◆植山周一郎『ドナルド・トランプ:若き不動産王の構想と決断』を読み解く



※要旨


・ニューヨーク・ミリタリー・アカデミーに通っていたトランプは、
夏休みの間、家に帰り、父親と一緒に毎日Z街60番地にある本社に出勤した。
まだ若かったこの頃でさえ、
ドナルドは頭の回転の早さと生まれながらの商売に対する勘で、
当時60歳近くだった父親を感服させた。


・大学時代、彼の目はすでに将来を見据え、
頭の中では父親がいままで手がけてきたものよりも
はるかに規模の大きいプロジェクトをいくつも考えていた。


・ウォートンスクールの時代は、
ドナルドにとって、自分の考えをまとめ、
計画を推進するための日々だった。


・スクールを卒業後、いよいよドナルド・トランプは、
本領を発揮できる場を与えられた。
父親の会社で仕事を始めるや、
さっそく父親の帳簿に目を通してみた。
たちまち彼は、長年の事業を通じて父親が営々と
築き上げてきた種々のプロジェクトの、
巨額に膨れ上がった資産価値に目を奪われた。


・建築家のスカットは、ドナルドをこう評価している。
「あのドナルドは、アラビア人に砂を売りつけ、
エスキモーに冷蔵庫を売りつけることだってできる男だよ」


・彼は、電話での打ち合わせ、企画のプランニング、
書類処理などの一日の仕事が一通り終わると、
建築家たちの所へ出かけていく。
前もって電話で、これからそっちへ行く、
などとは言わないのが彼の流儀である。


・「不意に現れて、彼らを驚かせてやりたいのさ。
仕事をさぼっていないか、見回りに行くんだ。
私は彼らに、いっときも休まずトランプ・タワーのために働いてもらいたい
と思っているし、彼らもそのことは重々承知のはずだからね」
とドナルドは言った。


・ドナルドは幼いころから、大酒飲みの祖父の話を聞かされて育ってきた。
そして、同じアルコールで兄を失った。
自分は一滴も飲むまいという決意が、
彼の内部で今までにもまして強固なものになっていった。


・「私は何事も絶対にうしろ向きには考えない」
「どんな障害も、必ず克服できるものだ」
と、ドナルドは自分の人生哲学をこう語った。


・「彼には直観力と興行的手腕とが兼ね備わっている。
他の人間なら、可能性があるかどうかテーブルを囲んで検討している時期に、
彼はもう取りかかっている」
とドナルドの競争相手は、語っている。


・「トランプの名がつけば、それだけでそのビルの価値は25%増す」
とドナルドは言ったが、たしかにその通りであった。
彼はこれまでPR代理店を使ったことがなく、
今後もそんなものは必要なかった。
ドナルド本人が、最高のコマーシャルだったからである。


・一部の人はドナルドに、のるかそるかの大博打を打つ相場師、
といったイメージを抱いているが、
彼自身は自分を本質的には保守的なビジネスマンだと考えていた。


・彼を知る銀行家は、彼のそんな一面を認めてこう言っている。
「ドナルド・トランプは一見、野生的ですが、実はそうではありません
ゼッケンドルフは全国各地を飛び回るタイプでした。
ところが、彼はじっと家にいます。
自分が自信をもてることにしか、手を出さない人ですよ」


・天下一品の広報手腕。
それが、彼のお家芸である。


・ビジネスセンスは共通する。


※コメント
改めて、彼のスケールの大きさを感じた。
そしてその頭のよさから、
彼のさまざまな発言が確信犯であることを確信させる。


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