◆高橋洋一『バカな外交論』を読み解く


※要旨


・「外交」と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべるだろうか。
ひと言でいってしまえば、外交とは「貿易」と「安全保障」の話をすることである。


・外交には国益がかかっている以上、その動向は国民の利害に直結する。
であれば、みずからが外交のプレイヤーとなることはなくても、
もっと具体的に外交の何たるかを知っておいたほうがいい。


・経済的結びつきが強ければ、軍事的結びつきも強くなる。
その反対もまたしかりだ。
ちょっと考えれば、当然だとわかるだろう。


・貿易は、戦争が起こる可能性がきわめて低い国、すなわち安全保障条約が結ばれており、
軍事的結びつきが強い国ということが前提となる。
つまり、貿易が盛んな国とは、必然的に安全保障上の関係も強まる。
お互いの利益を守るためには、軍事的な争いを避けることが一番だからだ。


・表裏一体の「経済同盟」と「軍事同盟」。


・貿易の盛んな国とは、いわば一蓮托生、リスクを共有しているということになる。
だから「経済同盟」と「軍事同盟」は一体になって当然だ。
いってしまえば当たり前すぎる話なのだが、外交の基本として、
貿易と安全保障を結びつける視点は、つねに持っておいたほうがいい。


・「経済制裁」にこそ抜け穴が必要。
ある国が国際社会から批判されるような行動に出た場合に、
よく経済制裁というものが行われる。
具体的には、その国との貿易を制限したり、人やお金の行き来を禁じたり、
その国の要人の対外資産を凍結したり、あるいは相手が貧しい国であれば、
救援物資や経済支援を中断したりなどなど、多岐にわたる。
要するに、武力を使わず、経済を通じて「悪いこと」をした国をこらしめる手法だ。
これも経済外交の一つといっていいだろう。


・この経済制裁について、よく取りざたされるのが「効果の程度」だ。
経済制裁は、「私たちは怒っている」「行動を改めなさい」という政治メッセージを送り、
相手国の為政者に間違いを気づかせ、方針を改めさせることが目的だ。
決定的には追い詰めず、「ちょっと困らせて反省させる」というさじ加減において、
一国の外交手腕が問われることになる。


・マスコミは、情報を伝える役割を担っているのだから、少なくとも、
きちんとした事実関係やデータ(ファクト)を知らなければならない。
しかも、それを的確に捉えて伝える論理力(ロジック)も必要だ。


・ファクトとロジック、この2つの基本的、かつ最低限の素養があって初めて、
メディアとしての役割を果たせる。
しかし日本のマスコミは、2つとも欠けていると思うことが多すぎるのだ。


・私なども、本を書くときには第一にファクトとロジックを重んじる。
経済や政治について、感情や個人的な好き嫌いで論じることはいっさいない。
無知は、情報を見る目を曇らせ、近視眼的で感情的な見方に人を傾かせる。


・私は「ふんわりした理解」が誤解の元だとつねづね言っているのだが、
まず基本の基本として、言葉を正しく理解することが重要だ。
少しレベルは高くなるかもしれないが、「英語で説明できるか?」と考えてみると、
言葉の欺瞞や矛盾を見抜けることが多い。


・英語が苦手な読者にとっては、「英語に置き換えてみる」なんてハードルが高いかもしれないが、
英語力はいつからでも鍛えておいて損はない。
例えば日々、触れる情報を英語でも読むようにしてはどうだろう。


・幸いなことに、今はネットで簡単に海外の報道にアクセスできる。
同じテーマについて海外でいわれていることを知るだけで、
国内議論がおかしいと気づける場合も非常に多いのである。
また、ウィキペディアなど辞書的なサイトを、英語で読む習慣をつけるのも一法だ。


・「川を上れ、海を渡れ」
私が官僚時代、先輩諸氏からつねづね言われていたことだ。
今も、私がものを考える時の基本の一つになっている。
まず、「川を上れ」とは、歴史を遡ってみよ、ということだ。


・今の世の中は、連綿と続いてきた人類の歴史の結果だ。
どんな出来事も、突如として起こったわけではなく、
まるでドミノのような歴史的経緯の積み重ねによって起こっていることである。
だから「川を上る」こと。
過去を振り返り、現在を見つめ、未来を見据えることで、あなたの考えはぐっと論理的になるだろう。


・「川を上れ」は、中学・高校レベルの世界史が基本。
歴史を振り返る際に、意外と役立つのは中学や高校レベルの世界史だ。


・私はプリンストン大学に留学した際、国際政治学を学んだ。
当然、博士レベルの高度な知識を身につけたわけだが、一方、
実際に外交を考える際に使う知識は、学校教育レベルのものも多い。


・「海を渡れ」とは、海外に目を向けてみよ、ということだ。
国際法や国際憲章は、市場原理ほど揺るぎないものではないまでも、
世界で通用するロジックを知る手っ取り早い方法だ。
外交を考えるときには、まず参照するといい。


・国際法は国内法ほど明確な規定ではないが、
国際社会で共有されている価値観、モラルといったらいいだろうか。
こうした視点を持っておくと、外交を考えるセンスが一気に鋭くなのである。



※コメント
経済についてのコラムが多い高橋氏であるが、プリンストン大学への3年間留学のときは、
国際政治を専攻していたようだ。
そのときに興味があった金融論や国際経済について、同時に学んだそうだ。



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