◆長谷澄夫『なぜ母親は子どもにとって最高の治療家になれるのか』を読み解く


★要旨


・整体(あるいは医療)と呼ばれる治療の本質は、
子どもが苦しさを訴えたときに思わずその苦しいところに手をあて、
温めたりさすったりする母親の「手当て」という行にあるのだろうと、
私はプロの治療者として、そのことを確信しています。


・これは日本古来の民間療法として大事にされてきた「手当て」ともつながります。


・また、「痛み」は、危険を知らせるだけでなく、
自然治癒力が働く身体が出しているサインに気づく脳と身体を
つくる上でもとても大切な役割を果たします。


・それに痛みという信号が脳に送られなくなると、
脳は、もう治ったと判断しますから、
自然治癒力の働きにストップをかけてしまいます。
風邪をひいて熱が出るというのも、自然治癒力が働いているからこその現象です。


・自然治癒力は、実は、脳の働きと密接な関係があります。
脳が、ホルモンの分泌や自律神経の調整をはかり、
ホルモンや自律神経が正常に働くことで、〈自然治癒力〉の働きも高まります。


・子どもが喘息で苦しんでいるとします。
母親は無意識に、子どもの背中や胸をさすってあげているはずです。
気持ちを込めて、できることなら代わってあげたいと思いながら、
背中や胸に手を当てて、さすります。
子どもは、苦しい中でお母さんのやさしい手の温もりを感じます。
それで安心し、症状も収まるのです。


・一生懸命に子どもの背中や胸をさすってあげてください。
これがセルフケアの重要な基本です。


・脳脊髄液というのが、体内の異変を素早くキャッチし、
自然治癒力を発動させるのに、とても重要な働きをしています。
脳脊髄液が正常なら、敏感で回復力のある身体でいられるといっても過言ではありませ
ん。


・脳脊髄液がやることは、一つには、内臓や筋肉、神経に栄養を運び、
老廃物を回収すること。
もう一つが、身体のどこかに損傷があれば、それを治すということです。


・脳脊髄液の流れが悪くなると、脳が圧迫されて頭痛がしたりして、
吐き気やめまい、視力の低下、耳鳴りといった症状が出ることがあります。
また、自律神経の乱れも出ます。


・「手当て」のやり方は、簡単も簡単。
痛いところ、違和感のあるところに手を当てるだけです。


・深い呼吸をしたときに、頭蓋骨や仙骨は一番よく動きます。
すると、脳脊髄液の流れも良くなります。
つまり、意識して深呼吸をすることで、体調は良くなるのです。


・セルフケアは家族とあなたを守る「最高の予防治療」なり。


・触れることで痛みが軽減したりして、
アルツハイマーの人の徘徊や暴力行為が減少することが報告されています。


・手を当てることの大切さは、医学的にも見直されてきています。
手を当てたり、マッサージをすることで、大脳が刺激されて、
オキシトシンとかエンドルフィン、セロトニンという、
快楽をもたらしたり、幸せを感じさせるホルモンが出ることがわかっています。


★コメント
シンプルだが、最強のメソッドを見つけたり。
試していきたい。


★長谷澄夫
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