◆田母神俊雄『だから日本は舐められる』を読み解く


※要旨


・軍事力の均衡は外交交渉の基盤。


・官邸と外務省は今こそ本気で情報戦に打って出るべし。


・外交機密費は、本来外務省のロビー活動のために使うべきもの。
海外で政府首脳の要人や専門家と接触し、情報収集を行うためには当然カネがかかる。
外交官の粘り強い根回しがあってこそ外交に勝てる。
ロビー活動のためのカネはむしろどんどん使ったほうがいい。
最終的に日本が大きな国益を得ることができれば、
機密費をたくさん使っても充分にペイできる。


・世の中には、2つの戦場がある。
1つは、戦闘力をぶつけ合う本物の伝統的な戦場。
もう一つは、宣伝戦という第二の戦場だ。


・自衛隊は優れた軍隊であると同時に、日本で最も優れた教育機関でもある。
「価値観が多様化している現代だから、生徒には好きなようにやらせればいい」。
そんなことを考えている教官は、自衛隊にはいない。
自衛隊の教官は「俺の言うとおりにやれ」という指導方針で、
まず徹底的に形を教えることから始める。
歩き方、挨拶の仕方、しゃべり方、そういったことを厳しく教えていく。
入隊間もない若者には、半ば強制に近いような形で徹底的に礼儀作法を教え込む。


・どこの国でも軍隊でも、上下関係をきちんとわきまえていなければならない。
いざ出動命令がくだされたときに、部下が目上の人間の言うことを聞かずに好き勝手やっていたのでは、
任務を遂行するどころの話ではない。
自衛隊の任務は、命懸けなので、なおさら統率がきちんと取れていなければいけない。


・誰にでもきちんと挨拶する。
目上の人が部屋に入ってきたときには、居ずまいを正す。
そういうことを徹底的に教え込めれるため、自衛隊員は礼儀正しい者ばかり。


・外交の至上命題とは「国益の増大」。


・「信じる者は騙される」が国際政治の原則。


・いま日本のミサイル防衛体制を強化するには、
守りを固めることではなく、反撃力を持つこと。
「1発撃ってみろ、必ず10発撃ち返してやる」という体制を作ることが大事。
それによって北朝鮮のミサイルが我が国に向けて発射されることはなくなる。


・自衛隊は栄光ある日本軍の末裔である。


・日本のエリートは軍事学を一般教養として学べ。


・国を守るためには、軍隊が必要不可欠である。
これが世界のグローバルスタンダードである。
外務省の外交官しかり、政治家しかり、日本を引っ張っていくエリートには、
軍事学に関する最低限の基礎知識くらいは身につけて欲しい。


※コメント
軍事に関する情報をきちんと得ている人が少ないのは日本の特徴だ。
諸学国のように指導者層だけでなく一般国民にもその軍事的教養があれば、
さまざまな問題に対して現実的に対処できる。


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