◆竹田恒泰『日本人の原点がわかる「国体」の授業』を読み解く
※要旨
・アメリカから何を取り除いたら、
1776年に建国された今のアメリカではなくなってしまうのだろうか。
それは「自由」を取り除いたとき。
自由こそがアメリカ人のアイディンティティの根本だ。
なぜかというと、アメリカ建国の物語が、自由を勝ち取る戦いの物語だったからだ。
・大統領は自由の国であるアメリカの象徴だ。
自由を担保するのが議会制民主主義であり、徹底した三権分立だ。
・私が国体を説明するとき、よくアメリカとフランスと中国を例に挙げる。
フランスの国体は何かというと、「平等」。
・アメリカは「自由」に、フランスは「平等」に重点が置かれている。
革命の目的として、彼らは平等な社会をつくろうとした。
・中国の国体とは何か。
それは「中国共産党一党独裁の社会主義国家」だ。
中国共産党が掲げる理想は、マルクス・レーニン主義を基礎とする
「労働者が仕切る国」となる。
君主や資本家に搾取され社会の下層に追いやられていた労働者が主人公の国を目指した。
だから労働者のなかから代表を選んで、国家主席に据える。
これを担保しているのが労働者の集まりである共産党。
だから中国は、共産党一党独裁を守ることで、名目上の国体を必死に維持しようとしている。
・それでは、日本の建国の精神とは何か。
他国のように、日本には「これが建国の精神だ」と明文化したものはない。
しかし、どのようにして日本という国ができたのか、
どのようにして国家が運営されてきたのかを、歴史を調べて2000年間追ってみたら、
私に言わせれば解答は一つしかない。
それは「和」です。
・和の精神こそ、日本の建国の精神だということ。
日本国民は、和の精神によって統合されている。
「和」とは何か。
「和」とは「自分のことは後回しにする精神」です。
・個性的でなおかつ統率が取れている国。
一人ひとりが自由に振る舞い、なおかつ全体として統率が取れている。
これら2つの併存という、世界的に見てもきわめて困難なことを実現している稀有な国が、
「和の国」日本だ。
・明治天皇は、自身や自分の家族の贅沢や甘えを許さなかった。
・軍の大元帥であれば、聯合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃破したとか、
203高地を落としたなどの勝利報告を聞いて「よくやった。万歳」となるのが、
当然の反応だと思う。
ところが明治天皇はどんなに華々しい戦果が伝えられても、表情一つ変えなかったといいます。
華々しい戦果の裏には、おびただしい数の死傷者が出ていることをご存じだからです。
・憲法草案を書くために記紀を熟読。
大日本帝国憲法を起草したには、井上毅で、
井上は一人で大日本帝国憲法の草案を書き上げた。
・彼は世界中の憲法典を読み込み、「よし憲法を書くぞ」という段になって、
『古事記』と『日本書紀』を熟読していった。
「日本の建国の精神は何か」が分かれば、国体を定義できると気づいたからだ。
・民族の価値観は一つではなく、複合的なもの。
民族の価値観はおおむね、3つの柱によって成り立っている。
一つは、「自然観」で人間の取り巻く大自然をどう捉えるか。
2つ目は、「死生観」で、人生というものをどう捉えるか。
そして3つ目が、「歴史観」。
・神話のなかに最も重要な部分が残っている。
・「保守」は伝統を守るために改革する。
※コメント
やはり国の成り立ちを知るために、古事記や日本書紀は欠かせない。
もう一度、ちゃんと読み返したい。
同時に諸外国の神話についても研究したい。
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