◆奥山真司『悪の論理で世界は動く:地政学、その2』を読み解く


前回の続き。



※要旨


・ナポレオンは「その国の地図を見せてみろ、そうすればその国の対外政策はわかる」と言った。


・世界は「戦略の7階層」で国益を考えている。
→世界観、政策、大戦略、軍事戦略、作戦、戦術、技術。



・政治家は「世界の中でわが国はどうやって生きていくのか」という視点を欠いて国家の運営は不可能である。


・国家のビジョンはお利口な優等生的なものである必要はまったくない。


・自分の立場をよくわきまえていて、
しかも明確な目的を持つ者は、個人であれ企業であれ国家であれ、絶対的に強い。



・北方領土は、ロシアが自国の国益を守る(日本から資金を引き出す)ための政治カードなのである。


・「悪の論理」から言えば、北方領土を保有しているということは、
ロシアにとって日本をコントロール下に置いておくことを意味している。


・日本がどんなに高い技術を持っていても、
「それを使って何を実現するか」という「世界観」や「政策」がなければ、
どんなに高い技術もガラクタ同然なのである。


・アメリカは、グリーン・ニューディールよりもロボットを
真の次世代産業として期待している節がある。



・古代インド名宰相カウティリアの著書『実利論』には
「隣国に攻め込まれないために、その隣国と反対側にある国と手を結びなさい」と書いてある。


・地政学の大きな特徴の一つとして、
ものごとを非常に大きい観点から単純化して見ると言うことがある。


・近代の地政学で重視されていることは、
相手を打ち負かすことではなく「コントロールすること」にある。
自国に歯向かってこないように牙を抜き、自国の製品や債権を買わせたり、
原材料を安く調達したりできる関係を築くことなのである。




・最近の重要なトピックが、北極海にある、いわゆる「北東航路」の誕生という新たな地政学的転換である。


・中国の最終目的は、唐の時代の領土回復である。


・中国は過激な論文を北京大学の教授などに発表させる手段をたびたびとる。
つまり、あくまでも非公式な形で過激な主張を展開し、観測気球を上げて相手の反応を見る。
意外に反応が薄ければ「いけるかもしれない」と実際に進出をはじめる。
反発が強ければ「政府は関知していない」とかわせばいいだけである。



・19世紀のイギリスの首相であるパーマストンは
「大英帝国には永遠の友も、永遠の敵もいない。あるのは永遠の国益だけだ」と言っている。
これこそが国際社会の真実の掟である。


・現実に客観的な数値上の優位性が崩れたかどうかではなく
「そう思われている」ということが政治的には重要な意味を持つのである。


・すなわち、現実にアメリカの力が衰えたどうかでなく
「アメリカもそろそろ終わりだな」とか「やきがまわったな」という雰囲気が世界中で起こっていることが重要なのである。
実際、中国や中東などは「いまだ」とばかりに攻勢を強めている。


・世界の国々は、そんあ御大層な思想で動いているわけではない。



・日本人は、普段はおっとりのんびりしていて危機管理能力も低いが、
危機に陥ったときの集中力はしっかりと備わっている。


・外交戦略で必要なのは「余裕」と「ずる賢さ」である。


・中国などでも、尖閣諸島の領有権を突然主張したりするわけだが、
彼らの胸の内を聞いていると、どうやら「吹っかけてみて、日本が引いてくれたらラッキー」と
いった程度の動機で、意外に深く考えずにやっているにすぎない。
いい加減でいいということではないが、
それくらいの柔軟なスタンスで外交に挑むこと、交渉事もかえってやりやすくなる。


・日本が独立を目指すなら、インド、北欧、台湾などと手を組むとよい


・日本人は、悪の論理である「地政学」と「リアリズム」の思考法を身に付けなければならない。



※コメント
まだまだ日本には浸透していない地政学であるが、
より早く学ぶことによって、
この日本の戦略をリードしていきたい。



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★主な内容。


・大国は「悪の論理」で「世界を管理」している。


・大航海時代から19世紀までの地政学の歴史とは。



・「大戦略」としての「地政学」 「世界観」と「悪の論理」=リアリズムとは。