
小泉純一郎元総理の敏腕秘書を務めた飯島勲の情報調査能力はずば抜けている。
大臣起用のために各議員を身辺調査することが内閣総理大臣秘書官の重要な役目だ。
彼は警察庁や内閣情報調査室などは使わず、独自のチャンネルにて調べた。
自民党議員は、3年生以上全員。民主党も敵情調査ということで全議員。
小沢一郎は1メートル以上の書類になった。
飯島秘書官は一人でそれらの調査資料を孤独に読んでいった。
資料はお金、女性関係のみならず、当選前後の発言まで記されていた。
それらの情報をもとに、この議員があの大臣に相応しいか、分析されたという。
飯島氏の豪腕の裏には、基礎資料の読み込みという地味プロセスが隠されていた。
各国情報機関においても、公開情報の収集と分析が何より重視されるという。
改めて、飯島氏が「永田町の舌を巻くほどの情報通」といわれることを認識した。
(参考:『WiLL』2008年3月号)