『国際インテリジェンス最新事情』

国内外でのインテリジェンスに関する最新情報、分析をお届けします。 スパイ、謀略、国際政治、ビジネス情報戦、情報史、など盛り沢山の内容となっております。

◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご紹介。 ご登録はこちらです→ http://www.mag2.com/m/0000258752.html 世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします これを読めば貴方も一流のスパイになれるかもしれません。 スパイ、秘密工作、国際政治、暗号、国際ビジネス、歴史、外交、 軍事、危機管理、政治に関する第一級の情報になっています。

◆海外事情

◆北野幸伯『プーチン、最後の聖戦』を読み解く



◆北野幸伯『プーチン、最後の聖戦』を読み解く


※要旨



・プーチンは1952年10月7日、レニングラード(現サンクトペテルベルク)で生まれた。
彼は、エリート校ではなく、近所の普通の学校に通っていた。
記憶力はよく頭はいいものの、いたずらばかりしていたらしい。


・彼の少年のころの夢は「スパイになること」
ソ連時代は、映画などの影響で「諜報員」にあこがれる子供が多かったようだ。
ところが、他の子供とプーチンが違うところは、その夢を抱き続けたこと。


・プーチンは、子供のころに訪問したKGBのおじさんのアドバイスを守り、
名門レニングラード大学法学部に合格。
柔道に打ち込み、きわめて真面目な学生になっていった。



・30代後半から驚異のスピード出世。
ソ連崩壊後、1991年、大学時代の恩師サプチャークがレニングラード市長に当選。
プーチンはこのサプチャークにより、市の対外関係委員会議長に任命された。
38歳のとき。
同委員会の主な役割は、市の外国投資を呼び込むこと。
1992年、(市名改め)サンクトペテルベブルク市・副市長に就任。(40歳)
1994年、第一副市長に昇進。

1996年、サプチャーク市長、落選と同時にプーチンも辞職。(44歳)


・失業したプーチンに今度は、モスクワから声がかかる。
彼は、ロシア大統領府総務局次長に任命された。
翌1997年に、大統領府副長官に、1998年に第一副長官に昇進した。(45歳)
そして、同年、KGBの後身であるFSB(ロシア連邦保安庁)長官に任命された。




・プーチンは、第一期目の大統領時代、3つの経済革命を断行した。

1.土地の私有と売買を自由化した。

2.所得税減税。

3.法人税減税。
→この大幅減税で巨大な「ロシア地下経済」が表に出た。
これで一気に税収が増えた。



・プーチンはアメリカが大嫌いである。

1つ目の理由は、ソ連時代の徹底した反米教育。

2つ目は、これはエリート層に多いようだが、
「アメリカが意図的にソ連崩壊後のロシア経済を壊滅させた」と恨んでいるということ。

そのため、プーチンは、「ロシア復興」と「アメリカへの復讐」を考えている。



・外交における理想主義と現実主義。
実を言うと「外交」はそんな難しくない。
外交には2つある。

1つは、「理想主義」。
鳩山由紀夫氏のような「友愛の海」など。

2つ目は、「現実主義」。
現実主義者は、国際法とか国連とかを、あまり信用しない。
「力の強い国が力の弱い国を侵略すれば、国連は無力」と考えている。


・ちなみに現実主義者は「理想」ではなく「国益」を追求する。

国益とは、簡単にいうと、

1.金儲け。
2.安全。

安全の確保は、国防はもちろん、食糧やエネルギーの確保も含まれる。



・プーチンは、徹頭徹尾「ロシアの国益最優先」の「超現実外交」を展開してきた。
その結果、ロシアの国際的地位が急上昇した。



・プーチンは2006年、演説の中で、アメリカの支配者たちを気絶させるような爆弾発言をした。

「石油などわれわれの輸出品は、世界市場で取引されており、ルーブルで決済されるべきだ」

「ロシア国内に石油、ガス、そのほか商品の取引所を組織する必要がある」(取引通貨はもちろんルーブル)

→ドルが基軸通貨でなくなれば、アメリカは没落することを意味する。
ドルを基軸通貨でなくすには、使用量を減らせばいい。



・世界の歴史は「覇権争奪戦」である。
ナンバー1国家とナンバー2国家は、つねに決着がつくまで争っていた。
ただ、いつまでも争っていたわけではない。
両国は和解を試み、数年間平和を維持していたこともある。
しかし、結局争いを再開し、決着がつくまでいく。


・プーチンは、メドベージェフの「米英追従外交」を転換する。


・これからは、プーチンは何を目指すのか。

なかでも国民の「所得倍増」と「安全確保」は、最重要課題。
つまり目標は「国民の収入を増やすこと」と「国の安全を確保すること」



・プーチンは、ついにアメリカにとどめを刺す。
近い将来、ドル暴落とインフレがアメリカを襲う。


※コメント
かなりディープなネタが盛りだくさんである。
北野氏は、もっともこれらの情報を、多くの公開情報の分析によって得ているという。
まさに、インテリジェンスの基本を再現されている。
強く見習いたい。



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◆中野春夫『シェイクスピアで学ぶ、ここ一番の決めゼリフ』を読み解く




◆中野春夫『シェイクスピアで学ぶ、ここ一番の決めゼリフ』を読み解く



※要旨


・シェイクスピアの台詞をかっこよく引用してみたい、
と考える方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。


・シェイクスピア劇の凄いところは、
初演から400年後の今でも毎晩世界中のどこかで上演されていることです。


・この400年間シェイクスピアの台詞ほど
世界中で引用され続けた言葉はない。
それも政治家の演説から結婚式でのスピーチ、恋人たちの口説き文句、
友人への忠告など、さまざまな状況で使われてきた。


・どうせしゃべるなら気の利いた印象に残る台詞を言いたい、
とたぶん誰もが願っているでしょう。
ならば、ぜひシェイクスピアの名文句をお試しください。


・日本語でも大丈夫。
国連の会議などでも引用されるポピュラーな名文句は、
人類が共有する世界遺産です。


・原文で応用すれば、外国の方々との会話で力強い効果を発揮するでしょう。
国境を越えてユーモアや文化を共有することにより、
ぐっと互いの心理的距離が縮められ親しみを感じ合えます。


・シェイクスピア作品は英文学者やインテリだけのものではありません。
恋や人生についてポツリと味わい深い言葉を口ずさみたい、
あるいはスピーチに教訓をさりげなく忍ばせたいという場合に、
これほど参考になるものはありません。


・シェイクスピアの歴史劇と聞けば、
人物関係などいかにも複雑に思えてしまうかもしれませんが、
これが実に簡単。
3種類のバラを押さえておけば、『リチャード2世』から
『リチャード3世』まで8本の連作のあらすじが、
ばっちり理解できます。


・人類にとって永遠の神秘であり続けてしまうのが恋愛ではないでしょうか。
とにかくある特定の人間を愛しているという結果は明確に自覚できます。
しかし、いつからどのように愛するようになったのか、
原因のほうは分からないことが通常です。


・今日からすれば、シェイクスピアの時代そのものが、
とてつもない想像力に満ち溢れた世界でした。
理由は単純、シェイクスピア時代にはわからないことが多すぎたからです。


・極論すれば、シェイクスピアの劇世界とはそれが古代ローマだろうが、
地中海の孤島だろうが、同時代のロンドン、イングランドそのものだと、
言っても過言ではないのです。


・シェイクスピア時代のロンドンは、一攫千金の夢を追うおびただしい交易商人たちで
溢れかえる世界の窓口でした。
きっとシェイクスピアも耳学問で世界各地域のさまざまな地名を彼らから学んだのでしょう。


・シェイクスピア劇のエキゾチックな空間とは、
まさしく交易会社を通じて世界各地域に進出しつつあったイングランド王国の
赤裸々な富の欲望を表す縮図だったのではないでしょうか。


※コメント
やはり日本語でも英語でも、シェイクスピアを引用した会話には憧れる。
そんなことを手助けしてくれるのが本書だ。
重要セリフをピックアップしてくれているのが嬉しい。


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◆竹田恒泰『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読み解く



◆竹田恒泰『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読み解く

※要旨


・日本のポップカルチャーの先駆者は「浮世絵」。
「クール・ジャパン」は日本のポップカルチャーから始まった。


・漫画・アニメは世界に向かって開かれた日本文化の入り口。
子供時代に接する文学や映像が、人格形成に決定的な影響を及ぼすことに疑いの余地はない。
日本の漫画・アニメが世界の子供たちに与える影響の大きさは、想像を絶するものがある。


・東京は世界一の美食都市。
ミシュランガイド東京版で最も衝撃を受けたのは、欧州だった。
星付きの店の数は、東京版(2008年度)が150軒で、パリの74軒の2倍だったからだ。
総星数でも東京が他を圧倒したからだ。


・食前感謝と食後感謝は、人が人として生きる上で、大自然、食材、生産者、料理人などに感謝する美しい日本人の作法である。


・世界中の旅券の中で、日本旅券(パスポート)が最も高い値段で売れるというのだ。(もちろん違法)
日本旅券は、ビザなしで入国できる国の数がいちばん多く、またビザを最も簡単に取得できることがその理由らしい。
日本旅券の所持者は世界の国々から歓迎され、また信頼されている。



・軍艦沈没で育まれたトルコとの友好は有名。
和歌山県沖で沈没したオスマントルコ軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件は、トルコの教科書に必ず紹介される。
1890年、トルコの使節団は、宮中で歓待を受け、明治天皇にオスマントルコ皇帝からの親書と勲章を献上した後、本国を目指した。
紀伊熊野灘に差しかかったエルトゥールル号は、台風の中心に入り込み、座礁、沈没した。
生還したのは69名のみで、特使の提督をはじめ約500名の命が失われた。

遭難を知った地元住民は、夜を徹して生存者の救助と手当てに尽力。多くの村民たちが生存者を看病した。
紀伊大島は貧しい島で、島民は食べるものにも困る状況だったが、非常食として飼っていたニワトリなどの食料を遭難者たちに分け与えた。
その後、軍艦2隻をオスマントルコに派遣し、生存者たちを母国に送還した。

遭難事件から95年後、イラン・イラク戦争の最中、各国は軍用機や民間機チャーター便を派遣してイランに駐在する自国民の保護に努めた。
日本は自衛隊を海外派遣できない上、日航に救援機の派遣を求めるも同社の組合が反対したため、日本人を保護できない事態に陥った。
イラン駐在の野村豊大使は、在イラン・トルコ大使のビルセル氏に相談したところ、トルコが救援機を派遣して救出してくれることになった。

トルコ大使は
「トルコ人なら誰でもエルトゥールル号遭難事件の際に受けた恩義を知っています。
ご恩返しをさせていただきましょう」
と語ったという。

そして、トルコ航空の2機がテヘランに派遣され、215人の日本人は全員救出された。
救援機の派遣を決めたトルコのオザル首相(当時)は、他国民を助けるために、自国民を危険にさらす決断をしたのだ。




※コメント
たしかに世界を歩くと、日本人の評判は良い。
それをうまくビジネスに繋げていけば、一石二鳥だ。
ただ、約束した時間通りに打ち合わせに行くだけで、「ああ、やっぱり日本人は素晴らしい」と言われる。
どんどん海外に進出したい。


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◆小川百合『英国オックスフォードで学ぶということ』を読み解く



◆小川百合『英国オックスフォードで学ぶということ』を読み解く


※要旨


・オックスフォードは不思議なところだ。
歴史上のあらゆる時代が混在し、今でも確かに息づいている。
伝統を守り、古い規則があれこれと残っている一方、
何かの拍子にアカデミックな経歴のない人間をすんなりと、
受け入れてくれる柔軟性と革新性がある。


・オックスフォードでの学び方は、
チュータリング(個人指導)やレクチャー(講義)などがある。


・学生が大学で学ぶ時間は、年間24週と大変短い。
ひとつの講義は一学期に多くて8回、短いものでは5回ほどで終了する。


・レクチャーだけをいくつか聴講してもオックスフォードの教育を受けたことには全然ならない。
なぜならここの学生にとって、勉学の場とはレクチャーではなく、チュータリングだからだ。


・チュータリングとはひとりの先生に2,3人で受ける個人指導のことで、
そこでは要求される文献を読破し、与えられた命題についてのエッセイ(小論文)を書き、
討論するのがすなわち勉強である。


・講義はあくまで補佐的なもので、学生はよほど興味がなければ出席しないらしい。
言い換えれば、知識を身につけるのは勉強するための準備であって、
それらを使ってものを考え、学問を創造することが、彼らにとっての勉強なのだ。


・院生など、論文を書くために大学に来ているのだから、
講義などはほとんど息抜きのお楽しみのようですらある。


・ある英国人が言っていた。
「本にすることによって、英国では自動的に5つの図書館に所蔵される。
そうすれば、いつか、何百年かの後、誰かがこの本を手に取るかもしれない。
私はその人と交信することができる。
だから私はどうしても本にしておくのです」


・「きっちり足に合った靴さえあれば、どこまでも歩いていけるはずだ」
須賀敦子の『ユルスナールの靴』の冒頭の言葉である。


・人は自分より大いなる何かに触れたとき、感動する。
私たちが歴史に感動するのは、それが自分の一生では把握できない大きな時間と、
そのなかに生きた多くの人々の人生を俯瞰させてくれるからだ。


・私たちが旅に出るのは、自分とはまったく違った世界観を持つ、
多くの見知らぬ文化に遭遇し、そのすべてを内包する世界の大きさを身体に感じたいからだ。


・オックスフォードは、時間と空間を超えた、
大いなるものを感じさせるところだった。


・『源氏物語』が日本だけのものではなく、
モーツァルトがオーストリアだけのものではないのと同じように、
オックスフォードもまた、もはや英国だけのものではない。
ただ、この複雑でお金のかかる有機体が存在し続けるには、
世界の富をかき集めた国にあることは必要条件だった。


・その意味でオックスフォードが英国にあったのは全人類にとって幸いだった。
この学者のためのアルカディアは、私たちすべてのためにあるのだから。


・美術の歴史を、他の学問にも精通した広い視野を持って眺める。
それは、美術をさまざまな角度から検証し、その枠組みから見直し、
より客観的に、相対的に見る作業である。


・人間は何を描き、何を創ってきたのか。
それは例えば、天文学と神学と、どうかかわっていたのか。
美術、芸術という営みは人間にとって何なのか。
なぜ人間は太古の始めから美を創造し続けているのか。


・それは、畢竟、「人間とは何か」という問いに帰結する。


※コメント
オックスフォードは、さまざまな形で紹介されている。
しかし、実際に体験して学んだ人の話ほど面白いものはない。
いつかそこで学んでみたい。


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◆ジョージ・フリードマン『100年予測:「影のCIA」が分析』を読み解く


◆ジョージ・フリードマン『100年予測:「影のCIA」が分析』を読み解く



※要旨


・アメリカの支配はまだ始まったばかりであり、
21世紀はアメリカの時代になる。


・最も重要な点は、アメリカが世界の海洋を支配しているということ。


・アメリカはまだ若い国家であり、そのため本当の姿を知るのは難しいが、
実は驚くほど強力だ。


・アメリカには以下の5つの地政学的目標があり、それらが基本戦略を推進している。


1.「アメリカ陸軍が北米を完全に支配すること」
アメリカ軍は北米大陸の支配的勢力となり、大陸を確保することができた。
かくしてアメリカは、いかなる国の挑戦も許さない、広大で豊かな国になったのである。


2.「アメリカを脅かす強国を西半球に存在させないこと」
アメリカが本当の意味でラテンアメリカに脅威を感じるのは、
外からやって来た強国がそこに拠点を持つ場合に限られる。


3.「侵略の可能性を排除するため、アメリカへの海上接近経路を海軍が完全に支配すること」


4.「アメリカの物理的安全と国際貿易体制の支配を確保するため、全海洋を支配すること」


→今日の世界における最も重要な地政学的事実を浮き彫りにする。
それは、アメリカがすべての海洋を支配しているということだ。
これは歴史上のいかなる強国も達成できなかったことである。
海洋の支配は、アメリカの安全保障の基盤であるだけではない。


→アメリカが国際システムを方向づけることができるのは、
海洋を支配しているからこそなのだ。
アメリカの承認なくしては、海を渡ってどこへも行くことはできない。
つきつめれば、世界中の海洋を支配し続けることが、
アメリカにとって最も重要な地政学的目標なのである。


5.「いかなる国にもアメリカのグローバルな海軍力に挑ませないこと」



※奥山真司の解説


・本書の最大の特徴は、その予測の正確性にあるのではなく、
むしろ予測を導き出す際に著者がどのような質問を土台として想定しているのか、
そしてその予測の「アプローチの仕方」がどのようなものなのかを、
あますことなく教えてくれている点にあるのだ。


・フリードマンの予測の「土台」や「アプローチ」の中心となっているものは何だろうか。
それが「地政学」なのだが、ではこの「地政学」というのは、具体的にどのようなものなのか。


・「地政学」とは、古代から人間が集団で社会をつくった時から、
常に考慮せざるを得なかった「地理」をベースにした、対外政策を考える上での一つのアプローチである。
その考え方の萌芽は古代ギリシャのアリストテレスや、
中国の孫子などにも見られるが、近代で不完全ながらも体系化されてきたのは、
19世紀後半の帝国主義の時代を背景としたプロイセン・ドイツであり、
彼らが普仏戦争で勝利したことがきっかけだ。


・彼らが地理的な情報を真剣に研究していたことから、
欧米各国でグローバルな視点から自国の優位を地理的に考える機運が高まり、
これを受けてイギリスのハルフォード・マッキンダーという地理学者・政治家が、
20世紀初頭に考えを一度まとめた。


・しかしこれを第二次世界大戦にナチスドイツが悪用したために、
地政学は一度は闇に葬り去られたのだが、このような視点は、
グローバル化した世界における大国(特に米国)の国家戦略の分析には欠かせないものとして、
再び注目を集め、現在では主に戦略研究の中の一つの分野として研究されている。


・フリードマンは、マッキンダーとアルフレッド・マハンという2人の人物の名を挙げて、
地政学を説明している。
ただし一般的にわれわれが考える「地政学」というのは、「学」という名前がついている割には、
「体系的な学問」とはいいがたく、学術研究のほうでも厳密にはこの2人に、
ニコラス・スパイクマンというオランダ系アメリカ人の地理学者を加えた、
3人の理論家の考えを中心に議論されており、彼らの提出した概念や理論に共通する、
いくつかの前提を元にした視点やアプローチだとしか言えない。


・そのような不完全なものでありながらも、
私は個人的に彼らの視点を構成する「前提」が10数個あり、
ここでは大雑把に以下の3つにまとめられると考えている。


・第一の前提は「リアリズム」だ。
リアリズムは国際政治を理論的に学ぶ際の基本的なアプローチであるが、
日本では受けが悪い。
なぜならそのエッセンスは「国家は、パワーを求めて、合理的に動く」
という冷酷なものだからだ。


・ここでのパワーとは、経済学でいうところのマネーと同じような役割を果たすとされており、
国際政治においては「国家」という主なプレイヤーが互いに騙し騙されながら、
相手よりも多くのパワーを獲得する合理的なゲームを展開している、
というイメージになる。


・第二の前提は「地理と地理観」を強調することだ。
当然だが、地理というのは変化しにくい要素であり、
国際政治で展開されるドラマを演劇に例えると、
その舞台そのものを決定しているのが地理である。



※コメント
この本によって予測のアプローチに限らず、
歴史や地理、国際政治など幅広い教養を学べる。
それらのテーマはつながっているので、いろいろ互いに刺激あっている。
こういった知的インスピレーションのある本は何回読んでも楽しい。


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◆北野幸伯『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」:世界を動かす11の原理』を読み解く



◆北野幸伯『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」:世界を動かす11の原理』を読み解く


※要旨


・モスクワ国際関係大学での教え。
私は「ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学」という大学をはじめて卒業した日本人です。
ソ連時代、この大学は「卒業生の半分は外交官に、半分はKGBに」といわれた大学だ。


・この特殊な大学では、教授も学生も「国益とは何か?」を毎日のように討論していた。
また「国益を達成するためには何をすべきか?」を、
学生である私たちは徹底的に叩き込まれた。


・一国の影響力と国力を測る基準は「品格」ではない。
それは「金力」(経済力)と「腕力」(軍事力)である。


・世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである。


・国益とは「金儲け」と「安全の確保」である。


・あらゆる国家にとって、経済成長(金儲け)こそが最重要課題である。
世界は、あらゆる国の「国益=金儲け」の利害関係で動いている。
外交は、内政の延長である。


・「エネルギー」は「平和」より重要である。
エネルギーなしには国家も個人も生き残れない。
「エネルギー源の確保」は、「金儲け」であり、「安全確保」でもある。


・世界のすべての情報は「操作」されている。
世界にはさまざまな「情報ピラミッド」があり、常に「作為的な情報」が流されている。


・世界の出来事は、国の戦略によって仕組まれている。


・戦争とは、「情報戦」「経済戦」「実戦」の3つである。


・生き残りのためには、まず情報戦争で勝つべし。


・第二次世界大戦で負けた理由を、徹底的に分析し、いまに活かす。
そして、今度はできれば、実際の戦争をせずに勝つ。
それこそが日本を守るために命を捨てて戦って先人にくれた対する「真の弔い」である。


・私たち自身がこの国の主権者として、世界の大局を理解し、
日本を正しい方向に導いていく力を身につけなければならない。
「日本の自立」は「私の自立」からはじまる。


・礼儀正しく、プロ意識が強く、なんでも極めてしまう職人気質の日本人は、
大昔から賞賛の的であった。
しかし一方で、「抽象度が高い話が苦手」という短所も確かにある。


・みなさんはこの本の内容を学ばれることで、「世界的視野」「大局観」
「歴史観」「自分と相手の利害」「プロパガンダを見抜く力」などを身につけることができる。
それに「物事を極める」日本人の長所が加わることで、
日本は自立国家に向かうことができる。


※コメント
独自の教育と特殊な視点をもった北野氏の分析力は目に見張るものがある。
彼がどうやって国際情勢を見ているのか、そのやり方と秘密があまずことなく公開されている。
とても面白く、これからの世界を生きていく中で役立つ一冊である。
具体例も豊富で、明日から使えるノウハウと理論ばかりである。




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◆田村耕太郎『世界のエリートは、なぜ歩きながら本を読むのか?』を読み解く



◆田村耕太郎『世界のエリートは、なぜ歩きながら本を読むのか?』を読み解く



※要旨


・私がこの本を書こうと思ったのは日本のリーダー像と世界のリーダー像に大きな乖離があると感じたからだ。
もっといえば、現代日本人をリセットして、文武両道が当たり前だった古来の日本人の生き方に戻すためである。
織田信長も宮本武蔵も嘉納治五郎も、武道の達人であると同時に、
科学・戦略的思考・芸術に通じた人物であった。


・アメリカの再生を主導するリーダーたちは頭だけでなく、
心も身体も鍛えられた猛者たちである。
その点、日本のリーダー層は運動が足らない。
コンディショニングが今ひとつなのだ。


・久々にアメリカに住むことになり、アメリカのエリートは例外なく朝型となっていることを再認識した。
社交は朝食とランチが中心。
ビジネスの交流はたいていパワーブレックファストにパワーランチなのだ。


・早朝ワークアウトやトレーニングは、まず脳にいい。
朝から大きな筋肉を適度に動かすと記憶をつかさどる海馬の血流がよくなる。
記憶力も頭の回転もよくなる。
肉体を鍛えることと脳を鍛えることは切っても切り離せないのだ。


・世界を動かすユダヤ系の人々の間では座禅が大流行。
ダボス会議に行くよりニューヨークの禅道場に通うほうがいい人脈ができるといわれているくらいだ。


・すべての鍵は「文武両道」にある。
世界に目を移せば、私が世界中で見てきたパワーエリートたちは文武両道が当たり前。
タフな決断を連続で迫られる舞台では、的確に状況を見抜くための「文」と、
激務をこなす体力である「武」が揃っていなければ、切り抜けていくのは難しい。


・ハーバードビジネススクール(HBS)のカール・ケスター副校長に、
卒業後に目立って成功する学生のバックグランドを聞いた。
彼は言う。
「軍隊だよ。彼らは本当に素晴らしい。
彼らの大半は実戦経験がある。
アフガニスタンやイラクから帰還した連中で、みんな極限の状況で生き抜いてきた。
リーダーシップや実戦がどういうものか身をもって理解している。
軍隊経験者の魅力は仲間を見捨てないこと。
彼らには人望がある。
HBSは成績を巡って競争が激しいが、同時にチームワークやリーダーシップを養成する場所。
彼らは仲間にも協力を惜しまないので人望も人脈も築きやすい。
それがまた勉強の支援につながる」


・私が敬愛する85歳の超人投資家デイビット氏がいる。
毎日懸垂を10回やっている。
彼の自宅には大学の図書館顔負けの書庫がある。
そこで科学や歴史まで本を読み漁って常に知識を更新している。
彼は若者の面倒見がいい。


・オリンピックの陸上競技で9つの金メダルを獲得したカール・ルイスは、
草食動物を観察し、
「自身の運動能力を最大限に向上させるためには、
肉食動物より草食動物になるべし」と結論を経てベジタリアンに転じた。


・朝起きて10分か、夜寝る前に10分座禅で心を整えて、一日を過ごす。
座禅の効果で、私が感じたのは2つ。
ストレスコントロールと直感力が高まるということだ。


・グローバルな人材で武器になるのは鍛えられた肉体である。


・世界最高峰のシンクタンク、「ランド研究所」の研究員たちは、
サンタモニカ地元民に溶け込んで朝夕と、ビーチでひと汗流している。
本部の1階にある図書館の裏側には大きなシャワー室がある。
「鍛えるのが脳にいい」などとはいちいち誰も言わない。
当たり前のように身体と頭をフル回転させ、世界に衝撃を与えるアイディアを皆が作り出している。


・機能する脳は鍛えていないカラダに宿らない。
世界が答えを出せない難問だけを相手に格闘する世界最高の研究員達に必要なのは、
高層ビル群や議事堂やホワイトハウスではない。
世界最高のビーチシティというフィットネス空間が不可欠なのだ。


※コメント
運動とは一見めんどうなものであるがやり終えるとなんともいえない解放感がある。
忙しい仕事の合間でも、きちんとトレーニングの時間をとるとすこぶる調子がいい。
さあ、今日も酒場の前に、ジムへ行こう。


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●第四回 2014 世界の真実
 激動を読み解くただ一つの視点
 講師:日下公人氏

●第一回 消費税増税の真実
 官僚による日本支配の実態
 講師:高橋洋一氏

●第二回 TPP問題の真実
 米国による日本支配の実態
 講師:関岡英之氏

●第三回 ウクライナの真実
 世界を陰で操る支配者の正体
 講師:馬渕睦夫氏




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◆田村耕太郎『君に、世界との戦い方を教えよう』を読み解く


◆田村耕太郎『君に、世界との戦い方を教えよう』を読み解く


※要旨


・日本を変えるには、まず教育を変えるしかない。
アメリカは簡単に衰退しないと思う。
それは、「知のインフラ」が他国を圧倒しているからだ。


・アメリカの強さの土台はリーダーシップ教育にあり。
アメリカの大学の成績は就職に直結する。


・アメリカ企業の経営陣が、アメリカの大学教育を受けた人材を評価しているポイントは、
おそらく以下の3つ。

1.圧倒的な読書量。
学生は、哲学、科学、歴史と幅広い分野にわたり、大量の本や資料をとにかく徹底的に読まされる。

2.その読書量で得た豊富な知識を背景にした仮説検証訓練。

3.リーダーシップ(自己と他者を管理する能力)


・ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)のある教授が私に向かって切り出した。

「コウタロー、私は日本の問題の核心がわかった気がする。
この国に来て、人々の優秀さや優しさ、団結力にすぐ気づいた。
ただ、日本の停滞の理由は、リーダーシップがどこにもないことだ。
どこにも問題の当事者がいない。
すべてが他人事なんだ。
政治家は官僚を悪者にする。
官僚は政治家のせいにする。
財界人は政治と役人が悪いという。
『俺がやってやる。俺が変えるんだ』という人間がどこにもいない」


・インドの教育界のトップに君臨するのが、インド工科大学(IIT)。
世界の理工系大学の中でナンバーワンだとされる。
IITに落ちた者がMITやハーバードに行く、といわれている。


・インドの大学の経済学部は、かなり数学を重視している。
基本的な経済数学と統計の知識を、すべて1年生の間に叩き込む。


・言いたいことを一気に言い切る英語力が必要な時代だ。
私は世界最高のシンクタンクと言われる『ランド研究所』で日本人最初の研究員を務めた。
ああいう場所にいると、いったん英語で詰まったり口ごもったりしたら、2度と話を切り出すチャンスはない。
次は誰も目も合わせてくれない。


・大事なのは「一気に通じさせること」だ。
インド訛りでもフランス訛りでも日本人のアクセントでもいい。
言いたいことを言い切る能力があればいいのだ。


・知性、見識、教養のすべてが発音に現れる。
イフ外語学院の中野正夫氏は、こういう。
「シリコンバレーで起業した私の教え子が、
『国際会議では、発音がうまい奴がスターになれる。発音がうまいだけで華になれる』と言っています。
公の場でこそ、発音は大事なのです」


・アメリカ経済復活の根底には、アメリカの教育の強さがある。
授業で求められるのは、記憶した答えを探すことではなく、答えの出し方、
つまり「考え方のフレームワーク」を提示することである。


※コメント
世界で戦うために、必要なものは何か。
この本を読むと痛いほどわかる。
彼らにできて、われわれにできないわけはない。
日々、修行に励みたい。


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◆山口昌子『エリゼ宮物語』を読み解く



◆山口昌子『エリゼ宮物語』を読み解く


山口氏は、長年、産経新聞パリ支局長を務めた。


※要旨


・エリゼ宮は、フランス大統領府である。


・エリゼ宮に興味を持ち始めたのは、
パリ支局長としてパリに赴任して数年後、約10年を超える。
内外の記者にとって、エリゼ宮はフランスの内政、外交の取材拠点であるからだ。


・軍人のドゴール大統領は、軍人的潔癖さから、公私混同を嫌い、
エリゼ宮には私物をいっさい、持ち込まなかったといわれる。
エリゼ宮も兵舎の一種と考え、いったんことあれば、
即刻移動できる態勢であるべきだ、と考えていたのかもしれない。


・ナポレオンが生涯に遺した膨大な作品である書簡、歴史研究書、小説、口述、命令書の中から選出して、
名著『ナポレオン言行録』を発表したオクターブ・オブリは、
ナポレオンの生涯を要約して、
「25歳にして有名であり、40歳にして一切を所有し、
50歳にして、もはや名のほかに何ひとつ持たなかった」
と記した。


・ナポレオンに関する書物は、「彼が死んだ日から書かれ始めた」と言われるように、
その数は死後、約200年で「40万冊以上」が出版されている。


・ナポレオンの読書好きはよく知られているところだ。
貧乏学生だった兵学校時代はもとより、砲兵連隊時代は、
「本屋の店を食いつぶすほど読書三昧にふけった」
といわれた。
遠征中の野営の宿舎でも読書をしたといわれる。


・下級将校時代に軍隊で24時間の謹慎を命じられたとき、
東ローマ皇帝ユスティニアヌスの「ローマ法大全」を読破した。



・シラク大統領の報道官を1995年から9年間務めたカトリーヌ・コロナは、
重要な国際会議の前に、エリゼ宮の「祝祭の間」で記者団にブリーフィングを行うのが常だった。


・コロナは国立行政学院(ENA)出身のエリート官僚だ。
外務省に入省後、駐米大使館勤務や本省での副報道官などを歴任。
その後、シラク大統領誕生時に39歳でエリゼ宮の報道官に抜擢された。
シラクのエリゼ宮入りと同時に大統領府事務局長に就任したドミニク・ドビルパンとは、
ワシントンで一緒だった。


・コロナはエリゼ宮の報道官を9年間務め、しかも、うるさ型の多い内外記者団から、
「完璧無比」と評価された。
コロナはシラクの1期終了時に辞任を申し出たが、
シラクが彼女の希望を無視して手元から離さなかった。


・「勝ち戦のメンバーは変えない」
というフランスの古来からの格言を尊重したほかに、
余人をもって代え難い彼女の仕事ぶりを買っていたからだろう。


・コロナは、「ハートはどちらかといえば左」だが、
「大統領の政策には9年間すべて合意できた。
欧州も反イラク戦も非宗教問題もすべて賛成だった。
自分が反対だった問題を報道官として擁護したことは一度もない」
と言明しており、幸せなコンビだったといえる。


・彼女は、報道官時代のメモはすべて破棄。
「私が仕えたのは国家。それを個人的な目的に使うのは正しくない」
と述べ、回想録の類を書くつもりもないそうだ。


※コメント
フランスの指導者層の話は面白い。
いろいろなタイプの官僚がいて、国家を支えているのがわかる。
フランス情報は少ないが、いろいろ調べてみたくなる。


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世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします。これを読めば貴方も一流のスパイになれるかもしれません。

◆中西輝政『日本人が知らない世界と日本の見方』を読み解く




◆中西輝政『日本人が知らない世界と日本の見方』を読み解く


※要旨


・新聞の大きな効用は、一番大事なニュースを一面トップで大きな見出しで取り上げてる点。
新聞は、やはり読んでください。


・大事なのは、やはり語学。
最低限、英語のメディアには触れてください。


・国際政治学はまだ「錬金術のレベル」。


・現実主義の起源はルネサンス。
外交関係でいえば、イタリアの政治思想家マキャベリの登場が、近代現実主義の始まり。


・最高のマキャベリズムとは。
現実主義の極致は「理想主義に見せかける」こと。
18世紀のドイツの専制啓蒙君主フリードリヒ大王を評した言葉に、
「最高のマキャベリズムとは何か。それはマキャベリズムを否定することだ」
というものがある。


・自己犠牲を受け入れるのが国際政治のリアリスト。


・20世紀の有名なイギリスの外交官にハロルド・ニコルソンという人がいる。
著書『外交』のなかに嘘について次のようなくだりが出てくる。
「外交とは、正直で嘘をつかないことが一番効果を発揮すると、イギリス人は考える。
外交において嘘をつけば、一時的に有利になることが多い。
しかし有利になるからといって、いつも嘘をついていれば信用がなくなる。
長期的には信用を失うことによって喪失する利益のほうが、嘘をついて得る利益よりもはるかに大きい。
それが外交というもので、だから外交において嘘をついてはいけない」


・最も効果があるのは「つねに真実を語る人」がついた嘘。


・ノルマンディ上陸作戦に貢献したBBC.
ところでニコルソンは、別の本の中でこうもいっている。
「嘘を滅多につかない人が決定的な瞬間に一回だけ嘘をつけば、それはものすごい効果がある」と。

これこそ英国の諜報活動やプロパガンダの真骨頂で、
たとえばBBC放送は、第二次世界大戦もほとんど真実を放送していた。
そのためドイツ人も含め、正確な戦争のニュースを知るため、世界中の人はいつもBBCを聞いていた。
ところが決定的な瞬間、ここで負ければ戦争そのものがイギリスの敗戦に終わるといった場面で、
BBCはあえて嘘をついた。
それがノルマンディ上陸作戦だ。


・嘘というのは、滅多につかない人が「決定的瞬間」についたら、
歴史の運命を変えるほどの効果を持つ。


・「見た目より知性」が最大の魅力。


・ラテン文化というのは、論理が一貫しているということ。
ラテン文化はギリシャ文化に直結していて、論理の一貫性を重んじる。
イデア、アイデア、思想、概念など、人間の頭の中で考える世界が、
本当のリアルの世界で、目の前にある事象、具体的存在というのは何の価値も持たない。


・「近代とは何か」というとき、私にいわせれば「米英覇権の時代」ということ。
アングロサクソンのスタンダードが世界的なスタンダードとなり、価値観となる。
政治、軍事のみならず、文明や秩序、生産経済の基本システム、金融・貿易による世界支配、
知識、学問、ほとんどすべてにわたり、彼らが物質的および精神的リーダーシップをとり続けてきた。


・そのため近代を考えるとき、アメリカ、イギリスという2つの覇権大国の歴史をしっかり踏まえたうえで、
フランス、ドイツ、ロシア、日本、中国、アジア、中東などについて勉強していかねばなりません。


・今後もし、世界金融のシステムに大変化が起これば、国際秩序や世界政治の構造は急速に変わる。
これはやはり、軍事力との関係かもしれない。
米欧諸国の財政と軍事力は世界秩序に直結している。
アメリカとイギリスの共通点は、どちらも英語を話すというところではなく、
世界の海軍力つまりシーパワーを一貫して支配している点。
世界の金融も一貫して支配している。
この200年、一度も他に奪われたことはない。


※コメント
国際政治を学ぶために、この中西氏の本は参考になる。
何を学べばいいのか、どこに視点を置いたらいいのか。
学生も社会人も活用していきたい考え方だ。



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