


・鉱山を源流とする日立製作所。
日産・日立グループも銅山開発と無縁ではなく、
源流をたどると、茨城県日立市の日立鉱山にたどり着く。


・黄金の国ジパングをもたらした最大の要因は、
「自然災害の巣窟」であることだ。
金属資源に限った話ではない。
セメントの材料である石灰岩も、沈み込み帯がなければ存在しない資源だ。


・このように日本経済の発展と沈み込み帯は、もはや不可分の状態であり、
火山と地震の国なればこそ、多くの財閥が誕生し、
現在の経済活動に直結し、日本の繁栄を導いたのだ。


・海底資源開発は、陸上と異なり、我々が欲する情報を手軽に入手することはほぼ不可能だ。


・海洋資源開発と海洋環境保護とのバランスをとることができなければ、
真の海洋国家とは成れず、黄金の国ジパングの復活はありえない。
海洋環境保護意識をしっかりと身につけた人材育成ができて、
初めてジパングが復活できると考える。


・四方を海に囲まれた島国の日本。
海洋と密接に関わりながら民族が発展してきた。
今後もこの繁栄を継続するためには、新たなフロンティアである深海底と、
持続可能な共存関係を構築する必要がある。


・もしも、それが達成できれば、世界が羨む真の海洋国家となり、
世界をリードする黄金の国ジパングが復活するはずだ。


・環境保護活動の基本は、自分ができることから始める。
この言葉に尽きる。


・「なんでもいいから、まずやってみる、それだけなんだよ」
(岡本太郎)


・真の海洋国家を実現させ、ジパングの復活を目指す。
そこで打ち出した作戦は、
「はじめて学ぶ海洋学」という名の草の根運動である。


・海洋環境保全をグローバルな視点で意識できる人数が増えてくれれば、
ネズミ算式に「海」の理解者が拡大し、そうなれば真のジパング復活も夢ではない。
そのとき日本は、世界が羨む海洋大国になるのだ。


※コメント
海に関する情報、課題は多い。
そのことを色々と調べると面白くなってくる。
今後も、海のテーマを取り扱っていきたい。


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