◆菊間千乃『私が弁護士になるまで』を読み解く
※要旨
・30代で人生を変える。
アナウンサーという仕事に迷い選択をせまられた私は、
フジテレビを退社。
退路を絶って司法試験に挑戦することを決意する。
ロースクール卒業後、5年以内に3回しかチャンスはない。
・すべての思考力は暗記に始まる。
・どんな理解力があったとしても、
足し算、掛け算ができなければ難しい数式を解けない。
各科目の基本となる部分は暗記しなければならない。
・同じように、法律の代表的な判例の内容、
そこから導き出される規範、有名な学説の対立などは、
覚えていて当たり前。
それができずに、現場思考もあったものではない。
・それは教授陣にとっては、あまりに当たり前のことであるから、
暗記なんていらないと言うのであって、
初学者にとってみたら、やはり膨大な量の暗記からはじまるのである。
・暗記→自分のものに消化→思考→表現。
この過程をたどって、司法試験の勉強は続いていく。
・理解するといっても、その前提として誤解を恐れずにいえば、
やみくもに暗記をしなければならないものもある。
それを体、頭に染み込ませて、初めて論文の勉強がスタートする。
・試験の直前期に、今までのペースを乱すことなく、
淡々と知識を確認し、復習を重ねた者が、
グーンと実力を伸ばし、合格を勝ち取るのである。
それは決して、直前に猛勉強をするというのとも違う。
・今までやっていたことを淡々とこなすだけ。
その先に、普通に試験がやってくる。
そんな心持ちで試験に臨めば、
自ずと実力を発揮することができるということのような気がする。
・1日15時間の勉強を不思議がる人もいる。
不可能だという人もいる。
私も自分の家で一人っきりで勉強していたら、
無理だったかもしれない。
外に出て、人が行き交う中で勉強することで、
周りの空気が動き、気が流れ、
思考も気持ちも停滞せずに勉強ができていたのかもしれない。
・優しく、強く、そして聡明であれ。
・私の場合、友人との連絡を断ち、
テレビも見ずに情報をシャットアウトした。
そして毎日毎日、勉強にのめり込んでいたから、
結果的に心が研ぎ澄まされていったような感じである。
・冗談で、退社したら山籠りですよ、
などと言っていたが、まさに私にとっては、
修行であったのかもしれない。
※コメント
菊間さんの壮絶な人生を垣間見た。
そして人は努力によって、自分の人生を違うものにできることを知った。
いろいろ学びとりたい。
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