◆楠木健『経営センスの論理』を読み解く
※要旨
・会社をよくするのに必要なのは、
「スキル」よりも「センス」を磨くことである。
会計技術であれ英語力であれ、単なるスキルをアップさせても「経営」はよくならない。
・「よい会社」には根幹の戦略に骨太な論理・ストーリーがあり、
そこにこそ「経営センス」が光るのだ。
・「ようするにこういうことか」と、自分なりに本質をつかめるとスカッとする。
モヤモヤが解けて腑に落ちる。
いったん腑に落ちると、俄然そのことについて考えるのが面白くなる。
思考や発想が触発される。
考えがまとまると、それを人と共有したくなる。
・周知のように、スティーブ・ジョブスが経営者として重要な意思決定を下す際、
8割以上は形式的な論理を超えた「センス」としかいいようのないものに基づいていたという。
・ハンズオン。
優れたリーダーは自らやる。
優れた経営者はなぜハンズオンなのか。
理由は単純明快、自分の事業に対してオーナーシップがあるからに違いない。
・ファーストリティリーングの柳井正さんはこう言っている。
「経営は意思。意思は言葉でしか伝わらない。
人が書いた原稿を読み上げるだけの経営者がいるが、
何を考えて経営しているのか、不思議としか言いようがない」
・優れた経営者というのは抽象化してストーリーを理解し、
その本質を見破る能力に長けている。
商売を丸ごとで見て、流れ・動きを把握して、
それを論理化することで本質にたどりつくことができる。
・結局のところ本当に役立つのは、個別の具体的な知識や情報よりも、
本質部分で商売を支える論理なのだ。
戦略構築のセンスがある人は、論理の引き出しが多く、深いものである。
他社の優れた戦略をたくさん見て、抽象化するという思考を繰り返す。
・うまくいかないときにこそ、外部環境や業界構造のせいにするのではなく、
戦略と関連付けてその原因を特定することが大切になる。
そうしないと、次につながるきちんとした対策を打ち出すことができないし、
環境の変化にも対応できなくなる。
・物騒なたとえだが、投資が空軍による空爆だとしたら、事業は陸軍による地上戦だ。
当初は空軍による物量勝負の電撃作戦が必要になるにしても、それだけでは戦争にカタはつかない。
戦争に勝利し平定するためには、陸軍が長期にわたって粘り強い地上戦を展開することが欠かせない。
商売を左右するのは今も昔も粘り強さだ。
・学生を教えていても、優秀な学生ほど物事を抽象化して理解できる。
・抽象度の高いレベルでことの本質を考え、
それを具体のレベルに降ろしたときにとるべきアクションが見えてくる。
・具体と抽象の往復を、振れ幅を大きく、頻繁に行う。
これが「アタマが良い」ということだと考えている。
※コメント
経営というのは、やはりやってみないとわからない。
いろいろなレベルの経営があり、一概にいえない。
ただ大量の情報、知恵はあるにこしたことはない。
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