◆茂在寅男『超航海・英雄伝説の謎を追う』を読み解く
※要旨
・「歴史の謎の解明」などの問題に取り組むためには、
たんに「狭くとも深い知識」だけでは不足で、「浅くとも広い知識」を加えて、
両者が助け合っての研究が必要である。
・グローバルな視野に立ち、たとえ一国の歴史を考察する場合でも、
つねに全世界との関係を考えつつ推進する姿勢が必要である。
・海は文化のハイウェイ。
歴史書をひもとくとき、誰しも強く感じるのは、歴史にはきわめて多くの謎があるということ。
ところがこの謎が不思議な魅力をもっているために、知らずにこの謎の解明にのめり込んでしまうことだ。
・世界を広く歩いて多くの外国人と接してみると、
少なくとも日本に関心を持っている外国人の中には、
日本の歴史について極めて深い知識を持っている人が多いのに驚く。
・歴史的に証明できる範囲において、
アメリカ大陸へ最初に到達したグループといえば日本人であって、
それは紀元前3000年頃という話もある。
これはアメリカの学者が主張している。
・私の考えは「古代人大航海論」である。
要約するとこのようなことだ。
「古代人は現代人の想像以上に、地球の広い範囲を相当な距離にわたって移動していたはずだ。
陸上の移動はもちろんであるが、
海はそれよりもはるかに広大な交通の場としての役割を果たしていた。
海には、海流と風を利用できる条件が備わっているため、
極めて雄大なハイウエイである、といえる。
古代人の幼稚な舟であっても、海流や風その他の気象海象条件にうまく恵まれさえすれば、
比較的短期間のうちに、驚くべき長距離を、
地球上の一地点から他の一地点へと、航海することができたのだ」
・ハーバード大学のゴードン・ウィリー教授は、
「紀元前3000年頃、縄文フィッシャーメン(漁夫)が、南米北西岸に達している」
と記しており、
これがアメリカ大陸発見の最初であり、
「アメリカ大陸の最初の発見は日本人である」
と強調してる。
・中近東から日本への海上ルートによる渡来は、
古代であっても可能性は高かった。
・日本には海上ルートを通って、
中近東から多くの文明が紀元前から相当に移入されていたはずである。
それもその海上移動は大部分は航海民であるフェニキア人の力によってなされた。
・彼らがアルファベットの元になるフェニキア文字を使っていたことは知られている。
現在までの日本ではすべてがフェニキア文字という言葉でいわれている。
しかしフェニキアの祖はカナン人であり、
現地では「カナン・フェニキア文字」また単に、
「カナン文字」と呼んでいたのである。
それが仮名文字の由来であるという可能性がある。
※コメント
大胆な仮説は魅力的だ。
さまざまなデータを刷り合わせて新しい仮説をつくることはワクワクする。
異質の分野をいろいろ読みたい。
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