◆菅沼光弘『日韓戦後裏面史:ヤクザと妓生が作った大韓民国』を読み解く


菅沼氏は元・公安調査庁調査第二部長。
ドイツのマインツ大学に留学経験あり。
ドイツ連邦情報局(BND)に派遣され、
対外情報機関の実情を調査した。



※要旨


・国と国とが取り決めをなすとき、
お互いが納得するまで丁々発止の交渉が何度ももたれる。


・ましてや日韓基本条約は終戦から
条約締結までに20年の歳月があり、
うち14年間を両国は交渉に費やしてきた。


・それは決して生半可なものではなかった。
現に何度も交渉は中断している。
その難しい交渉を円滑に進めるために
政治家や外交官がやらない汚れ仕事に携わり、
暗躍したのが在日韓国人のやくざである。


・在日やくざのKCIA(韓国中央情報部)エージェントを、
日本の政府中枢、もっとわかりやすくいえば、
岸信介をリーダーとした保守政治家と結びつけたのが、
フィクサーとか政商と呼ばれる、
戦後裏面史の仕事人、裏仕事のプロたちだ。


・特にヤクザや諜報工作員と通じて、
韓国利権に深くかかわっていたのが、
児玉誉士夫と矢次一夫のふたりだった。
彼らは戦中、陸海軍の裏仕事を通じて、
保守政治家とコネクションを築いていた。


・日韓基本条約における裏の交渉人が、
児玉誉士夫と矢次一夫である。
児玉が海軍のための物資調達で財をなしたのと同じように、
矢次は陸軍の物資調達で大儲けした。
特に戦後、それら隠匿物資が巨万の富に化けた。


・矢次が手腕を発揮するのが、
対インドネシア賠償問題だ。
1958年、岸・スカルノの間で結ばれた契約では、
毎年2000万ドル相当を「現物」で支払う約束であったといわれる。
ジープなどの警察車両が1000台を手始めに、
紡績工場プラント、デパート、テレビ局設備など。


・これら全部、日本の自動車メーカーや建設会社、
商社が受注するわけだから、
まさしく「賠償ビジネス」といっていい。
これを韓国でもやろうということだった。


・今の日韓には、チャンネルというか裏のパイプがない。
矢次や児玉のような、フィクサーと呼ばれる存在がいない。
漢と書く「おとこ」がいない。
昔でいうところの壮士、国士、任侠というところ。
民間人でありながら、国のため、
裏仕事、汚れ仕事を引き受ける、そういう人が。


・矢次にしても児玉にしても利権は握っていた。
懐に入れたお金は億なんてもんじゃないだろう。
お金は力だから。
人を動かすにもカネがいる。
かといって、彼らがすべてカネ、カネの男だったとは、
思えない。


・公安調査庁と韓国軍情報部を結びつけたのが、
矢次一夫である。


・CIAの工作員は、
空軍の要員として来日する。
成田とか羽田とか一切通さないで、
みな横田基地から入国してくる。
パスポートもいらない。



※コメント
どんな歴史も裏側があるようだ。
そういったことを理解しないと、
本当の歴史は理解できないのかもしれない。


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