◆竹内一正『イーロン・マスクの野望:未来を変える天才経営者』を読み解く



※要旨


・自動車王のヘンリー・フォード、
石油の世紀を築いたジョン・ロックフェラー、
そしてパソコンで未来を創ったスティーブ・ジョブスなど、
天才経営者や偉人は数々登場してきた。


・しかし、その誰をも凌駕する桁違いの発想と、
比類なき行動力を持ち、アメリカ大統領以上に世界中がいま注目する人物がいる。
それがイーロン・マスクだ。


・宇宙ロケット、電気自動車、そして太陽光発電。
この3つの先端産業で革命を起こそうと挑んでいる異色の経営者である。
イーロンが異色なのは外見ではない。
彼が、金儲けのだめではなく、人類を救い、
地球を助けるために会社を起こしていった点であった。


・アメリカのペンシルベニア大学で物理学と経営学を学んだイーロンは、
スタンフォード大学の大学院に進学したが、
たった2日で辞めて、ソフト制作会社を起業。
その後、ペイパルの母体を築き、ペイパル社売却で170億円を手にした。


・彼はロケットを従来の10分の1という激安な製造コストで作り上げた。
これだけでも驚くが、イーロンの視線は遥か彼方を目指している。
「人類を火星に移住させる」
これこそが彼の究極のゴールだ。


・大きなことをいう奴ほど、現場の実態など知らないものだ。
しかし、イーロンは違っていた。
ロケットに使う材料や溶接方法に至るまで細部を知り尽くし、
その上でロケット開発に挑んでいた。


・彼の卓越した能力の一つは、
成功を単なる「点」ではなく、「線」で捉えることにある。


・振り返ると、大学生時代のイーロンはたびたび、
「人類の将来にとって最も大きな影響を与える問題は一体何か」
と考えていた。
そして、辿りついた結論が、
「インターネット、持続可能なエネルギー、宇宙開発の3つ」だった。


・彼の資産は、今や約8000億円と言われる。


・1971年、南アフリカの裕福な家庭で生まれたイーロン・マスクは、
幼いときから本が大好きだった。
弟たちがおもちゃに夢中になるのをよそに、
「ロードオブザリング」や「銀河帝国の興亡」に熱中し、
本を読みふけった。
8歳でブリタニカ百科事典を全巻読破、
小学校の高学年になると10時間も本を読みふけることさえあった。


・10歳のときに彼は小遣いを貯めて、
足りない分は父に出してもらって、念願のパソコンを購入した。
そして、プログラムの教科書を手に入れ、
独学でマスターしていった。


・彼はペンシルベニア大学で物理学を専攻したが、
彼ほど物理学的思考を実際のビジネスで、
縦横無尽に活用した経営者は他にいないかもしれない。
物理学ではモノマネでなく、「原理」から思考を展開する。


・ペイパル社にまつわる「ペイパル・マフィア」という言葉をご存じだろうか。
ペイパル社出身者の多くがその後、大活躍していることを表している。


・ペイパル社の卒業生はみんな世界中で輝かしい活躍をしている。
そして全員が、サイバー空間を戦場としていた。
そんなペイパル・マフィアの中で、
ネットの世界を飛び出して、宇宙ロケットに電気自動車という
「リアル」の世界で戦うことを選んだ唯一の例外がイーロン・マスクである。


・彼は、スペースX社のCEOであるだけでなく、
最高技術責任者(CTO)でもある。
実際のロケット開発で様々な技術的な決断を下している。
「私は自分たちが作るロケットのあらゆることを知り尽くしている」
と言い切れるだけのハードな努力をしてきた。
イーロンは詳細まで理解し判断していた。


・彼の天才的にして型破りなところは、
このようにロケットの詳細開発に入り込む一方で、
NASAから多額の開発補助金を引き出すという
まったく別次元の才能を発揮している点にある。
理系の頭に、文系の交渉力を兼ね備えたCEOだ。
しかも、両方とも超高度なレベルが要求された。


・イーロンの妻だったジャスティンは、
夢を追いかける夫についてこう評していた。
「彼は単なる夢追い人じゃなく、夢に向かって爆走する桁外れの野心家なの」


・彼は奇跡的に、お金に振りまわされないための
「取扱説明書」を持っていたようだ。

「相手が何を大切にしているかを考え、
それを形にできれば、相手は喜んでお金を支払う。
お金は私たちの必要なところへ流れていくんです」
とお金の真理を示唆していた。


・21世紀のビジネス競争では、単品の性能を高めるだけでなく、
全体を取り組んだ便利で使いやすいシステムを生み出すことが、
成功の秘訣である。
イーロンは車についてこう語っている。
「人は車を購入するとき、実は自由を買っているのだ。
つまり、いつでも、どこへでも自分の行きたいところへ行くことができる」


・イーロン・マスクがやっているのは、
地球さえ超えた宇宙規模の壮大なスケールの事業であり未曾有のチャレンジだ。


・彼の、国や政府さえ動かす破天荒な行動力を見ていると、
小さい心配事に気を取られている自分が情けなってしまう。


・私達は運が良い。
歴史上、類を見ないこんな凄いことをやろうとしている男を、
私たちはリアルタイムで見られるんだ。


・イーロンの戦いを見ていると、
自分の悩みが何だが小さく感じられてしょうがない。
我々は人類史上最も偉大で、歴史がガラッと変わる大変革のときに、
居合わせているのではないか。




※コメント
イーロンの圧倒的な構想力と実行力は、見ていて清々しい。
そこまで行くと、人間の可能性は限りなく広いと感じる。
宇宙を考えた場合、人の悩みはちっぽけになるかもしれない。
ちなみに小学生のときに、百科事典を全巻読破した億万長者は多い。
それは、イーロンの他に、ビル・ゲイツ、堀江貴文などだ。



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