◆渡邉哲也『儲け:国益にかなえば経済はもっとすごくなる』を読み解く



※要旨


・儲けを無視した経済は成り立たないし、
社会も成り立たない。
なぜなら人を動かす最大の原動力が儲けであるからだ。
国家が躍進するのはそのためである。


・儲けはいいことで、自分が儲かれば、
自然に人に優しくなれるものである。


・儲けという字は、「信」「者」と書く。
つまり、お互いに信じ合うことによって生まれるものであって、
信頼関係が存在しないものに儲けは存在しない。


・経済学にお金が生まれてゆく構造『信用創造』という言葉がある。
これも信頼関係により生まれるもの。
相互不信からは決して生まれないものなのだ。


・仕組みを読み解けば儲けが見えてくる。
世界は仕組みで動いている。
仕組みを解くことが、これからの世の中に何が起こるかを、
予測するために大きな材料になる。


・多くの人が見れば見るほどその情報は価値を失う。
これも一つの世の中の仕組みであり、
物事の本質である。


・アメリカに本社を持つ大企業の多くが、
タックスヘブンに逃げている。
アメリカ国内に税金を払っていないという問題である。
無国籍企業であるアマゾン、グーグル、GEなどが、
やり玉に挙げられている。


・「ダブルアイリッシュ」とか「ダブルサンドウッチ」
などと呼ばれる手法で、複数の国を利用する。
そして租税回避地に資産を移転し、
課税を逃れているのだ。


・カジノのもう一つの役割。
カジノはバカラ、ブラックジャック、スロットルマシンで、
観光客がにわかギャンブラーになれる場所だ。
だが他にもマネーロンダリングという危ない機能も備えている。


・カジノをつくるなら島にかぎる。
仮に日本でカジノを開設するならば、
その第一の候補地は間違いなく沖縄だ。


・もしも普天間の基地がなくなると、基地労務者が余る。
就職先がない。
カジノであれば警備員がたくさん必要になる。


・日本の基地労務者の仕事は、いわゆるハウスキーパー、
クリーニングサービス、一部警備に従事する人たちで、
彼らはすべて身体検査済みなので、
ある意味そのままカジノで働ける。


・カジノをつくればホテルができる。
雇用の場として、空港もあるわけだから、
その計画もあって、免税特区も含めて、
沖縄だったら問題がない。


・なぜなら沖縄は島だから、
入国してきた人物をある程度トレースできる。
カジノを内陸部につくるのは非常に危険だ。


・パスポート同様の役割をになっているのが国際航空券。


・中国ビジネスの障害をクリアする客家のネットワーク。
メディアや一般人が中国系企業と言っているおそらく半分以上が、
台湾企業である。
そして、そのベースには世界中に散らばっている客家の存在がある。
その客家がネットワークを展開している。


・世界には印僑、華僑という2つのグループがある。
それぞれ秩序立っていて、仲間同士で金融とモノのやりとり、
つまり商社機能と銀行機能を備えている。


・たとえば、福建から渡来した客家の連中が、
台湾に多く住んでいる。
その客家が台湾系企業の中心となっていることから、
目先の利く日本企業は、客家の実力者経由で、
中国進出を果たしてきた。


・文化や言葉の問題で、
日本企業が直接中国語圏の企業と商売するのはなかなか難しい。
しかし、客家という強いネットワークにビジネスを乗せていけば、
たいていの障害はクリアできる。


・たとえば、尖閣問題で中国での日本企業バッシングが、
このまま高まるのであれば、日本企業は台湾の看板を使って、
日本製のキーパーツを輸出すればいいわけである。


・資源バーターという取引がある。
たとえばアラブに「水を欲しがっている」国があるとする。
日本チーム側が海水を真水にする水プラント技術を提供する代わりに、
同国にある油田の権益とをバーターで交換するのである。
たとえばであるが、
水処理技術を担当する荏原製作所、
プラント建設を担当する日揮、
マネジメントとリスク管理を三菱商事が、
担当するようなチーム構成になる。


・ドイツにBMWという自動車メーカーがある。
これは、「バイエルン・モーター・ワークス」の略だ。
本社所在地であるバイエルン地方という地名がついている。
これがまた誇り高き意味合いを持っていて、
「われわれはバイエルン公国の民バーバリアンであり、
ドイツ人とは違う」
という強烈な民族意識から命名されている。
つまり、BMWはバイエルン公国を背負うグローバル企業なのだ。


・エンペラーのいる国は別格扱いされる。
ヨーロッパにおいては、王族を擁する国とない国では、
まったく国家の品格というか、
国家の格が違うとされるのだ。
日本の場合、天皇がおられることで、
海外からの視線、扱いに尊敬の念が込められる。




※コメント
国の経済のしくみがよくわかる。
世界の裏事情もいろいろ教えてくれて嬉しい。
やはり世界は広い。
もっと知りたくなってしまった。


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