◆泉秀樹『西郷隆盛と大久保利通』を読み解く


※要旨


・薩摩隼人を育んだ郷中教育のすさまじさ。
7歳からの15歳ぐらいまでの稚児は、毎日、指定された場所に、
午前と午後に集合して剣術、相撲、旗取りなどの練習を行った。
これを稚児頭が指揮し、さらに15歳以上の二才が指導した。
また『大学』『論語』なども読み合った。


・二才は藩校の造士館で朱子学を教材に漢学、習字を習い、
午後になるとそれぞれの師や友人とともに学問、武技の練習を行い、
稚児たちの指導に当たった。


・そして、三大行事があった。
『曾我兄弟』の輪読と、島津義弘の菩提寺・妙円寺まで完全武装の行軍、
『赤城義臣伝』の輪読の3つである。
曾我兄弟の「孝」を学び、関ヶ原の敗北を噛みしめ、赤穂浪士の「忠」を学ぼうという集団行動である。


・肉体を鍛え、忠孝の心を養い、質実剛健の貴さを学ぶ若者達は、長幼の序を厳しくしつけられた。


・このような共同体の中で、ともに育っていく仲間の結びつきは、
兄弟よりもある意味では強い精神的な肉親感とでも呼ぶべき信頼関係を育てた。


・下加治屋町はわずか70戸で、この郷中から西郷隆盛・従道兄弟、大山巌、東郷平八郎などが出た。
大久保利通もこの郷中で、西郷とは早くから親しかった。



・島津斉彬は派手好きな島津重豪ゆずりで蘭学を好み、
そのスケールの大きさは絶品といわれていた。



・スケールのケタが違う勝海舟。
勝との話し合いの後、西郷は、
「最初は徹底的におさえこもうと思っていたが、話にはまことに感服した。
学問見識に優れた人はほかにもまだいるが、日本の現状についての判断は、勝先生が一番です」
と述懐した。



※コメント
幕末維新の大物には、面白い人が多い。
多くの修羅場を経験した彼らは、威厳というものが身についている。




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◆落合莞爾『西郷隆盛の密命、天皇の歴史に殉職した男』ご紹介。


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★ポイント


・西郷隆盛の密命は薩摩の密命。
薩摩の秘史の解明は、フィリピン黄金伝説にまで発展します。


・山下奉文、石原莞爾、辻政信、甘粕正彦、そして、マッカーサー。
第二次大戦の大人物達が世界の裏側で何をしていたのか。


・天皇に触れずして、明治の元勲、維新の英傑、諸大名を調べ尽くしても栓なきこと。


・天皇の本当の歴史を解き明かした時、
西郷隆盛が真に仕えし者の正体、密命、機密戦略、世界構想が手に取るように見えてきます。