◆福冨健一『共産主義の誤謬:保守政党人からの警鐘』を読み解く(その1)




※要旨


・共産主義とは何か、実に大きなテーマである。
日本の政党政治はどうあるべきかを考えることであり、
明治以降の日本が解決できずにいる大きな課題ともいえる。


・近年の共産党批判に関する文献は、
「破防法の調査対象団体」「破壊活動を行った」
など外形的な批判にとどまり、
河合栄治郎や関嘉彦のように
マルクス・レーニン主義、共産主義思想そのものに
踏み込んで、思想の誤りを批判しているものは
ほとんど見かけない。


・日本人の穏やかさ、寛容さなのか、
春は桜、秋は紅葉の四季折々の美しい自然によるのか、
欧米のように共産主義批判にまで踏み込んでいない。


・筆者は、政党の離合集散に伴い、
民社党から民主党、さらには自民党へと転変、翻弄された。


・この経験を踏まえ本書は、
原書を見ないで本書のみで共産主義や
共産党の全体像が理解できるよう、
『マルクス・エンゲルス選集』や
ヘーゲルの『歴史哲学講義』など関係する書籍や
原典から重要箇所を抜粋し、
共産主義思想や共産党綱領を平易に解説した。


・忙しい日々を送っている方々は、
共産党綱領やマルクスの著作などを読むのは困難と思う。


・初めてヘーゲルに接する若い方にも配慮し、
保守主義や社会主義の起源、用語解説など
基本的事項から難解な史的唯物論まで分かりやすく説明した。


・文献名は末尾に紹介するが、
本書だけで共産主義や共産党綱領が
理解できるような構成にしている。


・共産主義とは何かを考えることは、
保守主義とは何か、社会主義とは何か、
21世紀の日本の思想体系や
政党政治をあらためて考えることでもある。




※コメント
本書の情報量の多さと濃さに感心させられた。
やはり資料を読み込むことは大事だ。




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