『国際インテリジェンス最新事情』

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◆政治に学ぶ

◆高橋洋一『なぜ日本だけが世界で勝者になれるのか』を読み解く







◆高橋洋一『なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか』を読み解く




※要旨


・2016年11月17日、
安倍・トランプの電撃的な会談を仲介したのは、
じつは筆者の長年の友人である。


・私的な友人なので黙っていたが、
彼の存在はジャーナリストにすっぱ抜かれてしまったので、
もう名前を出してもよいだろう。


・日系アメリカ人、サトル・ムラセだ。
日本語の勉強のために、
成蹊中学校・高校に留学していた。
安倍首相の母校である。
安倍さんとは年齢が一つ違いで、両者は旧知の仲だ。


・ムラセさんはハーバード大学を卒業して、弁護士になった。
ニューヨークでは「腕利き」との評判で、
トランプのビジネス案件も手掛けてきた。
トラップファミリーとも親密な関係にあり、
直接電話をかけて話ができるパイプをもっている。


・その立役者であるムラセ氏から、
「トランプはとても賢く、数々の発言は計算に基づいている」
と筆者は聞いている。


・2016年11月の会談で何を話し合われたか、
公表されていない。
最大の目的が信頼関係の礎を築くことだったのは明らかだ。


・ビジネスの世界では、
しばしば人脈情報などの情報を駆使して最適戦略を練る。
これは外交にもかなり当てはまる。


・国際政治の舞台では、
首脳同士の信頼関係が外交成果を大きく左右する、
といわれる所以である。


・筆者の好きな言葉に「学問に王道なし」がある。
古代ギリシャの数学者ユークリッドが、
エジプト王プトレマイオス一世に、
「もっと簡単に幾何学を学ぶ方法はないのか」
と聞かれ、
「幾何学に王道なし」と答えたという故事による。


・大学時代に数学を専攻した筆者は、
数学と同じようにデータとロジックによる対応しかできない。
社会人になっても、上司に対しても、同僚や部下に対しても、
さらにはまったく知らない他人に対しても、いつも同じである。


・旧大蔵省で、さまざまな分析・政策立案をしたことが
今の筆者につながっている。
とくに基本となる分析手法では、
「川を上り、海を渡れ」
と教えてもらった。


・「川を上る」とは過去の経緯を調べることで、
「海を渡る」とは海外の事例を調べることだ。
それは対外的な説得力をもたせるための最低条件になる。


・以来、筆者の書いたものは、
過去の経緯と海外の事例をできるかぎり取り入れている。





※コメント
すっきりした国際情勢を知ることができる。
政治、経済、外交は何だかんだいって、
繋がっている。



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◆高橋洋一『森友・加計・小池都政の真実』について


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・小池劇場はどこで間違いを犯したのか。
マスコミのコントロールに長けている小池都知事が「豊洲移転」を決断 せざるを得なくなった理由。


・今春からマスコミ報道を賑わし続けた森友学園。
安倍首相・安倍昭恵首相夫人・稲田朋美防衛相に至るまで火種が広がったこの一件は、一体何が真実で何が問題だったのか。


・シンプルに「ある資料」を追えば浮かび上がるその本質とは。
誰もが予想しなかったこの騒動の「真の仕掛け人」とは。

◆高橋洋一『日経新聞には載らない、日本の大正解』を読み解く




◆高橋洋一『日経新聞には載らない、日本の大正解』を読み解く





※要旨



・日経新聞に利用価値があるとすれば、
財務省と日銀の事務方が何をどう考えているかを
知れることぐらいだ。


・日経新聞で経済を正しく知ることは
期待しないほうがいい。
読むのであれば、
「財務省や日銀の広報紙」と割り切る。


・マクロ経済政策においては
見るべき指標が決まっている。
それは、雇用とGDPだ。
最も重要視するのが雇用で、その次がGDPである。


・「職があるかどうか」が経済の根幹だ。


・投資なんてツケに決まっているじゃないか(笑)。
投資効果があると見込めば、借金するのは当然だ。


・「こども保険」も話題になったが、
これは子育てが終わった人は保険料を取られるだけで
リターンはまったくないから、
そもそも保険として成立しない。


・私の意見は
「将来投資だから、教育の財源は国債で賄えばいい」
というもの。


・すなわち、
子供に投資すれば学歴が上がって失業率が減る。
失業率が減ると、失業給付が減る。
また、
一般的に学歴が高ければ給料もそれに応じて高くなる。
つまり、
税金をたくさん払ってくれることになる。


・わたしが労働政策で要求することはただ一つ。
失業率がないことである。
したがって、政治のやるべきことは、
とにもかくにも職をつくり出すことに尽きる。


・わたしの働き方はバスケットやサッカー的。
試合終了のホイッスルが鳴ったら、それで終わり。
野球のように延長戦をしないから、
予定が立ちやすいし、物事を整理して考えやすい。
私は長年このスタイルで、役人の頃からほとんど残業することがなかった。


・わたしの場合は原稿執筆や大学の授業の準備があるが、
自分が一定の時間でどれくらいパフォーマンスを出せるか
把握しているから、必要な時間をあらかじめ
スケジューリングできる。


・長時間労働が生産性を低くする最大要因。
時間が来たらオシマイの「サッカー」的な労働がベター。


・他人の言うことなど華麗にスルー。
自分の時間を有効活用して、生産性向上を図ろう。


・実はわたしはほとんど本を読まない。
仕事はべつだが、
映画を観るほうがいい、と思っている。


・尺が読める映画は時間をつぶすのにもちょうどいい。
別に面白くなければ寝ていてもいいから、
私にとって映画館は、官僚時代からずっと格好の息抜きの場になっている。


・わたしの情報集めに関しては、
特別なことは何一つしていない。
誰でも入手できるネット上の一次資料や
海外情報をきちんととらえることこそが、
大事なことになってくる。


・失業率が下がって雇用の確保ができていれば、
インフレ率はあまり問題にならない。
いや、むしろラッキーだと言える。


・マスコミの能力不足で最も問題なのは、
情報解析能力がないことだ。
自分でデータに当たって調べることをしないから、
真相に近づくことができない。


・政府の予算書一つとっても、
2000ページもあるものだから読もうともせず、
その代り財務省のレクチャーを受け、
官僚のまとめたプリントを何の疑問も持たずに
右から左へ流すだけ。


・過去の「無駄」こそが未来の「成功」のもととなる。




※コメント
衝撃的なタイトルである。
日経新聞には、この本の広告掲載は
断られたようだ。
ますます興味深い。


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◆高橋洋一『森友・加計・小池都政の真実』について


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・小池劇場はどこで間違いを犯したのか。
マスコミのコントロールに長けている小池都知事が「豊洲移転」を決断 せざるを得なくなった理由。


・今春からマスコミ報道を賑わし続けた森友学園。
安倍首相・安倍昭恵首相夫人・稲田朋美防衛相に至るまで火種が広がったこの一件は、一体何が真実で何が問題だったのか。


・シンプルに「ある資料」を追えば浮かび上がるその本質とは。
誰もが予想しなかったこの騒動の「真の仕掛け人」とは。

◆河口健太郎『ルポ・橋下徹』を読み解く




◆河口健太郎『ルポ・橋下徹』を読み解く


※要旨
(敬称略)


・大阪社会部で大阪府庁と大阪市役所を担当する記者は計8人。
700回近くを数えた大阪維新の会のタウンミーティングや、
橋下氏が39回にわたって行った大阪市の住民説明会、
日々のぶらさがり取材や記者会見のほぼすべてを
8人のチームで取材し続けた。


・橋下はツイッターのフォロワー(読者)が100万人を超え、
日本の政治家では最大級の規模だ。
ツイッターによって大きな発信力を持つ。


・大阪都構想の主張に関する背景には、
衰退を続ける大阪経済への危機感があった。
大手企業の本社機能は相次いで東京に移り、
事業所数は1980年代半ば8割以下に落ち込んだ。
完全失業率や生活保護率も全国平均を大幅に上回っていた。


・「初めて出会った日から、橋下さんは只者じゃないと思った。
吸収力がすごい。
役人の使い方もすごいうまい。
役人に案を作らせて、私たち顧問が足りない部分を指摘すると、
役人側は抵抗する。
それぞれの言い分を言わせた上で、裁判官のように仕切る。
その辺の技は大阪府知事になって2年目ごろから冴えてきた」
(上山信一・慶応義塾大学教授、大阪府市顧問)


・「大阪都構想は大阪市役所の改革の集大成でもある。
もし実現していたら、国鉄や郵政改革に匹敵する
全国レベルの大改革になっていたと思う」
(上山信一)


・桃園の誓い。
2009年12月25日の夜だった。
大阪府庁にほど近いレストランバー『エルカミーノ』で、
自民党大阪府議団と訣別した2人の異端児が、
大阪府知事の橋下徹を囲んでいた。

一人は2期目の松井一郎、もう一人は3期目の浅田均。


・松井と浅田はワインを傾けながら、
橋下をけしかけた。
「新しいローカルパーティを旗揚げせなあかん。
橋下さんにはトップになって欲しい」


・大阪市城東区の選挙区が地盤の浅田氏は、
のちに大阪都構想の理論的な支柱となる。
白髪交じりの癖毛がトレードマーク。
米スタンフォード大学大学院に留学し、
経済協力開発機構での勤務経験がある。
英語、ドイツ語、フランス語の3ヶ国語が堪能な国際派だ。


・浅田が「一郎君」と呼んでかわいがる松井氏や、
上山信一らと一緒に温めてきたのが、
「大阪再生マスタープラン」だった。
キーワードは、「大阪の貧困」だ。


・2009年のクリスマス会合で、
浅田や松井は、この大阪再生マスタープランの原案を
橋下に示した。
「大阪府とか大阪市とか、どうでもええねん。
どっちもつぶして、『ワン大阪』にしようや」


・2014年の衆院選へ立候補する構えを見せていた
橋下に接近した政界のキーマンがいる。
安倍政権の番頭である菅義偉・官房長官である。
橋下を創価学会の幹部につないだのも菅だった。


・橋下や松井と気脈を通じている菅は、
創価学会の選挙戦略を取り仕切る佐藤浩副会長とも太いパイプを持つ。
安倍首相の懐刀である菅としては、
首相が意欲を示す憲法改正に前向きな橋下を取り込んでおく必要があった。


・大阪市役所を3つの大きな権力が取り巻いている。
大阪市の幹部職員や政界関係者の間では、
長らくそう語られてきた。
一つは、関西創価学会。
もう一つは、大阪市の職員が加入する労働組合。
そして、大阪市の24区に張りめぐらされた、
自治会組織『大阪市地域振興会』だ。


・橋下の自宅の近所に住んでいた中学時代の同級生は、
「銭湯帰りに公園に友達が集まってみんなで夜遅くまで騒いでも、
次の日のテストで橋下だけ90点とか100点を取っていた。
いつ勉強してんねん、と思っていた」
と語る。


・橋下が掲げた地下鉄の民営化構想は、
「官から民へ」という自身の政治理念を凝縮させたものだった。
民間感覚を取り入れたコスト削減と顧客サービスの向上、
大阪市域中心から大阪府域や関西全体を考えた交通網の整備、
日本最大の職員数を抱えるメガ市役所のスリム化、
市長選の集票マシンを担っていた交通局の職員労組の解体。
橋下は、
「自治体改革の象徴」
「大阪に関西発展の起爆剤にもある超優良企業が誕生する」
と強調した。


・橋下の行政運営の特徴は、
外部人材を積極的に登用することだ。
政策の立案でも外部の知恵を取り入れた。
上山信一教授や中田宏、古賀茂明ら、その数は50人を超え、
アイドルグループのAKB48になぞらえて、
「中之島48」と揶揄された。


・「好き嫌いが分かれるけれど、
橋下さんは圧倒的な発信力と緻密な思考力を兼ね備える、
大阪政界100年に1人の逸材だ。
人をまとめるのは苦手だが、
そこは大阪維新の会幹事長である松井一郎さんの仕事でしょう」
(浅田均・大阪維新の会政調会長)


・「彼は政治生命をかけて、本当に頑張ってきた。
これからは彼がいつでも帰って来られるように、
大阪維新の会を発展させていくのが、党に残る私たちの仕事だ。
橋下さんが維新に復帰するときは必ずきます。
そして再び先頭に立ってくれると確信しています」
(浅田均)


・引退を表明した瞬間から求心力が急降下するのが政治家の宿命だ。
だが、橋下の政界復帰説は途絶えることがない。


・「知事のときに驚いたのは、
大阪全体の成長戦略など大都市戦略を計画する組織がなかったこと。
『大阪市内のことは市役所です』と言われた。
大都市戦略がしないで完結していた時代は終わり、
市内外にまたがる計画を作って実行しなければならない」
(橋下徹)


・「大阪都構想の目的は、大阪を『副首都』にし、
活気ある国際都市にすることだ。
中央省庁の分散で企業の本社機能は大阪にも集まる。
行政、企業活動が阻害されないよう東京とリニア中央新幹線で結ぶ。
首都機能のバックアップ都市に位置づけながら、
経済成長戦略を進める」
(橋下徹)



本書は、朝日新聞大阪社会部の取材チームによって書かれた。
どちらかというと、
橋下氏に批判的スタンスで書かれているが、
大阪のしくみを知る上で、面白い。


※コメント
本書はどちらかというと、
橋下氏に批判的なネタであるが、
一連の流れを理解するには、面白く読める。
地方自治のしくみや大阪経済の構造などについて、
学べる。


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◆堺屋太一『体制維新、大阪都』を読み解く



◆堺屋太一『体制維新、大阪都』を読み解く


本書は、橋下徹氏との共著。



※要旨


・大阪は、かつて東京とならぶ大都市、
貿易も金融も情報も大いに発展していた。
ところが、やがて大阪は停滞し、衰退がはじまる。


・一つの業界を支えるのはトップの100人。
その人たちがいなくなると、
その周辺職業の人々1000人が仕事を失う。
そしてそれに関連した産業の1万人が職場を追われる。
これが現在の大都市の構造だ。
大都市競争とは「トップの100人」をその都市に呼ぶことだ。


・良いことも悪いことも大阪からはじまる。


・大阪都構想が推進できるかどうかは、
日本の体制改革が実現するか否かの試金石だ、
と私は思う。
だから大阪以外の人、大阪と関わりのない人々も、
大阪都構想を正確に理解して頂きたい、と考える。


・総理大臣はもっと海外に行け。
内政の細かいことは、それこそ地方の政治家や、
自治体の首長に任せていく仕組みを作らないといけない。
そうしないと、総理大臣は一年中国会や官邸に張り付けになって、
まったく海外に行けない。
これでは日本はほんとうにダメになる。


・国は国の仕事に集中する。
国の仕事といえば、外交、防衛、通貨の発行、
マクロ経済、高級司法などだ。


・地方分権とは権力闘争。
国から権力を奪取することだ。
権力闘争といえば選挙しかない。


・当初の民主党政権の政治主導が掛け声だけに終わったのも、
組織マネジメントを学んでいなかったから。
僕も偉そうなことは言えないが、弁護士時代、
社外取締役などで企業経営に関わった経験は、
知事となってとてつもなく役立った。


・政策を語ることと組織を動かすことは、まったく別物。
そのことがまだ日本の政治の世界では、
理解されていない。
政治家が組織マネジメントを学ばないかぎり、
日本の政治に未来はない。


・トップに必要なのは組織マネジメント。
組織が機能するように仕事の割り振り、
役割分担を決めること。


・僕の考え方は、府庁幹部の会議や幹部へのメールで
事あるごとに知らせた。
僕の考え方に幹部が100%納得しているわけではないだろう。
ただ僕の考えを繰り返し伝えることは重要だ。


・そのため僕は知事就任直後から2年間は、
幹部宛にメールを昼夜問わず出し続けた。
内容は仕事の指示だけでなく、
ニュースなどで気になったことに対する僕の考えも。


・2年ほどやって、何となく僕という人間を知ってもらったかな、
と感じ始めたので、3年目からは必要なメールだけにした。


・政治は直感、勘、府民感覚。


・戦略は細部に宿る。


・政治家が示すべき方向性の中身として、
限界まで具体化したものがこの大阪都構想だ。


・大阪の地域特性は、事業所や人口の集積状況、通勤圏、
幹線道路・鉄道などの広域インフラ状況などを見れば明らか。
それらは大阪市の範囲を越えて、
大阪府内のほぼ全域に広がっている。
つまり、ヒト・モノ・カネの流れは、
府域全体に広がっている。


・世界の大都市戦略。
都市で稼ぐことが、
世界の国家戦略の主流になってきている。


・大阪は、GDP500兆円、人口1億3千万人の経済大国日本を
引っ張るエンジンにならなければならない。
関西地域の核でもある。
日本の都市部がしっかりと稼いで、
地方部を支えなければならない。


・都市戦略は国家戦略。
都市とは国を引っ張るエンジンだ。
この仕組みを構築するのが政治家の仕事だ。


・大阪府民は880万人。
大阪市民はそのうち260万人。
大阪全体に影響する事柄について、
880万人のうちの260万人が常に主導権を持つというのは、
おかしい。


・細かな制度設計は行政の役割。


・大阪都で日本のもう一つの極を担う。
大阪都は行政機構の再構築、体制変更の話だ。
この仕組み作りそのものが目的なのではなく手段だ。
この仕組みをフル稼働させて、
大阪を日本を引っ張る大エンジンにさせること。
これが目的だ。


・産業政策、成長戦略、カジノ構想などの観光戦略、
国際ハブ空港戦略、都市計画など、
大阪全体に影響する戦略が一本化される。


・そしてその実施組織も一つ。
一つの意思決定、予算編成、実行によって、
大阪全体の戦略が強力に推進される。
これまでは大阪府、大阪市とバラバラであった。


・高速道路、幹線道路、港湾、水道などの広域インフラも、
一つのグランドデザインに基づいて強力に整備される。
このような広域インフラを整備し、
ビジネス環境を整えることで、
ヒト・モノ・カネが集まってくる。


・大阪都によってヒト・モノ・カネを大阪に呼び込み、
大阪、関西を成長させていかなければならない。
大阪の成長戦略の軸は、中継都市、付加価値都市だ。
大阪住民以外の人々を観光などで、
府内を通過させていく。


・さらに関西国際空港の利用客が大阪で遊び消費し、
日本国内を移動する。
あるいは、貨物についても大阪を集積地にして、
全国に配送する。


・体制を変えるには時代が時代ならば、
大戦争を仕掛けなければならなかった。
今は民主主義の世。
選挙というプロセスで変えざるを得ない。


・選挙で選ばれた者、そして選ばれる者は、
何もやらなければ決断力がない、実行力がないと批判され、
実行すればもっと議論しろ、独裁だと批判される。
どうせ批判されるなら、やって批判される方がいい。
僕は大阪都に挑戦します。




※コメント
さすが作家である堺屋氏の表現力は高い。
難しい地方行政の問題をわかりやすく、
解きほぐしてくれる。


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◆吉村洋文『大阪維新:チーム橋下の戦略と作戦』を読み解く


◆吉村洋文『大阪維新:チーム橋下の戦略と作戦』を読み解く



※要旨


・大阪は衰退しつつある。
府民の所得は下がり、社会が沈滞し、
犯罪が多発し、失業率も上がっている。
そんな大阪を再生しなければならない。


・大阪にあるインフラ、資産、人材を1つにまとめて、
大きな力を生み出そうとするのが、
「ONE大阪」=「大阪都構想」である。


・中央の政権交代だけでは日本は再生しない。
各地域が中央政府から権力を奪うことによって、
真の改革がなされる。


・明治維新は、薩摩や長州など周辺部の強力な藩が先に近代化し、
それが明治国家につながった。
今回も同様に地方発で日本を変えるしかない。


・社会指標の悪化がもたらす危機感をバネに、
豊富な資産と人材の蓄積を活かす。
これが大阪の自己変革のエンジンとなる。


・大阪は、これまで自由闊達な気風から先進企業を輩出してきた。
大阪人にはビジネスマインドとイノベーションを生む力がある。


・大阪都構想に関する1つの要素は、
「集権化」。
大阪府庁と大阪市役所の統合による、
広域的かつ長期的視点に立った都市戦略の実行だ。
これによって、
遅れていた関西国際空港への連絡鉄道の高速化、
高速道路の淀川左岸線の建設などのインフラ整備や、
大所高所からの都市戦略が推進できる。


・大阪都構想の最終目的は、都市再生だ。
そのためには、府庁、市役所の組織区分を超えた
地域全体の戦略展開と行政改革、財政再建が必要になる。
府庁と市役所の経営統合はそのための手段だ。


・都構想が示す大阪の将来像。

1.生活・企業活動のコストダウン。

2.現役世代の負担軽減。

3.自立の援助。

4.弱者支援。


・現役世代の負担を軽減して頑張って稼いでもらい、
その活力から生まれた税金を高齢者や弱者に回す。





※コメント
大阪都構想とは何か、今一度、復習してみた。
これを読むとかなり緻密な戦略が練られていると感じる。
今後もウォッチしていきたい。


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古今東西の戦争と戦略論を分析、
陸海空,宇宙,サイバー空間を俯瞰し戦争の文法と
本質について論じる泰斗による主著。



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◆林雄介『官僚の舞台裏:霞ヶ関の掟』を読み解く



◆林雄介『官僚の舞台裏:霞ヶ関の掟』を読み解く


林氏は、農林水産省の元キャリア官僚。



※要旨


・霞ヶ関の昼食は、一種独特の雰囲気がある。
霞ヶ関の定食屋は情報の宝庫だ。


・霞ヶ関はヤクザの義理と人情の世界だ。
ドライなギブアンドテイクの世界ではないのだ。


・公務員倫理法が施行されてから、
公務員の遊びは地味になったようだ。
だが予算を握っている某省では、
向島の料亭に遊ぶための隠れ家があるらしい。
多分、この噂は本当だろう。


・やたらに義理や仁義という言葉も重視されるのが、
技官の世界である。
もっとも、霞ヶ関の仕事、
そのものが浪花節的なところが多々ある。
いくら、合理的な政策でも実現には浪花節的な要素が、
要求されるのである。


・ほとんどの官僚は、平素は地味に生きている。
仕事そのものはもっと地味な雑用がほとんどである。


・ゴキブリ並みにタフな官僚たち。
国会会期中は24時間戦える体力がなければならない。


・霞ヶ関で一番、厄介な仕事が国会対策なのだ。
特に自分の課に関係する質問があれば、
答弁を作成しなければいけない。
答弁が当たっていなくてもすべての議員の質問が、
出し尽くすまで役所で待機しなければいけない。
これを国会待機という。
官僚の家庭崩壊の主たる原因である。


・大臣の答弁は徹夜で官僚たちが作り上げる。


・たしかに霞ヶ関には、日本一のシンクタンクとして、
世界中の情報が各省庁に集まっている。
つまり、情報の宝庫なのだ。
そして明治以来の法律作成の技術も伝来している。


・法案通過には関係者や与党への根回しが大切。
根回しは局長や事務次官などの幹部が行う。


・日本で一番行政情報を持っているのは霞ヶ関だ。
政治家は、絶対に官僚に対抗できない。
情報量も人材の絶対量も圧倒的に霞ヶ関のほうが上だからだ。




※コメント
霞ヶ関のいろいろな裏事情が読めておもしろい。
真面目な人もいるし、そうでない人もいる。
どんな組織もそうかもしれない。
海外の官僚組織も調査したいと思う。


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◆島田久仁彦『国際調停の修羅場から:交渉プロフェッショナル』を読み解く




◆島田久仁彦『国際調停の修羅場から:交渉プロフェッショナル』を読み解く




※要旨


・わたしの仕事は「国際ネゴシエイター」。
ひと言でいえば「国際交渉・国際調停の請負人」
ということになる。


・ときには国連の紛争調停官として、
ときには国際会議の議長として、
揉め事のあるところなら世界中どこへでも出かけて行く。
そして利害を争っているグループや国の間に立って仲裁をし、
個別のステークホルダーと交渉しながら、
最善の解をまとめ上げることが主な職務だ。


・世界の問題解決は、交渉力にかかっている。
「戦争をなくそう」「環境を守ろう」
国際会議で論じられるこうした人類共通の課題に、
表立ってNOを唱える国はない。
しかし、ご想像のとおり、その水面下では
自国の権益をかけた激しい攻防が繰り広げられる。


・シビアな交渉の現場では、広汎な知識と洞察力、
各国の動向を探る取材力、相手のガード解くをコミュニケーション力、
時間内に議事をまとめるマネジメント力、
バランス感覚、そしてここ一番で大勝負を張れる決断力と胆力など、
さまざまな能力が要求される。
有用な情報を効率的に入手する質の高いネットワークも必須だ。


・交渉の極意は「戦わない」こと。
精神的にも身体的にもハードな現場を渡り歩き、
思い出すと今でも眠れなくなるような手痛い失敗もして、
ようやく私が学んだのは、
「交渉においては勝つことを目標にしてはいけない」
ということ。


・わたしは国連で、運命の人間と出会うことになる。
のちに私のメンターとなるセルジオ・デメロだ。
1948年、ブラジル生まれの彼は、
パリのソルボンヌ大学で哲学を専攻したあと、
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に入った。
その後、彼は様々な紛争地を渡り歩き、
停戦協定や和解、復興支援のスペシャリストとして、
常人離れした外交力を発揮した。
まさに人道支援界、紛争調停界のスーパーマンであった。


・セルジオのもとで、私は実地で紛争調停のイロハを学んだ。
彼のアシスタントとして、事実関係の確認や、
当事者に関する情報収集、交渉場面での記録などを担当、
とにかく彼の行くところはどこにでも一緒に連れて行かれた。


・彼からアドバイスされたことがある。
「『ごめんなさい』『お願いします』と人に頭を下げることは、
どっちもタダだ。
それでその場をしのげたり、得たい情報が得られたりするのなら、
これほどいいことはないじゃないか。
だから、無駄なプライドは捨てなさい」


・またこう続けた。
「ある分野で世界的な権威である専門家がいたとしよう。
彼らが30年かけて研究したり、
経験したりして身につけたことは、
たぶんお前も同じだけの時間をかけないと分からないだろう。
しかし頭を下げて『教えてください、お願いします』
と言ってみろ。
そうすれば、彼らが30年間苦労してやっとわかったことを、
30分で教えてくれる。
それもかなり分かりやすく」


・たしかに本物の専門家というのは、
どんなに複雑な内容でも、素人にもわかるように、
要点をかみ砕いて説明してくれる。
その分野について30分もみっちりレクチチャーしてもらえば、
経験や実感としてはわからなくても、
交渉するうえで必要な知識は一通り頭に入る。


・エレベーター・プレゼンテーションの際に
セルジオが言っていたのは、
「俺を真っ白な紙だと思って説明しろ」
ということだった。
つまり、予備知識ゼロの人間だと思って、
そんな人間にもわかるように説明しろ、
ということだ。


・「お前の説明の仕方いかんによって、
何百万という人たちの命に関わる決定が下されることもある。
だから、説明と情報は誰にでもわかるように、
過不足なく与えろ。
だだし、37秒で」
ということだった。


・報告すべき情報は、レターサイズの紙1枚(A4)、
それも表だけにまとめてくるようにセルジオは言いました。


・当時わたしが携わっていた安全保障分野の案件では、
担当する地域に関する歴史、地理、政治、経済に関する文献や、
当事者に関するネット記事などの公開情報から、
インタビュー記事など独自に入手したものまで、
膨大な量の情報が必要とされた。
1つの案件の全体像をつかむために集める情報は、
紙にして数千ページ規模にのぼる。
実際に分厚い資料をどっさとデスクの上に置かれ、
セルジオから
「これを全部読んで、一枚にまとめて」
と言われたこともある。


・私にとっては、何よりもセルジオの人柄、振る舞い方、
つまりセルジオの人となりそのものが最高の教材でした。
セルジオが帰ってきたという話を聞きつけて、
ジュネーブ中の国連機関の女性職員がほぼ全員、
彼を見に駆けつけるのだった。
彼は、職員一人ひとりに語りかけていた。
全員の名前を覚えていて、
さらにその人に関する何からしのストーリーも頭に入っていた。


・私がある調停に向け、オフィスから出発するときのこと。
出発直前まで、私はいつものようにニコニコしながら、
軽口をたたいていた。
オフィスにいるとき、
とくに深刻な案件を抱えているときには周囲にそれを
気遣わせないよう、極力明るく振る舞っていた。
時間がきて、私がオフィスのドアを開けて出て行ったまさにそのとき、
ある女性スタッフが、
「クニは気楽でいいよね。いつも冗談ばかり言って」
と言ったそうだ。
たまたまオフィスにいたセルジオがそれを耳にし、
彼女に対して「お前はわかっていない」
と強く叱責したらしいです。


・セルジオは、こう叱ったそうだ。

「あいつがなぜ、いつでもニコニコしているか知っているか。
そうでもしてないとやっていられないような、
きわめて深刻なケースにぶち当たっているからだ。
あいつはあの両肩に、
何百万という人の命を背負っているんだ。
そんなことも分からないのか。
あいつがクルッと君に背中を向けて歩き出した瞬間、
その顔から笑みが消えているはずだ。
目つきも変わっているはずだ。
覚えておきなさい、
あの背中は死地に赴く男の背中だ。
いまその目にあいつの姿をよく焼き付けておきなさい、
もしかすると2度と見ることができないかもしれないのだから」


・私の交渉・調停スタイルでまず特徴的なのは、
「ひたすら相手の話を聞く」
ということだ。


・現地人が話すように話す。
わたしが実践している言語習得法は、
現地の飲み屋やバーに行くことだ。
そこで一般の人々が交わす会話に耳を澄まして、
どういう言葉でしゃべっているかをじっと聴き取る。
それをリサーチして、交渉や調停に役立ている。


・最終の地図は自分達で描かせる。
紛争調停の最終局面で、最初にその地域の白地図を出す。
そこにはどんな境界線も引かれていない。
私の頭のなかには、その地域の地勢や資源などは全部入っている。
そして、私は適当に線を引き、
それを元に、当事者同士に線を引かせ、議論させる。


・「デメロ・マフィア」の一員となってから、
私の国連での仕事はほとんどが軍事安全保障問題に関わるものとなった。
そのおかげで、そこそこ長持ちする停戦合意案も作れるようになった。
「最後の調停官」と認めてくれる人たちも現れた。


・2003年、イラク戦争の戦後復興のため、
セルジオ・デメロが国連の事務総長特別代表として、
イラクに赴任した。
だが、バグダッドの国連本部で自爆テロが起き、
彼は帰らぬ人となった。


・交渉はフットワークの軽さが命。
交渉は会議室の中だけで行われているわけではない、
ということもあえて言っておきたい。


・国際交渉の場では、情報を制する者が交渉を制する。
また情報を持っていることで、
多種多様な問い合わせや急な要望にも、
迅速かつ的確に応えることができるので、
交渉官自身に対しての周りからの信頼もあがる。


・広く情報を集め、また顔と名前を覚えてもらうためには、
とにかくチャンスを見つけては外へ出ていくこと。
複数の利害が複雑に絡み合う国際交渉の場においては、
自分側のメンバーで内輪の議論をしているだけでは、
交渉は進まない。


・各国交渉官たちとの「飲みニケーション」は、
重要なインテリジェンス活動の一部だ。


・他国の交渉官とご飯を食べに行くとか、
ちょっとバーに行って一杯か2杯お酒を飲む。
ビールやワインを飲みながらの交渉は、
国際交渉の現場では少しも珍しいことではない。
日本でいうところの「飲みニケーション」は、
国際的にも存在するのだ。


・じつは私が一番得意としていることも、
この飲みニケーションを用いた情報収集と交渉だ。
楽しく飲んで、お互い打ち解けてきた頃合いを見計らって、
ポケットから「これなんだけど」と紙を出す。
その場にいるみんなでその紙を囲んで、
あれこれ議論し、内容をその場で書き込んでいく。


・そういう場では、
たいがい誰かがPCかタブレットを持っている。
議論の内容はその場で打ち込んでもらい、
居合わせた人々にメールで送ってもらう。
そして、各交渉官はその内容を、
自国の交渉団メンバーにも回して共有する。


・国際交渉の場では、このような流れで、
会議のゆくえを左右するような重要な事柄が決まることがしばしばある。
いわば、翌日からの公式の交渉の展開が、
前夜の「外」の場で、
各国の顔役によって決められているわけだ。


・ところが私の知る限り、
そういう場に日本人はほとんど参加していない。
なにをしているかというと、
作業室にこもって、粛々と完成度の高い報告書作りにいそしんでいる。
その間に、外では重要事項が決まりつつある。
翌日、議場で、
「あれ?昨日まで誰も言っていなかったことが
急に始まっている。どうしよう・・・」
とあわてふためく羽目に陥る。


・日本の緻密な作業や検討能力、
そして提案作成のクオリティは間違いなく世界のトップレベルなのだから、
そこに「外回り」の力、
突き詰めれば「アイデアを提案に反映する力」がつけば、
鬼に金棒となるのだ。


・私が仲間とともに「見えない外交」を実践するにあたり、
心の糧にしている言葉を紹介したい。

「ひとが何事言おうとも、神が見ている気を鎮め」

→いろいろなケースの調停を手がけてきた。
しかし、そのほとんどは、公に知られることはないし、
ましてやそれらを担当したのが私であることを知られることもない。
だが、「少しでも誰かの、世界のお役に立ちたい」
「不条理や悲しみから一人でも多くの人を解放したい」
という心で一生懸命その目的のために頑張り続けていれば、
たとえ人の目に触れることはなくても、
ときにいわれのない批判にさらされることになっても、
私がやってきたことの真実は、
きっと神様が見ていてくれると信じている。
その気持ちで、これからも私は、
仲間たちと共に歩んでいこうと思う。




※コメント
国際調停の面白く困難なエピソード満載である。
これらの修羅場交渉に比べれば、
国内の交渉は、なんとか乗り切れる。


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◆真田幸光『アジア戦争も探る英国王室とハプスブルク家』を読み解く




◆真田幸光『アジア戦争も探る英国王室とハプスブルク家』を読み解く



※要旨


・アメリカは世界の水と食糧と原材料とエネルギーを押さえた。


・英国王室とハプスブルク家が、
大航海時代からの既得権益層の頂点に立っていると私は考える。
彼らの下に、その執事たるロスチャイルドやロックフェラーなどの
財閥や企業コンツェルンなどがおり、
それらが欧米諸国、特にアメリカと英国を通じて、
世界を支配していると考える。


・欧米諸国が世界を支配し始めるのは、大航海時代からです。
大航海時代を皮切りに、三角貿易や植民地経営、
そして帝国支配を通じて、
全世界から膨大な富をヨーロッパに集中させる。
その大航海時代の2大王家が、
英国王室と神聖ローマ帝国の王であるハプスブルク家だったわけです。


・2大王家のあと、表舞台で政治や経済を仕切ってきたのは、
ロスチャイルドやロックフェラー、
そしてもろもろの財閥とその手下の政治家たちだ。


・ロスチャイルドはハプスブルク家の資金と英国王室に近づくことで富を得る。
そして、その富で逆に欧州各国を動かしていく。
ロックフェラーは石油で財を成す一族だが、
エネルギー利権を巡って王家と結びつく。


・かれら執事は、欧米各国でロビー活動をし、
膨大な富と利権で政権を揺さぶり、
政策を実現してきた。
そして、自らが利益を上げうる世界のシステムを構築してきた。


・そして表舞台から姿を消した王家は、株や土地や債権、
資源や鉱山の利権、知的所有権など握り、
それらの権利を持つことで上がってくる上納金で悠々と暮らしている。
政治や経済の現場からは身を引き、
それは現場のものに任せている。
そのため、ひとつひとつの欧米諸国の政策や動きに
彼らはタッチしない。


・しかし、彼らが得るべき上納金がこなくなった時、
あるいは上納金が上がるシステムが壊れそうなとき、
彼らは全力で、そのシステムを守り、
あるいは新しいシステムを構築しようとする。
あらゆる手段を使い、それを実現させる。


・基軸通貨を握ることが世界を支配すること。


・戦争は壊して作ることができる。
スクラップ・アンド・ビルドだ。
スクラップすれば、そこに需要が生まれる。
実需=実体経済が発生する。




※コメント
いろいろとディープな情報満載で興味深い。
新聞には載らない裏情報があり、
視野が広がり、嬉しい。


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◆高橋洋一『日本郵政という大罪』を読み解く




◆高橋洋一『日本郵政という大罪』を読み解く




※要旨


・筆者は役人時代に郵政民営化の詳細設計図を書いた。
その郵政民営化のキモは、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の金融2社の
完全民営化によって民有・民営を行うことだった。


・ところが民主党は、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の株式の一定割合を
実質的に政府が保有し続ける方向に転換した。
つまり完全民営化を改悪したのだ。
これは「官業への逆戻り」である。


・「日本郵政グループ3社の株は、やはり買いか?」
この質問に対し、かつて小泉政権下で「郵政民営化」の制度設計に携わり、
日本郵政グループの内実をよく知る筆者は、
即座に「ノー!」と答える。
なぜなら日本郵政グループ3社は、
投資対象としての魅力がゼロに等しいからだ。


・実はゆうちょ銀行は、「普通の銀行」ではないのである。
ゆうちょ銀行以外の「普通の銀行」は
どうやって利益の大半を稼ぎ出しているかというと、
企業や個人に対する貸し出し、すなわち融資業務である。
預金者から調達した資金を、
借りたいと考えている企業や家計に高い金利で貸し出すことにより、
支払利息と受取利息の差、つまり「利ざや」で収益を生み出している。


・では、ゆうちょ銀行のビジネスモデルは一体どうなっているのか。
それはある意味極めて明快で、
個人などから集めてきた資金の大半を国債で運用するという
単純な構造になっている。
だが、このビジネスモデルでは、
そもそも大きな収益を期待することはできない。


・では、政府が日本郵政の株式をすべて売却し、
日本郵政が完全な民間企業になったとしたらどうだろうか。
政府保証という一種の呪縛から解放されたゆうちょ銀行は、
金融市場という名の大海原に胸を張って漕ぎ出すことができるようになる。


・もし融資業務に参入できるようになったとしても、
ゆうちょ銀行の前に待ち構えているのは、凄まじき荒波だ。
なぜなら、ゆうちょ銀行が参入したがっている融資業務には、
信用審査や債権管理で極めて高度なスキルと知見が必要になるからだ。


・信用審査及び債権管理のスキルとノウハウは、
そう簡単には確立できない。
長期にわたる実績の積み重ねによって構築される、
情報と信頼の集積が必要になるからだ。
それを担える人材の育成と組織体制の確立には、
少なくとも10〜20年はかかると思ったほうがいい。


・郵政民営化の実現に筆者が一役買ったことは事実だが、
その最大の立役者といえば、やはり竹中平蔵氏である。
もちろん小泉首相を除外すればの話だ。


・なぜ竹中氏は筆者に白羽の矢を立てたのか。
もちろん、かねてからの友人ということもあっただろうが、
何より筆者が郵政3事業に精通していたからに他ならない。
それまで郵政事業について徹底的に調べ、
「ミルク補給」はもとより、おおよその問題点は把握していた。


・竹中氏から、
「多くの学者や専門家にヒアリングしたが、
かつて財投改革を担当した高橋君ほど
郵政3事業について詳しい人間はいなかった。
郵便事業や簡易保険などの一分野に精通している人はいるが、
郵政全体をバランスよく知っている人はいない。
高橋君が適任だから、頼むよ。
世界に通用する民営化案をつくってくれ」
と言われ、筆者は引き受けることにしたのである。


・暗中模索から始まった設計図づくりであった。


・郵政のシステム問題への対策で、
竹中氏から再び白羽の矢を立てられたのは筆者である。
筆者は普段はプログラミングなどとは疎遠の一介の官僚にしては、
かなりシステムに詳しいほうだった。
なぜなら以前、財務省の「ALM(資産・負債総合管理)システム」
をほぼ一人で組み上げた経験があったからである。


・もともと筆者は数学科の出身で、
コンピュータ言語やプログラムにはほかの人より慣れ親しんできたし、
実際に、コンピュータ言語を駆使してプログラムを組んだ経験が幾度もあった。


・結局のところ、システムはプログラムの塊である。
そしてプログラムとは、
この本を構成している一つひとつの文章のようなものだ。
言葉さえ知っていれば、とりあえず本を読むことはできるし、
細かいところまでは理解できなくても、
エッセンスは理解することができる。


・筆者はたいていのコンピュータ言語を知っていたし、
コンピュータシステムである以上は、
郵政のシステムも基本的な構成は同じだろうと考え直し、
まずは概要の把握から始めることにし、
郵政公社へ乗り込んでいった。


・待ち構えていたのは、数十人におよぶシステムエンジニアたちである。
彼らはもちろん、外部のシステムベンダーのエンジニアだ。
幸いにして、筆者はプログラム言語を読むことができた。
当然のことながら、システムなどについて議論をするとき、
プログラム言語がわかっているかどうかは決定的な差となってくる。


・プロジェクトマネジメントで超筋肉質のシステムに。
筆者らが構築しようとしていた郵政のシステムは、
当面は必要がないと思われるパーツを徹底的にそぎ落とした、
「暫定システム」である。
それで大丈夫なのか、と思われるかもしれないが、
そもそも論でいえば、世の中に存在するすべてのコンピュータシステムは、
どれも暫定的なシステムだ。
完璧なシステムなど、世界のどこを見渡しても一つとして存在しない。


・システムというシンプルな置き土産。
官公庁が採用している大規模システムは、
どうしても「過剰スペック」になりがちである。
筆者が手がける前まで、郵政のシステムも同様だった。
なぜそうなるかといえば、
システムを発注して実際に使用する側の官僚が、素人だからである。


・郵政民営化を実現した原動力が何かといえば、
やはり筆頭に挙げられるのは、小泉純一郎首相の「情熱」である。
今あらためて振り返ってみても、
小泉首相は本当に凄い人だった。
筆者が特に驚かされたのは、小泉首相の政治感覚である。
「直感力」と言い換えてもいいかもしれない。


・小泉首相は、竹中氏経由で筆者の「郵政民営化必然論」を聞き、
「これは使える!」とピンと来たのだと思う。
おそらく、自身の政治感覚と筆者の理論がピタリと符合したのだろう。
その証拠に、筆者の説明に異論を唱えたことは一度もなかった。


・ここが政治の面白いところで、
小泉首相は小泉首相で、筆者とはまったく別の政治的意図で
郵政民営化論を主張していた。
そこへタイミング良く、筆者のような人間が登場したわけだ。
小泉首相の郵政民営化にかける情熱には凄まじいものがあり、
執務室でさまざまな報告を行っていた際、
郵政民営化に話題が及ぶと、とたんに目の色が変わったことをよく覚えている。


・縁というのは本当に不思議なもので、
類い稀なるリーダーシップと決断力、
行動力を兼ね備えた小泉首相という人物の持論がたまたま郵政民営化で、
その担当大臣に任命された竹中氏は、
抜群の吸収力と国民へのプレゼンテーション能力を持った人物だった。
その竹中氏の友人である筆者が、
偶然にも郵政民営化の理論的裏付けとなる論文をまとめていた。


・事実を丹念に追えば自ずと「真実」が見えてくる。


・筆者が思うマスコミの最大の問題点は、
自分で一次情報やデータをあたって調べられないことだ。
なぜ調べられないかといえば、単に調べる能力がないからである。
たとえば、政府の予算書は数千ページの分量に及ぶ。
それに目を通すのがイヤだから、
代わりに記者たちは財務省のレクチャーを受け、
官僚が「マスコミ用」にまとめた資料を丸呑みして、
記事を作成したり報道番組を制作したりするのだ。


・官僚は「頭がいい」から仕事ができない。
役人時代にある仕事を担当していたとき、
当然のことながら役人を部下につけてもらったことがある。
この役人というのが、信じがたいほど仕事ができない人物だった。
筆者が指示した仕事を何一つまともにこなせないので、
最終的に「連絡係」に徹してもらった。
この役人だけでなく、筆者にいわせれば、
基本的に、役人はおしなべて仕事ができないのだ。


・なぜ役人は仕事ができないのか。
それは「頭がいい」からである。
なぜ「頭がいい」と仕事ができないのか。
それは「御託を並べるのが得意」だからである。


・何をするにしても、役人はまず御託から入る。
口ばかり動かして、手を動かそうとしない。
しかも、トライする前から「できない」と口にしがちだ。
できる理由を見つけることはやらないが、
できない理由を見つけるのは得意中の得意なのである。


・急を要する仕事であっても、
御託ばかり並べて手をつけようとしない。
彼らと仕事をしているとき、筆者は、
「四の五の言っている間に、さっさと始めてくれればいいのにな」
とウンザリすることが多々あった。




※コメント
政治の裏舞台がいろいろ見れて面白い。
また高橋氏の文章は、シンプルである。
さすが数学科出身といえる。


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◆土佐茂生『安倍政権の裏の顔:攻防・集団的自衛権ドキュメント』を読み解く




◆土佐茂生『安倍政権の裏の顔:攻防・集団的自衛権ドキュメント』を読み解く



※要旨


・2001年初夏。
元駐タイ大使の岡崎久彦は、
安全保障研究の第一人者である佐瀬昌盛の自宅に電話した。
佐瀬は『集団的自衛権』(PHP新書)を出版したばかりだった。



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岡崎は電話で佐瀬にこう伝える。
「この本は最高の教科書だ。これで政治家を教育しよう」

その後、2人は作戦を練るために会った。
佐瀬は尋ねた。
「どうやって政治家を教育するんだ」

岡崎は、
「各個撃破だ。一人一人教育していこう」

「誰からやるんだ?」
佐瀬の問いに岡崎は、まだ衆院当選3回に過ぎなかった若手議員の名を即答した。

「安倍晋三だ。あれはぶれない」



・「悪代官」と「越後屋」。
2014年3月、公明党との交渉役を務める自民党副総裁の高村正彦は、
前副総裁の大島理森の部屋にいた。
「注意深い楽観主義者」と自称する高村は、
公明党代表の山口那津男も副代表の北側一雄も説得できると踏んでいた。
2人とも自分と同じ弁護士で、安全保障政策にも理解がある。


・しかし、「情」も使って公明党の警戒心を解かなければとも感じていた。
高村が狙いを定めたのが、
公明党国会対策委員長の漆原良夫だった。
信望が厚い漆原が納得すれば、
他の議員も分かってくれるはず、という読みだった。


・漆原と、自民党で最も絆が深いのが大島理森だ。
2人は第一次安倍、福田、麻生の3つの政権で、
国対委員長だった。
当時は衆参で与野党逆転の「ねじれ国会」。
国会運営の方策を練る2人の間を縮めた。


・そして、親密さと容姿から、大島を「悪代官」、
新潟出身の漆原を「越後屋」と、
それぞれが呼び合う仲に。
「おねしも悪よのう」
国会運営の方策を思いつくと、
大島が漆原に冗談を飛ばすこともあった。


・高村は大島に懇願した。
「あなたには人に寄り添う能力がある。
集団的自衛権の問題で何かあったら、漆原との仲を頼みたい」

大島は、
「分かりました。公明党の考え方を率直に聞いておきますよ」
と引き受けた。


・動き出した寝業師。
「集団的自衛権の難しい話は分からないが、
もし自公の交渉が暗礁に乗り上げたら、メシでもセットしますから」

大島は、公明党の北側に電話して、
北側に加え、漆原、井上義久との会合をセットした。
高村も「私も行くよ」
と言ったが、大島は、
「まあ、最初は私が率直に公明党の意見を聴いてきますよ」
と制した。


・大島も、井上と同様に少人数での協議の必要性を感じていた。
首相の安倍晋三は、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定について、
2014年6月に会期末を迎える通常国会中の憲法解釈の変更を
期限と考えていた。


・大島は、国会の法案審議など運営を切り盛りする国会対策委員長を
計4年も務めてきた経験から、
「この問題は中身ではなく、スケジュールや人選など進め方が大事だ。
大人数で議論してもまとまらない」
と読んでいたのだ。
大島は頭の中に日程を描きながら、
高村と北側の仲を取り持つ重要な会合を2014年3月25日にセットした。


・人情派が模索する「落としどころ」。
砂川判決をめぐり、自民党副総裁の高村正彦と、
公明党副代表の北側一雄がマスコミを通じて牽制し合っていた時だった。
「越後屋」こと、公明党国会対策委員長の漆原良夫は、
議論の行く末を案じていた。


・この状況を打開しなければ。
漆原の足が向かったのは、
盟友で「悪代官」と呼ぶ自民党の前副総裁・大島理森のもとだった。


・漆原は、自身と大島、そして、
自民党前総務会長代行の二階俊博の3人を「絶滅危惧種」と呼んでいた。
エリート議員にありがちな、
政策の論理的な是非ばかりに議論が集中してしまうのではなく、
「人情」を通じて互いの落としどころを探っていく。
相手の立場を考え、時に主張を曲げることもいとわない。
そんな古いタイプの政治家がずいぶんと減ってしまった。
ただ、この集団的自衛権をめぐる交渉では、
「絶滅危惧種」の出番はまだ残っているとも思っていた。


・2014年3月下旬。
大島と漆原は、衆院議員会館9階の漆原の部屋で話し合った。
空中戦の現状を憂える気持ちを漆原は吐露した。
大島は、
「うるちゃんの考えは分かった。
いま言ったことを紙にまとめてくれんかのう」
と提案した。

「私の考え」
漆原は自身がまとめたA4判一枚の紙に、
こうタイトルをつけて、大島に手渡した。
この紙を受け取った大島は、
高村に渡した後、官邸にも届けた。
以降、砂川判決をめぐる議論は徐々に沈静化していき、
具体的事例をめぐる議論に移っていった。


・前代未聞の厳秘ファイル。
集団的自衛権の行使を認める閣議決定で、
議論の推進役を果したのは、国家安全保障局だ。
安倍が創設した「国家安全保障会議(日本版NSC)」の事務局である。
閣議決定を裏で主導した「5人組」のメンバーで、
政府側の理論武装を担った兼原信克、高見沢将林の両副官房長官補は、
国家安全保障局次長を兼務する。
ただ、その動きは秘密主義で、情報漏れに細心の注意を払っていた。


・集団的自衛権の行使容認という、
戦後の安全保障政策の大転換は、
国家安全保障局による徹底した秘密主義のもと、
政治家と官僚の「5人組」によって水面下で決められた。




※コメント
本書は、集団的自衛権行使反対の立場であるが、
どのようにこの政治決断がなされたか、
詳細に取材しており面白い。
やはり大きな課題を解決するには、
プロセスやスケジュールが大事になってくる。


★土佐茂生『安倍政権の裏の顔:攻防・集団的自衛権ドキュメント』
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